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2011年9月

2011年9月30日 (金)

読みかじりの記:市長のひとりごと 清水聖義 著 (2002年 上毛新聞社)

2011/9/30
昨日も秋晴れ。午前は相変わらず下草刈り。というより、ジャングルの開拓のような仕事。始める前に鎌と剪定ばさみを研いだ。気分転換と仕事の準備。畑に向かって太いシノが進入している。2~3年手入れ不足で、シノも栄養養分を貯金したから太いシノが出せる。シノは正直、人間の方がぐうたら。そんな事を思いつつ背丈以上のシノや雑草に向かう。鎌を研いだのが正解だった。太いシノでもなんとか切れた。切り口を踏むと危険なので、できるだけ切り口が地下で鈍角になるように切る。またリンゴ樹が倒れている。皮一枚、断面1平方センチ以下でつながっていたのでまだ生きている。とりあえず水に浸けておく。毛虫で丸坊主になったスモモの木が芽を吹いて、花まで咲き出した。夏頃から既に花芽形成が進んでいるのだろう。正常なら、まだ葉が残っているので、開花を抑制しているが、葉が無くなったことで、発芽、開花と進んでしまったのだろう。当然、そこには植物ホルモンが働いている筈だ。午後は面会で外出。色々雑談。琴奨菊の大関昇進を話題にしたが、「万理一空」が出てこない。「○○一空」だけ思い出したが、これでは話にならない。パソコンに頼りすぎている。

2011/9/29の天気

TAVE= 19.8
TMAX= 25.8
TMIN= 14.1
DIFF= 11.7
WMAX= 3
SUNS= 11.2
RAIN= 0

最低気温(℃)  13.8  04:30
最高気温(℃)  26.2  14:54

読みかじりの記:市長のひとりごと 清水聖義 著 (2002年 上毛新聞社)

著者が太田市長に就任したのが平成7年と本書にある。本書出版が平成14年で、丁度市長就任後7年目である。市長選初出馬の時の争点が市庁舎の規模であったと記憶している。著者は対立候補のが進めた庁舎はでかすぎるとの主張して、それが市民の支持を受けたのだろう。本書を通読して、印象に残っているのが、農作業の手伝いをしたこと、父親の事など。市長としての実績は、本書全体が語っている。本書の最初の項に、「市長になったその時から「マーケッティング」というものを意識して仕事をしていた。」と書かれており、そうだったのかと何となく納得した。大学の商学部を出て、マーケッティングとは極当たり前なのだろうが、それを一つの体系として実践する事は大変だろう。自分が学生の頃、日本人は、セールス・プレゼンテーションが下手である、諸君は自分を売り出すことの重要性を覚らなければならないと教えてくれた先生がいた。畔上道雄教授で、先生は趣味の方面でも多彩であった。売り出すとは、独自性、自己表現にも通じる。セールス・プレゼンテーションの重要性を教えてくれた先生は他にはいなかったように思う。本書の著者も何をアピールするのか色々工夫、試行錯誤しているようにも見える。そういう点で知名度も高い。ところが、名前は何と読むのだろうかと思っていたが、本書を読んでそれが分かった。名前まで売り込むのは大変なようだ。本書にも「株式会社ブロードバンドシティ太田」のBBCO(ぶぶこ)が紹介されている。これは著者が市長として設立した三つの第三セクターの内の一つ。当時、低額のインターネットサービスが少なかったので、うらやましいとおもった記憶がある。BBCO(ぶぶこ)を調べると以下の記事が見つかった。

RBB TODAYは、「群馬県太田市がITタウンを構築。下り速度1.5MbpsのADSL接続サービスを8月より提供へ;url=http://www.rbbtoday.com/article/2001/05/21/3648.html(2001年5月21日(月) 12時57分 )」というタイトルで、「群馬県太田市が出資する第三セクタ「ブロードバンドシティ太田」が、8月1日よりADSL接続サービスを提供することが明らかになった。第1期サービスエリアは、太田局(22、25、26番)、宝泉局(31~33番)、九合局(45~49番)の3局。また、年内中に毛里田局と高林局の2局でのサービス開始を予定している。 同社のADSL接続サービス「BBCO(ぶぶこ)」は、下り速度1.5Mbps、上り512kbps、2個のメールアカウント(BBCOメールアカウントおよび上位ISPメールアカウント)、10Mバイトのホームページ容量を基本サービスとし、月額4,980円でサービス提供を予定している。バックボーンは明らかにされていないが、域内では1Gbps程度を予定しており、地域内高速コンテンツサービスの提供を目指しているという。 また、Web上での家族間、サークル間、企業内グループウェア機能などのアプリケーションの提供によって、登録利用者間ポータルサイト構築を予定しているとのこと。 ブロードバンドシティ太田は、太田市のITタウン構想の実現のために、4月25日、太田市と三洋電機、三洋電機ソフトウェア、スパルシステムサービス、両毛システムズの5社によって設立された。太田市のITタウン基本構想は最先端のインフラを構築することで、地元産業の活性化と生活環境の利便性を向上することを目的としたものである。現在は、次の2つの事業を計画している。
・高度情報通信ネットワークサービスおよび情報管理サービスセンターの構築
・高度情報通信ネットワークおよび機関インフラ敷設事業者の誘致
(このニュースは、読者からの情報を元に編集部で確認し執筆いたしました。情報を提供していただき、ありがとうございます) 」と報じた。

尚、ブロードバンドは急激に普及して、「BBCO(ぶぶこ)」の魅力は低下して、2009年中に解散したようだ。10年という年月は長いようで短い。世界も経済も刻々と変わっている。地方自治もこのような変化の波にさらされている。目先の流行に乗り、為政者としては成功でも、後々住民が塗炭の苦しみを味わうようでは困る。最近勝てば官軍というような風潮が地方自治にまで及んできたのは歓迎すべき事なのか。地方は自ら目覚めなければならない。地方自治体の首長も多彩な活動が要求される。住民を眠りから醒ますのも先覚的な首長の役割に違いない。市民が何を要求しているかを知るのにはマーケッティング手法も重要である。しかし、単にマーケッティングという一方的な手段による行政は必ずしも民意を反映しない可能性もある。太田市は太田市意見公募手続実施要綱を定め、この要綱を、平成18 年8 月1 日から施行している。今後、首長主導だけではなく、住民が参加しないと市政の充実は遠のくのではないか。

群馬県の都市名をGoogleで検索すると、ヒット数は以下の通りであった(2011/9/27)。
高崎市:約 16,100,000 件
前橋市:約 7,060,000 件
太田市:約 16,400,000 件

太田市はWB上の知名度も高い。都市名も一つのブランドだ。情報化時代で、首長が自分の地域を売り出す努力の有り無しで知名度が変わる。その知名度にもプラスとマイナスの要因がある。知名度と地域の価値をいかに高めるべきか、行政のベンチマークの対象としても本書は参考になるだろう。かつて、今も知名度が大切だと思っているが、最近はそんなものに惑わされるなという感じも生まれつつある。売り込みに負けた方が負けという社会は余りにも味気ない。地方には、そんな浮き名に惑わされない低力が欲しい。一朝一夕でできる業ではないが。

2011年9月29日 (木)

ざっそう句:秋草

2011/9/29
昨日も雲一つない穏やかな晴天。D1~C1区画除草。かなり発汗した。身体の節々が痛む。この区画はジャングル状態だ。ツルマメが多いので除去に手間取る。草の山ができた。思い切って実生の梅の木を縮伐。台木に使うつもりだったが大きくなってしまった。2007年に植えたリンゴ授粉樹が倒れている。これは、フジの授粉用だったと思う。url=http://www.fukuten.com/02hinsyu/view.php?id=82に「クラブアップル品種群から「ふじ」の授粉専用種として選抜した品種である。花弁の色は白色で、腋芽花と頂芽花が多く着生して、毎年良く開花する。開花始めは「ふじ」とほぼ同時期かやや遅いが、満開はほぼ同時期で「ふじ」の授粉用として適している。」とある。フジの隣に植えていた。2008年に蕾をつけた。花や実はカイドウに似ていた。根本がカミキリムシに食害されていた。しばらくぶりで、ヒキガエルに出会った。色は黒く、かなり太っていた。冬眠の準備で食いだめしているのだろう。畑がジャングルなのでエサは十分あるようだ。

2011/9/28の天気

TAVE= 19.0
TMAX= 25
TMIN= 13.5
DIFF= 11.5
WMAX= 2.7
SUNS= 10
RAIN= 0

最低気温(℃)  13.1  06:10
最高気温(℃)  25.5  14:39

ざっそう句:秋草

琴奨菊大関昇進の口上に「万理一空」があって話題になった。宮本武蔵の五輪書にあるのかと探したが見つからず。五輪書の下書きと考えられる「兵法三十五箇条」にあるとの事。寛永18年(1641年)宮本武蔵60歳の時作成。武蔵は正保2年(1645年)64歳で五輪書を書いて、その直後に死亡。

参考:url=http://blog.goo.ne.jp/goo1234makito/e/beef7cc0956798512c9981597cbc29f4「(36)万理一空の事
万理一空の所、書きあらわしがたく候へば、自身工夫なさるべきものなり。
右三十五箇条は、兵法の見立て、心持に至るまで大概書記申候。
若端々申残す処も、皆前に似たる事どもなり。
又一流に一身仕候太刀筋のしなじな口伝等は、書付におよばず。
猶御不審の処は、口上にて申しあぐべき也。」

自分の進む道(武道)は自分自身創意工夫せよと納得。「万理一空」とは武蔵が60歳、還暦になって書き残した言葉。この草じゃあ覚るのはまだ早い。ところで「空」とは何か。空気は普段は気にしない。無いような物だ。有るけれど見えないなにか。全てのものがそのなにかに通じる。求めればその何かが体得できる。曰く、言い難いなにか。そんな事を一言で言ってしまうと軽い軽い。言わぬが花。

■夏草を刈れば下には秋草が
■ふわふわと種まき手伝う草退治
■咲くならばしらばっくれるなツルマメよ
■草刈も稽古と思え空しくも
■雑草と戦わず勝つ武の極意

2011年9月28日 (水)

ざっそう句:ポポー

2011/9/28
昨日は秋らしい晴天。午前は下草掻き。前回は鎌を使ったが、今回は雑草の伸びが少ないので三角ホーを使用した。草に追われるより、先手をとって草を追う方が理想なのだがその基本が出来ていない。労力的には鎌の草刈りより三角ホーの草掻きの方が一段と楽なのだが。三角ホーは刃が二列あるが、よくよく刃の光り具合を見てみると、片列が光り、別の列はさびたまま。ほとんど利き手側しか使っていない。柄を180度回せば別の列が対象を捉えることができて、身体を回転させずに済む。そう考えると、三角ホーはアゼカキより進歩している農具と思えた。使い方に進歩がないのだ。ついでだが、尖った部分が三箇所あるがこれも美味く使うと意外に細かな作業が出来る。気になっていたポポーの様子を見たら、既に落果していた。ポポーは北米原産の高木なので、落果しているのを拾って食べるらしい。02G_ポポーの実がなるまで:http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/02G_POPO_FRUITS.htmlに記事を書いた。

2011/9/27の天気

TAVE= 19.5
TMAX= 25.7
TMIN= 14.8
DIFF= 10.9
WMAX= 2.5
SUNS= 9.2
RAIN= 0

最低気温(℃)  14.6  05:42
最高気温(℃)  26.3  15:37

ざっそう句:ポポー

■初生りの一個のポポー妻と食う
■草むらになにやら横臥ポポーの実
■濃厚な香り振りまく深情け
■種多き珍果の食味クリーミー
■虫もなく落果を食らう極楽樹

2011年9月27日 (火)

読みかじりの記:シャープの謎 勝ち続ける日本力! 長田貴仁 著 (2004年 株式会社 プレジデント社)

2011/9/27
昨日は曇り。朝夕自転車巡回。秋の気配を感じる。相変わらず下草刈り。極早生ミカンの実が黄色くなり始めた。試食すると甘みは少ないが酸味は無かった。柿の実も色付き始めているので試食。渋さは抜けて少し甘みがあった。草退治してできた、小さなスペースに小松菜とビタミン菜の種を少しまいた。仕事はポケットラジオで国会中継を聞きながら。その最中に、陸山会事件の小沢氏元秘書3人に有罪判決が出たとニュースが流れた。デジカメデータをコンビニでプリント。カラープリンターを持っていないのでコンビニプリントは助かる。夜は会合。今朝の上毛新聞新聞記事は環境活動家のマータイさんの死亡を伝えた。71歳。日本は、欲呆けで「もったいない」という気持すら失ったってしまった。それに気付くのはもはや取り返しが出来なくなってからなのだろうか。ここ数日、鼻がむずむず、クシャミ多発。体調不順だ。

2011/9/26の天気

TAVE= 17.1
TMAX= 18.9
TMIN= 14.8
DIFF= 4.1
WMAX= 1.7
SUNS= 0
RAIN= 0

最低気温(℃)  14.6  05:49
最高気温(℃)  19.2  15:07

読みかじりの記:シャープの謎 勝ち続ける日本力! 長田貴仁 著 (2004年 株式会社 プレジデント社)

本書のタイトルの上に「凡人が天才に勝つ仕事術」というキャッチフレーズがある。本書が出版されたから既に7年を経ている。この間の日本経済も大きく変わった。自分が本書を手にしたのは本書から仕事上のヒントを得ようとしている訳でもない。既に現役を退いているのだが、本書の出版時期が現役後半時期に重なり、もう一度シャープという会社を振り返って見たくなった。

一読して興味があったのは、冒頭の早川徳次の短い伝記。この伝記と共に創業の精神と世間から同族企業と見られない理由が分かる。「勝ち続ける日本力!」というキャッチコピーの中に、理想的な日本的経営を見ているのかもしれない。シャープの技術を見ると、日本で最初というのが意外に多いと感じた。早川徳次の企業理念を佐伯社長が「誠意と創意」にまとめたらしい。現在シャープのホームページに経営理念が掲げられ、「いたずらに規模のみを追わず、誠意と独自技術をもって、~」と創業以来のDNAを伝えているようだ。液晶パネル、太陽電池、電子デバイス等の基本デバイスを内作する事により、技術や製品を長期的な視点から育成してきた事が今日の発展につながっているのだろう。真似られる技術から真似られない技術へ、言い換えれば技術のブラックボックス化を進めている事にも興味がある。

WIKIPEDIAによれば、「MZ(エムゼット)は1970年代から1980年代にかけてシャープが販売していたパソコンのシリーズ名。当時はシャープは日本におけるパソコン御三家の1つに数えられていた。」とある。このパソコンは8bitのZ80CPUを採用。またシャープにはX86000というパソコンもあったはず。IBM PCではメビウスを販売。本書にあるように、パソコンはパソコン関連事業展開が主目的で、「いたずらに規模のみを追わず」というブレーキが利いてた事業のようだ。すでに、十数年前の事だが、シャープの幾つかの事業部門へ半導体の拡販で訪問した経験がある。セールス担当の話では、社員は仕事は熱心にやると言っていた。コストは厳しいとも。そういう意味では事業の基本は末端まで届いていたのではないかと思う。オプト電子部品ではリモコン関係のシェアは相当高かったと思う。

シャープはホームページで、「「オンリーワン液晶ディスプレイでユビキタス社会に貢献する」;url=http://www.sharp.co.jp/corporate/eco/special/closeup/index2.html」というタイトルで、「一方、1973年、世界で初めて液晶ディスプレイをポケット電卓に搭載してからは、ひたすら液晶の進化を追求し続け、ブラウン管が全盛だった1998年、「2005年までに、国内で販売するすべてのテレビをブラウン管から液晶に変える」と宣言しました。」と報じた。

これは本書でも度々述べられている。このシャープの宣言により、日本のテレビの液晶化が進んだのも事実であろう。そうして、液晶テレビは景気底上げのエコポイント対象商品になり売り上げを伸ばし、2011年のアナログTV放送の完全地デジ化により特需を迎えた。

産経新聞は、「液晶テレビの採算悪化 シャープ、復活へ次の“お家芸”探す (1/3ページ);url=(2011.7.20 05:00)」というタイトルで、「シャープが主力の液晶事業で苦戦している。韓国や台湾勢などとの過当競争で採算が悪化し、同事業の2010年度の営業利益は3年前に比べ5分の1にまで縮小した。業績を牽引(けんいん)してきた“お家芸”ともいえる事業も、自前主義を捨てざるを得ないところまで追い込まれた。復活に向けて次なる成長戦略が急務となっている。」と報じた。

シャープの液晶テレビの採算悪化は台湾、韓国メーカーの参入で競争が激化して単価が下がったのが原因。今日では、海外メーカーが実力を付け、有望な市場へ高性能より低価格を武器に参入してくる。国内販売をメインにしていたシャープにも意外な盲点があったようだ。映像機器は家電の花形商品だがそこから利益を出す体質を作るのは大変なようだ。かつてブラウン管を内作していない家電メーカーは内作メーカーが羨望の的であった。映像機器という花形家電のキーパーツを自社調達出来れば鬼に金棒となる。シャープは製造業にこだわる。日本のメーカーも多角化であれこれ手を出したが、結局製造業回帰現象が見られる。しかし、半導体、液晶等は装置産業でもあり、巨額の資金が必要だ。労働集約的なアセンブリー産業は新興国の方が向いている面が多い。今日パソコンのマザーボードをを内作している日本メーカーが何社あるだろうか。OEM等が多いのではないだろうか。今シャープが直面している課題は日本が抱えている課題でもあろう。シャープの経営が堅実であっただけ、それが表に出るののが遅かっただけかもしれない。

本書ではソフト事業についての記述が少なかったように感じる。日本は物作り、ハードは得意だという自負心があるが、ソフトを敬遠し過ぎていないか。何をビジネスの糧ににするのか。身体を使う以上に頭を使わないと新興国からも置き去られてしまう心配がある。在職中はシンガポールの設計会社と設計委託の交渉をした事があった。その会社のCEOは確かインド人ではなかったかと思う。技術レベルは判断できなかったが、最先端までは行かなくても、当時としては日本からの設計受託が可能なレベルだったようだ。CAD等の設計ツールだけでビジネスを行うので、その身軽さとしたたかさには感心した。設計の委託・受託はサービス業そのもので、その全体をカバーするにはソフト技術が不可欠だ。技術や特許すらビジネスの対象になるのが現代だ。ソフトビジネスは日本の技術にとっても宝の山ではないか。そこに宝の山があることをに先ず気づかなければならない。 これからが日本の技術の実力を示す本番になるのではないか。それが出来なければ、日本の技術は落日を迎えるのみだろう。

2011年9月26日 (月)

ざっそう句:法師蝉

2011/9/26
昨日は晴れ時々曇り。6時より町内草刈り。例年8時からだが、今回から6時開始となった。約1時間で終了。早起きは三文の得とはこの事か。一日が長く感じられた。午前は桃の木の周辺の苗を移植。日陰防止とスペース確保。午後は下草刈り。ヤブガラシ等が地面一面を覆っている。ヤブガラシは太い根茎が地面を網の目のように這っているので直ぐに退治できない。根茎を堀上げるか、芽が出てきた所を根気よくかき切って兵糧責めにする以外に対策はなさそうだ。夕方法師ゼミが鳴きだした。

2011/9/25の天気

TAVE= 19.8
TMAX= 23.1
TMIN= 16.2
DIFF= 6.9
WMAX= 3.1
SUNS= 7.3
RAIN= 0

最高気温(℃)  24.3  13:45
最低気温(℃)  16.0  23:54

ざっそう句:法師蝉

■秋の暮れ鳴き声弱し法師蝉
■夕迫り就寝ラッパ一人吹く
■一声を聞く人も無く尽きぬらん

2011年9月25日 (日)

老人の寝言:原発のセールスマンになるよりトランジスタラジオのセールスマンになれ。20110925。

2011/9/25
昨日は空きらしい晴れ。放射冷却で最低気温が下がった。富士山では初冠雪があったようだ。朝自転車で一回り。台風で稲が転倒している田が目立った。かなりの被害になるのではないか。午前はK10区画の除草。ようやく日光が当たる程度になった。メヒシバも既に種子が落ちそうだ。夕方頃、長靴の買い物に出かけた。いつも安物を買っているのだが、直ぐに破れる。今度川に入るので水漏れする長靴ははけない。

2011/9/24の天気

TAVE= 19.2
TMAX= 24.8
TMIN= 13.2
DIFF= 11.6
WMAX= 4.2
SUNS= 11.6
RAIN= 0

最高気温(℃)  25.5  14:23
最低気温(℃)  13.1  05:04

老人の寝言:原発のセールスマンになるよりトランジスタラジオのセールスマンになれ

東北関東大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故から半年を過ぎ、前首相はその異様な政権運営を批判され、政権から引きずり降ろされた。民主党の代表選挙ではこれも異例で多数の立候補者が出て、一回目の選挙で過半数を制する候補が無く、二回目の選挙で選ばれたのが現首相である。首相の今回の訪米が、苦手の外交レビューであったが、世界の採点はどうだったのか。

asahi.com社説は、「首相国連演説―脱「内向き」の先頭に;url=http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1(2011年9月25日(日))」というタイトルで、「大震災と原発事故という未曽有の試練を抱えても、日本は決して「内向き」にはならない。世界の課題に貢献し続ける。 野田首相が国連総会の演説に込めたのは、そんなメッセージに違いない。 」、「これに比べて、原子力安全に関するハイレベル会合での演説には大いに疑問がある。 「事故の教訓を世界に発信する」と宣言したのはいい。しかし、今後のエネルギー政策を具体的に語ることもなく、原発輸出の継続を宣言した。訪米前に米国紙に、原発の再稼働時期を「来夏に向けて」と明言したことと合わせて、菅前首相の「脱原発依存」の後退を図っているようにしか見えない。 菅氏が5月の国際会議で、自然エネルギーを拡大させる野心的な数値目標を示したのに比べて、何とも見劣りする。 前政権の何を引き継ぎ、何を変えるのか。首相は明確に国民に説明する責任がある。 」と論じた。

「池田勇人;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E5%8B%87%E4%BA%BA;(最終更新 2011年9月23日 (金) 11:49)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の「逸話」の記事に、「先述のように、池田と会談したフランスのド・ゴール大統領が、池田を「トランジスタラジオのセールスマン」と評したことは良く知られている。当時は首脳が経済について語ることが珍しかったため、ド・ゴールも意外に思ったのである。しかし、今日では経済について語ることが出来ない首脳など使い物にならなくなっているし、当のフランス大統領は、エアバス機や武器のトップセールスを世界中で行っている。こうした点を捉え、八幡和郎は、池田勇人を「経済重視の首脳の先駆として、世界的な偉人である」としている。」

原発は国策だからと言う理由だけで、無鉄砲に突っ走るのが現首相に許されるのか。前政権、前首相もその国家的な機能から言えば、あくまでも個人の問題ではない。すべて国家という枠内で行ってきた事ではないか。政策や政権も基本的な部分では連続性が不可欠ではないか。首相の個人的な思想、哲学が仮にあるとすれば、それは十分練り直して政策に盛り込むだけでよい。口先だけの国際公約を信じるほど世界は甘くないだろう。世界の舞台に立っただけで浮かれて、打ち上げ花火を連発して、何も実現できない事ほどみじめな事はないだろう。どうせ棚ぼた政権だからと卑下しても始まらない。原発だけでなく、エネルギー、食料問題も日本の将来を占う基本問題である。日本で原発事業を行っているのは数社に過ぎない。「原発輸出の継続」云々は何を目的にしているのか。原発のセールスはサルコジ氏に任せたらいかがか。池田首相がトランジスタラジオのセールスマンを任じた意味をもう一度かみしめなければならない時ではないか。

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追記(2023/09/18):タイトルの後に投稿期日を追加。いつ頃の記事がランキング入りしているかすぐ確認出来るようにしている。ランキング入りはサイト内アクセスによる。サイト外から10年前の記事にアクセスする例は少ない。検索エンジンも忘れてしまう?


2011年9月24日 (土)

ざっそう句:一人漫遊記

2011/9/24
昨日は晴れ時々曇り。夕方雷鳴がしてパラパラと雷雨。AMEDASの雨量は1mm。不安定な天気で寒暖の温度差も大きくなった。朝はルーチンワーク。その後墓参り。昼過ぎ秋接ぎの実験。その後蔓草除去を始めた所で雷雨となり退散。数人でお茶話。数日前蕾であったヒガンバナが開花していた。一斉に咲くわけではないが植物も年周期の体内時計を持っているようだ。

2011/9/23の天気

TAVE= 18.7
TMAX= 23.2
TMIN= 14.6
DIFF= 8.6
WMAX= 3.1
SUNS= 4.4
RAIN= 1

最高気温(℃)  23.8  13:19
最低気温(℃)  14.3  23:39

訪米中の首相の扱いは?CNNのサイトで「YOSHIHIKO NODA」を検索する(2011/9/24)と:High stakes diplomacy at UN Wednesday on the president's schedule(url=http://whitehouse.blogs.cnn.com/2011/09/21/high-stakes-diplomacy-at-un-wednesday-on-the-presidents-schedule/?iref=allsearch:Posted by:
CNN White House Producer Lesa Jansen(September 21, 2011 at 11:46 am );に「12:25PM THE PRESIDENT holds a bilateral meeting with Prime Minister Yoshihiko Noda ofJapan/United Nations Building/Travel Pool Spray at the Top with Statements」とあった。これは時系列表示のトップなので大統領の行動スケジュールの中に出てきたのみ。会談の内容はCNNではニュースになっていないようだ。

ざっそう句:一人漫遊記
これは某日の外出と、帰りの駅に向かって漫遊した時のもの

■デジカメのメモリー忘れて街歩き
■我が眼我が眼我が眼がカメラ
■あの雲は飛行船かな乗りたいな
■空き席の埋まらぬほどの混み具合
■ワンコイン昼めし食って歩き出す
■秋晴れや欲張りコース帰り道
■病む人も飯食う時は人並みに
■昼下がり短き影も有り難し
■白衣着てサイクリングだダテオヤジ
■ジイバアが炎天歩きバカかっ飛ばす
■真っ赤に燃えて去るべーやの広瀬側
■並だけでお宅のセンパきれいだよ
■足かせの古本買った煥乎堂
■足萎えを殺してやるぞと歩道橋
■カッコーの一声遅れで道変わる
■停留所一服すればバス止まる
■無理止めて休憩入れる県施設
■天然のペット一ビン120円
■カッコーの相棒何か交差点
■強風に帽子抑える手が欲しい
■8メガの財布の中のカード生きる
■ミニウドン食って作戦練り直し
■凸凹道歩けばみじめ俺の足
■強風が止まって汗が走り出す
■一駅を歩き飛ばすも大冒険
■軽い汗旗めく風が心地よい
■しみじみと見上げる高さ刑場碑

2011年9月23日 (金)

読みかじりの記:マッド・アマノの「謝罪」の品格 マッド・アマノ 著 (2008年 株式会社 平凡社)

2011/9/23
昨日は晴れ後曇り。午前から昼過ぎは用事で外出。朝は台風一過の雲一つない爽やかな晴天であった。14時頃、西の空が暗くなり、急激に視界が悪くなる程の大雨となった。短時間の雨であったが気象の激変を車の運転中で体験した。

2011/9/22の天気

TAVE= 22.1
TMAX= 28.5
TMIN= 17.7
DIFF= 10.8
WMAX= 5.7
SUNS= 5.8
RAIN= 10

最高気温(℃)  29.2  11:53
最低気温(℃)  17.4  23:39

読みかじりの記:マッド・アマノの「謝罪」の品格 マッド・アマノ 著 (2008年 株式会社 平凡社)

マッド・アマノと言えばパロディを連想する。そもそも「謝罪」に品格があるのか。謝罪に品格という着物を着せてみたところがパロディのようにも見える。英英辞書では「PARODY=a humorous or satirical imitation of a serious piece of literature or writing: his hilarious parody of Hamlet's soliloquy. 」とある。純文学作品を踏み台にしてそれと別な表現をする事を意味する。茶化したり、皮肉ったりがその例だろう。そう言う点ではパロディには、批判精神やユトリ、寛容性も必要になる。マッド・アマノのパロディ事件はパロディが意外な方向に発展してしまった裁判のようだ。

本書にざっと目を通して、そういえばそんな事があったと思い出される場面が多い。今日頻繁に行われる謝罪会見も不思議な現象だ。やはり、テレビ、新聞、週刊誌等のマスメディアの巨大化と無関係でもないだろう。その謝罪の常套句が「ご迷惑をおかけしました」、「ご心配をお掛けしました」云々。それに、もう少し、状況に応じて味付けをしたりで、料理のメニューのように謝罪が形骸化しているのも事実。こんな白々しい言葉で何も責任もとらずに幕引きされる事自体が異常に見える。

多分、謝罪会見もコンサル会社のアドバイス等が当たり前になっているのかも知れない。著者のように謝罪会見の事例を多数集めれば、謝罪会見マニュアルもそう無理なくできそうだ。謝罪の原因も様々だろう。ともかく、利害の衝突があり、それが争いになり、その終末部に謝罪があるのだろうが、謝罪で全てが解決する事もないだろう。見方によれば、謝罪も仕組まれた事件の幕引きに過ぎないのだろう。強いて品格の基準を定めるなら、完全敗戦なのか算盤勘定の偽装敗戦という辺に着目点があるのか。著者は謝罪する必要もなかろうという例も述べているのだから、著者の目から見て「謝罪」にも品格がありそうでもある。謝罪の裏に何かがあり、謝罪がない裏にも何かがあるとは著者の慧眼と言えるだろう。当事者の行為の正邪が万人に明らかになれば謝罪の適否も一目瞭然だ。テレビ、新聞、週刊誌等のマスメディアが劇場裁判所の司祭のようになってしまっている現実をもっと痛烈にパロディ化してもらいたいところだが、著者もすでに古稀を過ぎているようだ。長い物には巻かれろとは一面の真理であるが、批判精神は必要だ。

マスメディアを通した謝罪がその受け手に向けられているのも確かだろう。謝罪が希薄化してしまうのも早い。本書の事例もほとんど過去のことになってしまっている。にもかかわらず、今後も謝罪事件が続々起こるだろう。謝罪という言葉自体が比較的新しい。日本語の古語で謝罪に当たる語は何だろうか。詫びると言う語ともちょっとニュアンスが違うようだ。行為に故意と過失があり、それにより損害が生じたとき、その損害を補償する行為が謝罪なのか。謝罪が金銭でも物でもなく、行為に過ぎないが、名誉と引き替えであるという点で当事者にとっては謝罪のマイナス価値は大きい。逆に謝罪される側にとってはその謝罪のプラスの価値は大きい。とは言え心理的な面が大きい。また謝罪かと大衆はその謝罪に飽き飽きしているのが現実である。逆に謝罪する側はそれに増長してしまう。何か変な世の中になってしまったようだ。謝罪の価値が暴落したのが現代だ。

毎日新聞は、「JR北海道社長自殺:惜しむ声 「まじめな人」「頭の中が真っ白」 /北海道;url=http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110919ddlk01040094000c.html(2011年9月19日 地方版)」というタイトルで、「◇人柄知る人、惜しむ声 「安全最優先」を旗印に、会社再生の陣頭指揮を執るはずだったJR北海道の中島尚俊社長(64)が18日、小樽市沖合で変わり果てた姿で見つかった。状況から自殺とみられる。書き置きを残して姿を消してから6日。無事を祈り続けた関係者の願いは届かなかった。JR幹部らは「事故やトラブルで疲れていたのは事実。社長を支えきれなかった」と表情をゆがめた。」と報じた。

日経新聞は、「JR北海道社長、遺体で発見 社員に残した文書公表;url=http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E3EAE2E3EB8DE3EAE2EBE0E2E3E39191E3E2E2E2(2011/9/18 20:58 (2011/9/18 22:41更新))」というタイトルで、「JR北海道は18日夜、中島社長の書き置きは全部で10通程度あり、幹部向けが4通、社員全体に宛てたものが1通だったと公表した。ほかは家族や知人宛てだった。」と報じた。

「JR福知山線脱線事故;http://ja.wikipedia.org/wiki/JR%E7%A6%8F%E7%9F%A5%E5%B1%B1%E7%B7%9A%E8%84%B1%E7%B7%9A%E4%BA%8B%E6%95%85#.E5.88.91.E4.BA.8B.E8.A3.81.E5.88.A4;(最終更新 2011年7月31日 (日) 16:12)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「JR福知山線脱線事故(ジェイアールふくちやませんだっせんじこ)は、2005年(平成17年)4月25日に西日本旅客鉄道(JR西日本)の福知山線(JR宝塚線)塚口駅 - 尼崎駅間で発生した列車脱線事故である。運転士と乗客を合わせて、107名が死亡した。」とある。

本書では、この事故が「罪の重さと自覚の軽さ」というタイトルの中で扱われている。旅客鉄道は安全が第一のサービスであるべきだ。その常識を完全に覆したのがJR西日本福知山線の脱線事故。しかし、会社側の形式的な謝罪は行われたが、その責任を明らかにする刑事裁判は紆余曲折して、まだその途上にある。

JR北海道は、「36 協定違反(労働基準法違反)について;url=http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2011/110907-1.pdf(平成23 年9月7日)」というタイトルで、「先般、札幌中央労働基準監督署による調査が実施され、平成23 年4月及び5月の本社計画部門の時間外労働に対し、36 協定違反(労働基準法違反)の是正勧告を受けました。この是正勧告を受けて社内で調査をしたところ、過去3年にわたり36 協定違反(労働基準法違反)となる時間外労働の実態があったことが判明しましたのでお知らせします。」、「36 協定の特別条項で定める協議を行わずに、1ヶ月45 時間の上限を超えて時間外労働をさせているという違反に対して今回是正勧告を受けましたが、その後の社内調査の結果、今年度を含む過去3年間で延べ約450 名の違反が発生していました。」と報じた。

謝罪と責任は別物である。謝罪すれば責任を逃れたり、責任が軽くなるという意識が日本人にはないだろうか。WEB情報によると、JR北海道には、「JR石勝線で5月に起きた特急脱線炎上事故」を筆頭に10件程の不祥事があるとの事だ。

毎日新聞は、「JR北海道:トンネル事故受け事業改善報告提出 「企業風土に欠陥」と反省;url=http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110917hog00m040003000c.html(毎日新聞 2011年9月17日 1時57分)」というタイトルで、「JR北海道は16日、石勝線トンネル内で5月に起きた特急脱線炎上事故などを受けた事業改善報告書を、国土交通省に提出した。事故で問題化した緊急時や乗客避難のマニュアルについて、運転士や車掌など職種別にあったものを統一して現場判断を重視する内容に改めたほか、車両整備の厳格化などを盛り込んだ。さらに背景として「安全への意識不足など企業風土の欠陥があった」と認め、安全性向上のための行動計画を示した。」と報じた。

JR北海道の事故は、JR西日本の事故と無縁と感じたが、何か類似した構造があるのかと思われてきた。かつては労使紛争・対立が多発していた時代があた。使用者に対して労働者は存在感があった。現代はどうか。使用者が圧倒的に強い。その力を無意識に行使するとそれを制止する力が働かなくなる。ブレーキとアクセルは全く別の働きをするがその両方が正常に機能して初めてシステムは健全な機能を発揮する。JR北海道社長が「社員の皆様へ」題して書きのこした(朝日新聞記事url=http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001109200016)事をどう受け止めるべきなのか。この書き置きには社員に対するお詫びと、経営者として責任を果たせなかったお詫びが読みとれる。経営幹部に宛てられた書き置きの内容はどうなのか気になる。言葉は余りにも軽すぎる。いくら言葉を並べても真意は伝わらない。そんな思いから自死につながったのか。JR北海道の事故では死者は出なかったようだ。しかし、大惨事と紙一重の事故でもある。死を以て労使共に覚醒せよと訴えたのか。関係者も国民も生命の尊さをよくよく考えなければならない。

謝罪大国は無責任大国の裏返しだ。謝罪を追求しても空しい結果が残るだけだ。それにしても著者は日本人の盲点をついたのではないか。

2011年9月22日 (木)

歴史の転換:歴史は繰り返すか、繰り返してはならない歴史がある

2011/9/22
昨日は台風15号が関東地方を通過終日雨。台風12号による9/1の雨量は258.5mm。台風15号による9/1の雨量は87.5mm。幸い大きな被害はないようだ。午前は葬儀。午後は屋内待避。

2011/9/21の天気

TAVE= 20.2
TMAX= 23.8
TMIN= 18
DIFF= 5.8
WMAX= 9.3
SUNS= 0
RAIN= 87.5

最高気温(℃)  24.2  22:15
最低気温(℃)  17.9  06:32
最大瞬間風速(m/s)
(風向(16方位))  19.4(東北東)  16:19

歴史の転換:歴史は繰り返すか、繰り返してはならない歴史がある

インターネット検索をすると「揺らぐ安全神話 柏崎刈羽原発」という記事に出会った。これは、新潟日報長期長期連載企画で新聞協会賞受賞の記事であった(url=http://www.niigata-nippo.co.jp/jyusyou/rensai_01.html)。

「新潟県中越沖地震;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E4%B8%AD%E8%B6%8A%E6%B2%96%E5%9C%B0%E9%9C%87;(最終更新 2011年9月14日 (水) 08:29 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「新潟県中越沖地震(にいがたけんちゅうえつおきじしん)は、2007年(平成19年)7月16日10時13分23秒(JST)に発生した、新潟県中越地方沖を震源とする地震である。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.8。中越地方では2004年(平成16年)の新潟県中越沖地震以来のマグニチュード6以上および震度5弱以上を観測した地震となった。」とある。

更に、WIKIPEDIAの本震の記述は:
発生日  2007年(平成19年)7月16日
発生時刻  10時13分23秒(JST)
震央  日本の旗 日本 新潟県 上中越沖
北緯37度33分24秒
東経138度36分30秒(地図)
震源の深さ  17km
規模     マグニチュード(M)6.8
最大震度     震度6強: 新潟県 柏崎市、長岡市、刈羽村、長野県 飯綱町
津波  0.2 - 0.3m: 柏崎市、佐渡市小木
地震の種類  直下型地震(逆断層型)

WEB上の距離計測サービスを使い、上記震央データと柏崎刈羽原発の位置情報から距離を概算すると約14.5Kmとなった。改めて、地震と原発の関係を考えてしまった。まさに、原発の目と鼻の先で大地震が起きた。大地震や大津波も最近の調査では、数百年の間隔で起こっている事が明らかになりつつある。上記記事は第一回:第1回 緊迫 (2007年08月16日掲載)から始まっている。地震発生から丁度1ヶ月後である。そのタイトルの通り、大事件は、その衝撃が生々しい時に記録することにより迫力が出る。全ての関心が一点に集中している。この記事の量も内容も新聞協会賞受賞の記事だけあって充実している。WEBで調べると本記事の内容は本として出版されていないようだ。残念で、もったいないと思うのは自分だけだろうか。本記事を読んで、先ず東京電力福島第一原子力発電所の事故を思い出す。新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発事故の教訓が東北地方太平洋沖地震にも生かされていれば、福島原発事故の状況は変わっていたのではないかと思う。東京電力柏崎刈羽原原子力発電所はその事故を教訓としてISO9001を取得した。残念だが、それが福島第一原子力発電所等への横展開がなされなかった。柏崎刈羽原発事故と福島原発事故を重ねて見ることにより、新しいことや見落とした事等色々な発見ができるのではないか。新潟日報社さん、是非この記事を出版して頂きたい。新潟日報社が社会の木鐸として貢献できる千載一遇の機会かもしれない。今、日本国民、地方自治体等が原発にどのように向き合うべきか真剣に考えている。藁にすがっても何の効果もないが、歴史に学べばその効果は大きい。

2011年9月21日 (水)

老人の寝言:大局を見た決断の早さが経営の勝負を決める

2011/9/21
昨日は台風15号の影響で終日雨。一昨日の最高気温と昨日の最低気温の差は実に▲15.5℃である。半袖シャツの上に長袖シャツを羽織った。時既に遅く、クシャミの連続と鼻水。身体が追従できない気温変化だ。雨なので宿題の続き。いつまとまるか。9月2日に野田政権が発足して、ご祝儀相場でドジョウの人気はちょっとだけ上がったが、いまや3匹目のドジョウなりそうな気配も漂い始めた。

2011/9/20の天気

TAVE= 19.0
TMAX= 19.9
TMIN= 18.4
DIFF= 1.5
WMAX= 2.5
SUNS= 0
RAIN= 10

最低気温(℃) = 18.2  (05:44)

FNNニュースは、「野田首相、国連総会や日米首脳会談などに臨むためニューヨークへ向け出発;url=http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00207937.html(09/21 01:26)」というタイトルで、「野田首相は20日夜、国連総会や日米首脳会談などに臨むため、アメリカ・ニューヨークへ向けて出発した。野田首相は「復興に向けての取り組みや、原発事故の収束に向けた取り組みを説明し、グローバルな課題に貢献していくという意思を力強くメッセージとして発信したい」と述べた。」と報じた。

首相は国際外交の実績が少ないと国内では指摘されている。今こそ、本格的な国際外交レビューの意気込みなのかも知れない。是非ともこの機会を生かしてもらいたい。ともかく、今は各国がお手並み拝見という段階だろう。しかし、客観的事実として、一国の首相が国際外交の実績が少ないと言われる裏には、行動や思索が内向きであったという事を否定できないのではないか。ドジョウを自認するのも結構ですが、世界は広いです。掴み所がない内向きな発言は一瞬たりとも世界のニュースにはならないでしょう。ドウジョ尻尾くらいは掴ませて下さい。

Googleで「泥鰌総理がアメリカに出発した。」を英語に翻訳⇒「Prime Minister left for the U.S. soil.」泥鰌=ドジョウ=土壌=SOILでは冗談にもならない。ドジョウは余りにもローカル過ぎるようだ。それが世界の現実なのかもしれない。その点、下記シーメンスの原発事業撤退のニュースのインパクトは大きい。

老人の寝言:大局を見た決断の早さが経営の勝負を決める

ヨーロッパのユーロが大きく変動している。ヨーロッパは誇り高い小国が多い。気持は独自路線を選びたいが、規模の小ささでは大きな規模の相手には勝てない。EUもユーロも規模を大きくする仕掛けである。システムの全ての要素が順調ならシステム自体も順調になるのが一般論だが、そのシステムの中にどうにもならない要素ができるとシステム全体が病んでしまう。そこには、人体と同じ類推が働く。ともかくヨーロッパという地域は、全体としては老年期にさしかかっているように見える。多分、ほとんどが陸続きの国なので、地理的にも気象的にも一国主義は通用しないのではないか。隣国の顔色を見ながらの生活が基本になる。東京電力福島原発事故で大きな反応を示したのはヨーロッパではないかと思った。以下のニュースが目に付いた。

asahi.comは、「独シーメンス、原発事業撤退 独の脱原発政策受け;url=http://www.asahi.com/international/update/0919/TKY201109190375.html(2011年9月19日22時26分)」というタイトルで、「ドイツ電機大手シーメンスが原子力発電事業から撤退することが明らかになった。ドイツでは、メルケル政権が東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて2022年までの原発閉鎖を決定している。政策転換が企業の戦略にも影響を与え始めた。 レッシャー最高経営責任者が18日の独誌シュピーゲルで撤退の方針を表明。同社の広報担当者は19日、「今後は原子力発電所建設を率いることはないし、原子炉事業にも関わらない。ドイツの脱原発を踏まえた戦略的な決定だ」と語った。 」と報じた。

フランスのサルコジ大統領が来日したのが3月31日。余りに早い対応で、菅前総理との会見で、総理は満面の笑みをたたえていた。菅前総理も原発輸出に乗り出していた所だが、フランスに完全に先を越された。その後、フランスは原発大国であると知った。フランスと言えども原発の扱いを誤れば政権は一度で倒れるもろさを見せたのがサルコジ大統領来日の真相であったようだ。サルコジ大統領の機敏な行動の中にフランス国内の原発に対する不安の増大を抑制させる意図があったようだ。

ドイツのシーメンスといえば歴史のある名門企業。「シーメンス;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9;(最終更新 2011年7月17日 (日) 07:23)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「シーメンス(ドイツ語の発音はジーメンス 発音例・アーゲー、Siemens AG )は、ドイツのバイエルン州ミュンヘンに本社を置く多国籍企業。06年の連結売上高は873億ユーロ、約14兆円。連結純利益は303億ユーロ、約5000億円。もともと電信、電車、電子機器の製造会社から発展し、現在では情報通信、電力関連、交通、医療、防衛、生産設備、家電製品等の分野で製造、およびシステム・ソリューション事業を幅広く手がけるコングロマリットである。」とある。

シーメンスが多国籍企業で、その事業分野が広範囲にわたっているという点から見て、シーメンスが原発事業から撤退する意義も見えるような感じがする。ドイツは第二次世界大戦でナチの戦争責任を厳しく追及してきた。ともかく、ドイツが周辺国家に膨大な損害を与えたという自覚と負い目は今も生きているのではないか。シーメンスが原発事業で利益を得ても、万一その原発で事故を起こしたらその影響は全事業に及ぶのは明らかだ。誰にも明かかも知れないが、経営体としてそれを宣言しない限り、その企業が何を企業理念にして行動しているのか世界には理解されない。上記のシーメンスが原発事業から撤退するというニュースは、福島原発事故事故後半年という短期間でなされた経営判断である。撤退の時期、方法等は明かではないが、事業の集中と選択という見地から、早期に原発というババ抜き(又は癌の摘除)をした事に経営の機動力の速さを感じる。企業イメージは企業価値の一つであろう。そういう意味では、企業価値を高める判断ではないか。それが実証されるのは10~20年後になるかもしれない。もし、日本の原発関連企業が惰性で事業を進めた場合、10~20年後に大きな差が出ているかもしれない。これは、企業だけの問題ではない。国家に関しても全く同じだろう。ヨーロッパ諸国では、陸続きの隣国に、放射性物質をまき散らし損害を与えたら地域から完全に見放された犯罪国家に成り下がる事を常に警戒しているのではないか。その点日本は島国根性に安住して自国のあるべき姿さえ描けていないのではないか。資源小国の日本は世界から見放されたら栄養失調の孤児に成り下がるのは目に見えている。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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