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2013年1月13日 (日)

老人の寝言:「生老病死」で想うこと

2013年1月13日日曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -4.6 03:41 。最高気温(℃) 8.5 14:46 。ざっそう句:隣組 役の番決め 酒の番。隣組恒例行事。生老病死の両端の生死を除いた老病の話題で盛り上がる。老病の事を一人で考えると悲観的になってしまう。隣に同類の人がいれば話題も豊富になり、情報交換もでき、不安解消にもなる。老病は避けられない現実だが、悲観的見方だけでなく、楽観的・前向きな見方に変える事も出来る。病院は 斎場前の 一里塚。とはいえ、病院・医院のサロンとしての役割も皆無ではなかろう。病院も斎場も繁盛しすぎずに開店休業程度が望ましい。一方、葬儀のない斎場は死んだようで勿体ない。会議場、宴会場、イベント会場等々に利用できないか。金を余り掛けずに、意識のギアチェンジだけで可能ではないか。老人モードで変な初夢を見たようだ。

2013年1月12日

TAVE= 1.6
TMAX= 7.8 最高気温(℃) 8.5 14:46
TMIN= -4.1 最低気温(℃) -4.6 03:41
DIFF= 11.9
WMAX= 2.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 4.7(南南東) 14:56
SUNS= 8.8
RAIN= 0


Q

老人の寝言:「生老病死」で想うこと

広辞苑によると、「生老病死」とは、『「仏」人間がこの世で避けられない四つの苦しみ。生まれること、老いること、病気になること、死ぬこと。四苦。』とある。「生老病死」という言葉を、先入観を抑えて眺めると、「生・老・病・死」という漢字の羅列である。この漢字は、名詞にも、動詞にもなれる。動詞は運動や作用という時間現象でもある。物事の始まりと、その過程とその終わりという順序に並んでいる。自然界の生き物にあてはまる不可逆過程もこの語列に含まれている。しかし、「生老病死」が人間だけの現象で、それが苦しみだとはこの語列からは理解できない。今日では、「生老病死」を生物全般に共通する生命原理として捕らえるべきかもしれない。

釈迦はこの「生老病死」を苦しみと考えて、その苦しみから逃れる方法を試行錯誤して求めたらしい。その時の、意識の流れを推測すると、「逃れる」⇒「克服する」という意識のギアチェンジがあったのではないかと感じる。逆説的だが「生老病死」が現実世界であり、「生老病死」のない世界はまさに架空の天国しかないのだろう。ただ、物質レベルで輪廻という現象を考えると「死病老生」という考え方も可能だ。自己の身体は、死後に分解し、原子や分子という形で他の生き物の中に移転し、そこで新しい生命の源に組み込まれ、新しい生命の一部として生まれる。苦しみから「逃れる」とはまさに、出家・修業ということだろうが、「克服する」とは、出家・修業から社会復帰する事のように思える。

老人モードで考えると、苦の背中合わせに楽がある。「生老病死」を四つの苦と割り切ったのは英断のように見えるが、「生老病死」の中に、なにがしかの楽があるように感じるし、そう信じたい気持ちもする。ところで、「生」に関しては、大体「親が子を生んだ」、「自分は親から生まれた」と、親子の関係から捉えてしまう。自分が、辛い時、親子喧嘩の時等々、何で俺を生んだのかと親に向かって反発する事も多々ある。英語でも、生む・生まれるという言葉は、日本語と同じ用法のようだ。親子関係は、高等動物ではある程度粘着的だが、一般の動植物では親子の縁はそれほど永続的ではなさそうだ。「生む・生まれる」という言葉は基本的な言葉だが、自分が母胎から苦労して這い出てきたのも事実だ。人間生まれると同時に母胎の外という外部環境の中で生きて行かねばならない存在でもある。

この世で、前向きに生きるべきは、親子関係とは別のあらゆる生物に普遍的な生物原理のように思えるのだ。このような関係を適切に表現する言葉を知らない。「生じる」となるとまだ、生む・生まれるとの関係が絶てないで、即物的だ。「出来」はどうか。医療技術的には代理母による出産は可能な時代になった。俺は諸々の縁があってこの世に出来した云々。親子関係、職場関係、学校関係、広くは社会関係一般で、生きるのが、難しい時代になってきたが、自分からこの世に出てきたんだという意識・自覚するとともに、相手も同じで、お互いに生かし合うべき存在であると認識する事が必要だと感じる。それなら、どんな事があっても自殺はすまい・させまいと考えるのではないか。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)