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2013年12月29日 (日)

歴史の転換:ツルよ 飛んでおくれ:ああ岡上景能の墓と日本の農業の未来

2013年12月29日(日)
昨日は晴れ一時曇り。最低気温(℃) -0.3 23:59。ざっそう句:冬の畑 仕事探して シノを掘る。宅内閑居。昼過ぎ畑に出る。少し風が強い。体を動かす仕事をした。先日切った桑の太枝を整理。ナタで小枝を落とす。太枝は電気チェーンソーで切り薪にした。次に接木した柿の木の周辺のシノを刈ったり掘ったり。最後に柿の木の手入れ。来春、柿のヒコバエに丹麗等の接木をする積り。今年も野菜中心の農作業になってしまった。サツマイモの太白で作った干しイモは良いオヤツになっている。昨日は干し大根でインスタント漬物を作った。干し大根をコマ切れにして、皮ごと切ったみかん、コンブの細切り、ケヅリブシ、食酢、醤油、一味唐辛子、残り物の納豆のカラシ、タレその他の調味料等々をいれてかき回すだけ。カリカリした食感が良い。

WIKIPEDIA「いかにんじん。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%93)」。
WIKIPEDIA「松前漬け。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%89%8D%E6%BC%AC%E3%81%91)」。
Googleでキーワード「干し大根 漬け物」を検索(https://www.google.com/?hl=ja#hl=ja&q=%E5%B9%B2%E3%81%97%E5%A4%A7%E6%A0%B9%E3%80%80%E6%BC%AC%E3%81%91%E7%89%A9)。

2013年12月28日の天気(AMEDAS)

TAVE= 2.8 NO DATA
TMAX= 6.8 最高気温(℃) 7.3 11:11
TMIN= -0.2 最低気温(℃) -0.3 23:59
DIFF= 7
WMAX= 5.5 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.9(西) 12:25
SUNS= 7 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA

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歴史の転換:ツルよ 飛んでおくれ:ああ岡上景能の墓と日本の農業の未来

先日、岩宿遺跡を訪問した時、「岡上景能の墓」と記された道路標識があった。岡上景能とはどこかで聞いた名前だったが、分からない。来たついでに道を聞きながら坂道を下った。着いた場所が国瑞寺という寺であった。境内には水子地蔵や羅漢像があったが岡上景能の墓らしい物はなかった。

境内の外に墓地らしいのがあったのでそちらを探す事にした。もう夕方になりかけていたのでだれか会った人に聞いて見る事にした。運よく年配の男性が来たので声をかけた。地元の人ではないが、近くなので時々散歩をしているとの事。「岡上景能の墓」と言ったが、自分も見た事がないと言うので一緒に探してくれた。その人はすぐに見つけて声をかけた。墓を一通り見てデジカメで撮影が終わると、帰りの道を教えてくれた。

WEB情報では岡上景能(おかのぼり・かげよし)と読むらしい。歴史好きで故人となった知人に岡上用水を知っているかと聞かれた事を思い出す。水田農家は稲作の水が不可欠。多分、水田がある所には水利の確保に関する苦労話があるのだろう。今でも水田農家は水利費用として賦課金等各種の費用を払っている。水田にただの水が流れている訳ではないのだ。米は作るな、水田は優良農地として農家が自費管理せよとなると水利費用負担だけでも耐えられなくなる現実があるのは知ってもらいたいところだ。

検索するとみどり市のホームページに文化財関係の記事があり、以下のように記されている。=「3)岡登用水と岡上景能(県指定史跡)江戸時代:岡上景能は江戸時代のはじめ寛文元年( 1661年)からこの地を治めていた代官である。寛文 8年(1668 年)から足尾代官も兼ねるようになった。最初に整備された銅山街道は旧河岸街道(か しかいどう)を利用したものであった。景能は、笠懸野に新たに大原宿を設定し真っ直ぐに整備した。また、当時不毛の地であった笠懸野に用水を引き新田開発を行なった。この用水開削工事はおよそ 5km北東に流れる渡良瀬川より水を引くという大事業であった。用水路の建設は約 3ヶ月で完成したものの、取水を冬場のみと限定されたため、溜池(鹿の川沼)工事も同時に行なった。市指定の史跡「岡登用水三俣分水口」は渡良瀬川から引いた水を南と西に分けるために設けられたものである。現在残されている三俣分水口は明治 5年の再興時に設置された施設を復元したものである。こうして大きな事業を成し遂げたものの、用水事業がきっかけになり失脚し、死罪となった。現在、「岡上景能公の墓」は県指定史跡となっている。」(http://www.city.midori.gunma.jp/section/05kyouiku/05bunaka/images/pdf_word_file/chiikibunnkazai-honbun.pdf)

多分、知人はこのような歴史を承知した上で尋ねたのだなと今になって思う。現地に建てられた県指定史跡「岡上次郎兵衛景能の墓」という説明板によると、「心無き人々の悪口、同僚官僚の嫉妬、下流住民の余水の湧き出し等苦言により幕府に召喚され貞亨四年(1687年)12月3日切腹を申しつけられ自害した。」とある。岡上景能は有能だったが悲運の人物だった訳だ。

Iob_okanobori_kageyosi_haka_kokuzui

一方、伊勢崎の小畠武堯による八坂堀の開削史話は大いに評価すべきだろう。「ハトよ 鳴いておくれ(愛しき古里):八坂用水と粕川サイフォン(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/05/post-a78f.html)。(2013年5月11日土曜日)」。サイト内でキーワード「八坂OR小畠武堯」を検索(https://www.google.com/?hl=ja#hl=ja&q=%E5%85%AB%E5%9D%82OR%E5%B0%8F%E7%95%A0%E6%AD%A6%E5%A0%AF%E3%80%80site:http:%2F%2Faf06.kazelog.jp%2Fitoshikimono%2F)。

岡上景能の墓は県群馬県の史跡、小畠武堯の墓(おばたけたけたかのはか;http://www.city.isesaki.lg.jp/www/contents/1355294252248/index.html)は伊勢崎市の市指定史跡である。「日々農天気;秋の畑(作物拝見)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/11/post-96c7.html)。(2013年11月20日(水))」。

ようやく、知人から聞いた岡上景能と岡上用水のイメージが浮かんできた。奇しくも、岡上景能と小畠武堯の墓が県や市の史跡に指定されているのも、先人達が命をかけて作り上げた水利基盤が地域の発展の基盤にもなっている事を後世に伝えようという意味もあるように感じる。先日、波志江地区の三郷文化財研究会のOBから八坂用水に関する調査について聞いた。小畠武堯に関する古文書を解読して発表したとの事。岡上景能も小畠武堯もお役人だった。現代のお役人はどんな気慨をもって事にあたっているのか。お上の気ままな気分に振り回されているだけなのか。

岡上景能の墓には新しい塔婆が建てられていた。国瑞寺で供養をしているようだ。塔婆には「雪江院殿寿峯道喜大居士」という文字が見えた。この文字に岡上景能の生き様がこめられているように感じる。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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