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2019年8月 8日 (木)

読みかじりの記:「関東大震災」 吉村昭著 文春文庫 2011年6月5日 新装版第12刷;猛暑日や できちゃた婚に 玉の汗。20190808。

2019年8月8日(木)
昨日は晴れ。ざっそう句;猛暑日や できちゃた婚に 玉の汗。資源ゴミの回収日。出かける前にかみさんの命令で水分と朝飯を摂取。一輪車を引っ張り出したらタイヤがぺしゃんこ。二ヶ月前に空気を入れたが抜けている。再度空気を入れる。空気漏れは無さそうなので古新聞の包みを5個と雑紙を入れた紙袋を載せ、ペットボトルを入れたポリ袋を右手で持って出発。やや不安定だが収集所まで往復。その後は宅内閑居。15時過ぎ、回覧板を回し、郵便局で2件。久しぶりに歩数計を装着。暑いが数値は稼げたとほくそ笑む。かみさんはテレビを見ていて有名人の結婚のニュースが流れて、できちゃた婚云々と騒ぎ出した。オレ様は冷めたコメント。かみさん曰く、ツマンネェ。想定外のチョンボでスケジュールの組み直しをして貰う。

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読みかじりの記:「関東大震災」 吉村昭著 文春文庫 2011年6月5日 新装版第12刷

本書は1977年8月刊文春文庫「関東大震災」の新装版であると巻末に補記されている。かなり長期間読まれているようだ。また、東日本大震災を受けて増刷されたような日付である。読み囓ってみて、それなりの重さを感じた。

実は、「炬燵で聞いた遠い遠い昔話」という一連の記事を書いた時、米じいさんがいたニューヨークにも関東大震災のニュースが伝わり、Japanese Christian Instituteが救援活動を開始したという現地新聞記事をWEB上で見つけて、当時も東京とニューヨークが繋がっている事に関心を持った。

更に、最近調べて紐育新報等のアーカイブがWEB上に公開されているのが分かった。関東大震災は1923年9月1日に発生したが、当時の日本と米国の間は無線電信で繋がっていたようで、ニューヨーク在住の日本人は、比較的早く関東大震災の発生を知ったようだ。紐育新報には、発行日の関係で1923.09.05号には、関東大震災記事が出ているが、1923.09.01号には出ていないようだ。

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関東大震災 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/関東大震災
関東大震災(かんとうだいしんさい)は、1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒ごろ(日本時間、以下同様)に発生した関東大地震によって、南関東および隣接地で大きな被害をもたらした地震災害である。

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本書の構成・目次は下記の通りである。
「大地震は60年ごとに起こる」
地震発生--20万の死者
第二の悲劇--人心の錯乱
復興へ
あとがき

明治時代は学問の世界も洋学を修得するのに主力を注ぐ段階であったが、大正時代に入ると日本人も学問の最先端で活躍できる段階になった。地震研究の分野もその一つであった。本書では「今村説VS大森説」という対比で語られている。但し、当時は地震発生のメカニズムの解明という理学面と地震予知・防災科学という工学面の目的が混然としていたようで、そこに著者・読者の関心が集まり、緊張感が生まれている。

現在でも、震源、地震の発生周期・時刻、地震の規模を科学的に予知できれば、その効果は非常に大きい。だが、予知精度が低ければ、効果的な対策も出来ない。更に、膨大な費用をかけて誤った対策を行えばその損失も膨大になる。

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地震予知 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/地震予知
地震予知(じしんよち)とは、地震の発生を予め知ることである。「地震予知」という語は、広範にはいわゆる「予知」を含んで言うが、学術的には科学的方法により地震の時期・場所・規模の3要素を論理立てて「予測」することを指す。ただし日本地震学会は、警報に ...

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本書を読んで、「第二の悲劇--人心の錯乱」が気になった。大災害時には、食糧、飲料、交通、通信等々のインフラに不備・不足が生じる。被災者の不安感は増幅し、二次災害、三次災害が起こる可能性も大きい。本書により、避難する個人が持ち出した物件・財産が火災延焼の原因になった事は意外に周知されていない事実である。

また、流言飛語は、当局が良かれと思って流す嘘を裏読みして悪い方向に事態が進む可能性もあるだろう。現代の大都市には、見えない危険が溢れているように感じる。1923年9月1日に関東大震災、2011年3月11日に東日本大震災が起きた。東日本大震災は東北三大災害として、地震、津波、福島原発事故という三重複合災害であった。

関東大震災も厳密に科学的に証明されてはいないが、周期的に発生していると考えられている東京直下型大地震である。だが、日本の地震研究は何処まで進んでいるのかが分からない。かつての「今村説VS大森説」のように対立する仮説があるのだろうか。地震予知が進んでいないのも、学派・学閥・利権等で研究が空中分解し掛かっているような印象を受ける。

本書を読んで、関東大震災が起きた当時のような動きが把握できた。やはり、著者の興味と能力が成さしめた作品と言えまいか。今後、第二回目の関東大震災が起きた時、どのような状況が出現するのか。関東大震災を大幅に超える事態になるだろうとつい妄想してしまう。だが、関東大震災の教訓を真摯に学べば、今何を為すべきかの回答はありそうだ。

オレ的には、何の役にも立たないステルス戦闘機の代金を地震メカニズム解明と地震予知・地震災害予防対策に投入すれば、それなりの成果が出ると思う。真夏の夜の夢のようだが、安心して眠れれば、良い夢も見られる筈だ。ステルス戦闘機の夢ばかり見ていては長生きも出来ない。

世界の大国は宇宙研究・開発で鎬を削っているが、足下の地球に関しては依然未知の部分が多いようだ。地球科学は貧乏国日本に最適な分野では無いか。ここで最先端に立てば、日本は世界から一目置かれる存在になれる。

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項目 日積温 残日 通日 通積温 TA TX TN TD WX SN RN 瞬低T 瞬高T 瞬風
DATA 741.4 146 219 78096.3 30.9 37.3 26 11.3 2.9 8.8 0 25.8 38.2 6.6(西)
時刻等℃   D m/s H mm 04:45 14:19 16:52
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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)