08B_環境雑録

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2009年10月30日 (金)

イタチ

2009/10/30

イタチ

昔は農家には小さな鶏舎があり、鶏を飼っていた。時には放し飼いをして、庭にこぼれた米

や麦をついばんでいた姿を思い出す。この鶏舎が破られて鶏が食べられてしまう事があっ

た。犯人はイタチであると言われていた。イヌ、ネコも放し飼いの鶏なら狙う可能性がある

が、鶏舎を破る事は少ないようだ。イタチは野生動物でその姿を直接見せる事は少ない。し

かし、かつては田舎の人家周辺にも棲息していた。自分もその姿を何度か見た。現在、身近

に棲息している野生ほ乳類はモグラとネズミ位ではないかと思う。聞いた話ではまだタヌキも

いるらしいが。幼少時にはキツネやタヌキが出てくる昔話をよく聞かされた。キツネやタヌキも

身近な存在であった。農作業ではモグラの被害が大きい。マルチを張ったその下をモグラが

這い回る。作物の育ちが悪いと探って見るとその下にモグラのトンネルが走っている。餌にな

るミミズ等が多いのも事実だが、モグラは招かざる客である。

2009年10月29日 (木)

アオダイショウ

2009/10/29

アオダイショウ

かつては、米は俵にいれたままで保管されていた。その後は麻袋か紙袋か定かでない。とも

かく、米を倉庫等で保管しているとネズミがそれを狙って倉庫に入り込む。そのネズミを狙っ

て倉庫や米倉にアオダイショウが住み着く。昔の農家は米を食い荒らすネズミを食べるアオ

ダイショウを大切にしていた。ヘビと人間はかなり特殊な関係がありそうだ。校章ににヘビを

あしらったものも見たような気がする。気味が悪い。子供の頃はヘビを見つけると逃げるか

退治するかどちらかであったと思う。当時は、色々なヘビ類がいた。アオダイショウ、赤ヘビ、

シマヘビ、ジモグリ、ヤマカガシ、トカゲ、カナヘビは実際に見た記憶がある。赤ヘビとヤマカ

ガシは同じなのか。ともかくじっくりみる気力がなかった。一月前頃、アオダイショウにに出合

った。1m以上ありそうだったが直ぐに引き下がってしまった。サツマイモには野鼠に食われ

た跡が残っているのを見ると、まだ我が家の周辺には野鼠も棲息しているようだ。しかし、カ

ナヘビは時々見るが、大型は虫類であるヘビを見る機会は減っている。本格的に農業をして

殺虫剤等を多用するとヘビ類は更に住み難くなりそうだ。

2009年10月19日 (月)

マコモ

2009/10/19

マコモ

たんぼの中を流れる小川の水の流れが緩く、泥がたまる所に生えていた。幼少時にこれが

マコモであるとは教えられた記憶もない。つい最近昔の事が気になって調べて、マコモだった

のだろうと思っている。昔の小川は三面コンクリートの水路となり、もはやマコモの姿は見ら

れない。子供の背の高さくらいまで伸びるので、水辺の草としては目立った存在であった。し

かし、田んぼの中には生えないので害草と言うほどでもなかった。牛馬の餌にも余り使われ

る事はなかったと思う。従って、無害無益というどうでもよい存在であったので、マコモがいつ

とはなく無くなっていても、何の問題もなかったのかも知れない。しかし、水中に張った根の一

部が水流の中に伸びて、そこが魚の格好の隠れ家になっていた。手づかみで魚捕りをする

時はこのマコモの根の周辺が狙い目でもあった。マコモが無くなったのは、生育に都合の

良い泥土が無くなった事と水流が急になった事が原因だろう。要するにマコモがとりつく島が

無くなってしまったのだ。水流という点から見れば、マコモは障害物で、水流に緩急が起きて

しまう。しかし、この水流の緩急が魚類の棲息に必要であったのだ。魚は移動の時は、水流

に乗ればよい。上流に登る場合は流れの緩い所は休憩所になり、流れてきた餌がよどむ餌

場にもなる。マコモが生育しにくい環境は魚が生育しにくい環境でもあったのであろう。

2009年10月 4日 (日)

公害原論

2009/10/4

公害原論

経済の高度成長に伴いその歪みが各所に現れた。その未曾有の弊害が公害であったろう。

その公害問題を背景に、宇井純の『公害原論』(亜紀書房 )が出版されたのが1971年であっ

た。 公害と言えば、足尾銅山の鉱毒問題で田中正造が活躍した事を思い出す。原因物質

が、有機水銀であれ、銅であれ、窒素酸化物(NOx)等であれ、一度水中、空中という開かれ

た環境に排出されてしまうと、それをかき集める事が現実的には不可能になってしまう。いわ

ばエントロピー増大の法則に従い発生源から周辺へ有害物質が拡散を始める。被害が現れ

るのは、それらの有害物質が発症レベルまで蓄積されてからである。従って、問題が叫ばれ

るときには、相当な有害物質が排出されてからという事になる。このような状況で、公害発生

を完全に防止するのは困難であり、対策も完全な対策は無い。現在も微量な有害物質が蓄

積され続けていると思われる。それがいつ危険レベルまで達するかは定かでは無いが、人

間が作って排出された有害物質の総和から自然が分解した分を差し引いた量が環境中に蓄

積する。公害を発生させた経済活動にも有益な部分もある。しかし、そこから利益を得た人と

損害を受けた人の収支は大きくバランスを欠いているであろう。環境問題でゼロエミッション

という考え方がある。原材料は金を出しても、商売になれば買ってくる。それを最後に環境に

排出するのはタダであるというのが経済原則であった。ゼロエミッションどころかフルエミッシ

ョンであった。売れる物を売れるだけ作って売ってしまった方が勝ちだという原則である。環

境が、宇宙船のように有限で、際限の無い水や空気も宇宙船の飲料タンク、呼吸用の空気

タンクと同じになってしまった現在、使用する優先順をつける必要があるのは自明である。

2009年8月24日 (月)

サルスベリ

2009/8/24

サルスベリ

十年くらい前に邪魔になるサルスベリを移植した。樹齢は定かではないが成木の太さであっ

た。活着するか心配であったが、何とか活着した。それから更に十年以上の樹齢を重ねた訳

である。しかし、日当たりが悪いので花の咲きが良くない。日当たりを良くする必要がある。

だが、最早移植する気にもなれない。他の樹木を縮伐する以外にない。混植の庭をいつも満

足できるように維持する事は大変である。全体の計画が無く思いつくままに植え込まれてい

る。というより、庭を造ろうとした本人のコンセプトが残っていない、伝わっていない、聞かな

かったと言うべきか。手が回らないうちに大きくなる樹木はどんどん大きくなる。樹齢を重ね

た庭木には色々な記憶がまといついている。それを引き継いだ当主は自分も自分なりに植

えて見たいという思いもある。そんなわけで、雑然とした庭が出現する。最近母が残した短歌

を読み直したところ色々な植木が歌われていた。いまでは邪魔になるような庭木も歌の題材

になっていた。ともかく手入れさえしっかりすれば植木の寿命は永い。結局、現状と妥協しつ

つ改善する以外にない。これは庭だけでなく何事にも通じる難問だ。最近、車で外出したとき

にサルスベリらしい街路樹が列植されて華やかな雰囲気を味わった。サルスベリは百日紅と

も言われ花が咲く期間が長い。サルスベリを街路樹に選んだのは気の利いたアイデアだと思

った。

2009年3月 4日 (水)

Small is Beautiful

2009/3/4

Small is Beautiful

かってこの小さいことは良いことだという言葉がはやった。現在は合併云々等で大きいことが

良いという風潮に変わったかのようである。しかし、システムにはその機能にかなった最適な

サイズがあるようだ。人間も最初は1個の受精卵から出発して約60兆個?といわれる数で頭

打ちになる。受精卵1個の場合はその1個の生死がシステムの生死である。数十兆個のシス

テムにあっては数万や数十万個の死滅もそれとほぼ同数の誕生で補えばシステム自体は安

定的に機能する。インターネットも巨大コンピュータのリスクを回避して分散化を図ってシステ

ムの信頼性を確保する技術であった。頭が一つしか無い巨大な恐竜よりも八叉のおろちの

方が生き残る確率は高いということであろうか。胴体が一つで頭が複数では行動が統制でき

ず外敵のいる状態では生き残れない。尻尾に感じた変化が頭脳に届いた時には状況が変

わっているようでも同じである。電子機器には必ず動作エネルギーを供給する電源がある。

一つの大きな電源でまかなう場合とブロック毎に小さな電源を配置する場合がある。これも

分散化の原理の適用であろう。各所に電源を配するコストを払ってシステムの信頼性を買っ

ているのである。大きな発電機で発電してこれを使う所へ配るのが現在の電力システムであ

るが、電力を使うところで電気を作ってしまおうという発想がコ・ジェネシステムである。これな

らば大規模の停電の危険は低減する。ともかく一度システムが固まってしまうとそれを変更

するコストとリスクが増大する。問題点をずるずると引きずる。無条件で小さいことが良いの

ではなく、小さくても間に合えばそれで良いではないかというのが一つの選択なのかもしれな

い。かって、集積回路の仕事に従事していた頃も同じ様な話があった。要はある欠陥密度が

避けられない場合、集積回路の規模をどこまで大きくするのが最適化という問題である。小さ

く分割すれば、欠陥に当たらない確率が大きくなり歩留まりが向上するが取り扱いの手間が

増える。大きく分割すればその逆で、欠陥に当たる確率が高くなる。選択はトレードオフの

問題となる。Small is Beautiful とは無闇に馬鹿でかくなった物事に対する反発であったよう

だ。

2008年10月25日 (土)

生物の多様性(追記)

2008/10/25

生物の多様性

少年時代は水辺の遊びが多かった。魚捕りや釣りが中心であったが、いろいろな水辺の生

物を見ていたようだ。今日、生物の多様性保護が叫ばれているが約半世紀の間に姿を消し

た生物が何種類あるのか気になるところである。数年前つれづれなるままに、ノートに書き出

したことがあったので、それを以下に記す。正式学名でなく方言名のものもあると思う。

追記(2025/08/05):本日以後に水辺生物以外も追加した種名を()に記入。分類は記録優先で不正確。目撃伝聞も含む。カオジロガビチョウ等外来種は普通に目撃している。ハクビシン、アナグマ等の被害も多発している。最近は生物の多様性が貧弱化して、外来種の進出も目立つ。

(1)魚類等・・・・・コイ、フナ、タナゴ、ハヤ、ガレンバヤ、ナマズ、ウナギ、ドジョウ、スナメンド

ジョウ、ギュギュウ、クチボソ、バッカチ、七つ目ウナギ?、メダカ。

(2)甲殻類・・・・・カワエビ、ザリガニ、サワガニ、ケガニ。

(3)貝類・・・・・バカ貝、シジミ、カワニナ、タニシ。

(4)両生類・・・・・イモリ、アカガエル、トノサマガエル、食用(ウシ)ガエル、ヒキガエル。(アマガエル、ヤモリ)

(5)昆虫類等・・・・・ホタル、ゲンゴロー、タガメ、ミズスマシ、マンガ、羽黒トンボ、ヒル、馬ヒ

ル、ヤゴ。(シオカラトンボ、アカトンボ、キアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ、シジミチョウ?)

(6)鳥類・・・・・カワセミ、シラサギ、ショウビン、カイツブリ、カモ。(サンコウチョウ、カッコウ、ツバメ、スズメ、モズ、キジバト、キジ、カラス、オナガ、ウグイス、ヒヨドリ、カオジロガビチョウ、)

(7)植物・・・・・ヒシ、オモダカ、コホネ、ネコヤナギ、セリ。(アメリカセンダングサ、アメリカフウロ?、セイタカアワダチソウ、タンポポ:外来種)

(8)ほ乳類(追加):イタチ、モグラ、シカ、ハクビシン、アナグマ。(市内情報:タヌキ、キツネ、イノシシ)

なお、カメもいたような気もするが定かでない。沼で水泳をするとき、ヒシの実を採って食べた

こともある。バカ貝は沼底に足を着けて探し、潜ってとった。焼いてしょう油をたらしてたべ

た。食用(ウシ)ガエルは食用に導入された外来種で異様な鳴き声をする。夜になると水辺で

異様な鳴き声がするので、何かいるのではないかと地域で問題となり、消防車で水をかい出

してみたら、ウシガエルがいたという話を古老に聞いた事がある。残念だが、昔の田、小川、

沼等の水辺は極当たり前の風景で、そこに何が棲んでいるかとうは詳しい観察はしていなか

った。大人や学校も断片的に教えてくれただけであったと思う。結局遊びのなかで係わった

生物だけを記憶していたにすぎないだろう。生物の多様性も多くを失った結果気付いた問題

なのかもしれない。生物に関心が無ければ、名前を覚えようとも調べようともしないだろう。

最近、水利の掘りさらいでタナゴ、フナ、ドジョウ、ナマズ、シジミなどがまだ棲息している事が

確認できた。体系的な調査が必要であろう。

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追記1(2015/1/14):「生物の多様性」の記事がランキング7位に入った。古い記事だが、誰か読んでくれたらしい。場所は男井戸川上流の水田地帯である。「蛍が飛び交った頃(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/09/22/)。(2008年9月22日 (月))」に当時の記憶を書いた。水棲生物が激減した原因に農薬使用(パラチオン等有機リン系の殺虫剤を多用していた)があったが、土地改良で用水を直線の三面コンクリートに変えたことにより、水流に緩急がなくなり、ほぼ急流のみになってしまって、水棲生物が居着く場所が無くなったのも原因と思われる。なお、聞いた話ではカメもいたとの事だ。「マコモ(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2009/10/post-3ef1.html)。(2009年10月19日 (月))」

キーワード「男井戸川」でGoogleサイト内検索(https://www.google.co.jp/webhp?tab=ww#q=%E7%94%B7%E4%BA%95%E6%88%B8%E5%B7%9D%E3%80%80site:http:%2F%2Faf06.kazelog.jp%2F)。

追記2(2015/2/14):「生物の多様性(2008年10月25日 (土))。」の記事がランキング6位に入っている。1/中頃からランキング入りをしたようだ。

Googleでキーワード「生物の多様性 」を検索(https://www.google.co.jp/webhp?tab=ww#q=%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7&start=340)。(一部だけ表示)

検索結果のトップに、約 813,000 件 (0.27 秒) と表示。そのページを確認したが、約 349 件中 35 ページ目 (0.34 秒) が表示最終ページであり、リストの中に本記事は見つからなかった。

この記事の読者はどこからこの記事へ飛んできたか。ご苦労様と言いたい。Google検索で上位に並ぶ「生物の多様性 」情報発信のurlは「生物の多様性 」を破壊してきた?巨大な組織が多いようだ。一般国民も、自分の目で直接に「生物の多様性 」を確認することは困難な時代になった。Googleで検索しても、WIKIPEDIAでしらべても所詮バーチャルのレベルだ。

「ハトよ 鳴いておくれ:男井戸川と「二枚橋の地名と鬼亀の足跡の伝説」の説明板除幕式(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2014/11/post-c2d8.html)。(2014年11月25日 (火))」の記事も本記事と関係するだろう

「老人の寝言:寝言を言い始めたのはいつ頃からか;先ず逃げて メダカの大将 また群れる。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2015/02/2015-a08f.html)。(2015年2月11日 (水))」。に放流したサケの稚魚がどこまで遡上したか聞いた事を書いた。放流地点の目と鼻の先まで遡上しているが、障害物がそれ以上の遡上を阻止しているらしい。魚道の設置を陳情し、設置される見込みになってきたようだ。まさに、土建国家日本の姿が透けて見える。最近は、大規模工事をする前に環境調査を行うのであろうが、それが形式まで堕落していないだろうか。言い換えれば、いくら環境調査を行っても、悪い開発は悪いのだ。

あそこへ行けば、「生物の多様性 」が見えるというのも、悪い事ではないと思うが、それだけで「生物の多様性 」が保てる保証もないだろう。「生物の多様性 」も「環境」もその破壊者の上っ面を綺麗に見せるだけで終わっているのが多いように感じる。

もっとも、我々農家の先代達は、手ぬぐいを口に巻いただけで、半袖シャツ一枚、裸足で田圃に乗り込んで、あの有機燐農薬のパラチオンを散布したのだが。

追記の追記:Googleでキーワード「生物の多様性 」を検索した場合、検索式の「start=340」があると一部しか表示されない。
Googleでキーワード「生物の多様性 」を検索(https://www.google.co.jp/webhp?tab=ww#q=%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7)。(全項目表示)

 


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2008年10月22日 (水)

三つの環境

2008/10/22

三つの環境

環境という言葉は分かっているようでも、いざ定義せよといわれると難しくて困る。

自分は環境を割り切って境界のある入れ物と考えている。

境界も変幻自在で見える物から見えない物まで、極微から極大まで及ぶ。

そこで、生物としてのヒトと社会的存在としての人間を含む環境を更に割り切って以下の三つ

基本的な階層の環境に割り切ってみる。

1.自然環境・・・ヒトも人間もどうしても逃げ切れない牢屋のような入れ物。

2.人体環境・・・自分が生きて行くための入れ物。逃げ切れない牢屋のような入れ物ではあ

るが、極わずかであるが選べる対象もある。

3.社会環境・・・ヒトが人間となる入れ物。選べる対象と選ばない対象がある。

残念ながら、現在はこの三つの環境が相互に関連しつつ病んでいる。

しかし、希望もある。この三つの環境の一つの一部がわずかでも改良できれば他の環境も

関連して改良できるのだ。なぜなら、この三つの環境に境界があるようで実は作用を阻止す

る境界は無いからである。境界は作用の出入り口である。環境とは人間が生きて行くための

作用が伝わる場のようなものかもしれない。

2008年9月30日 (火)

除草剤、枯草剤、殺草剤?

2008/9/30

除草剤、枯草剤、殺草剤?

秋になるとさすがの夏草も少しずつ萎えてくる。

現在、雑草の駆除はいわゆる「除草剤」に頼っていることが多い。

金はかけても手間をかけない方を選択していることになる。

遺伝子組み替えで除草剤に耐性をもたせた作物品種もできている。

もはや除草剤は農業に欠かせない資材になっている。

マクロ的にみると雑草も環境問題のCO2対策からみれば少しは

貢献しているように思える。

しかし、環境美化等生活環境から見れば雑草は大敵だ。

ところで、問題の「除草剤」という単語であるが、どうもしっくりしない。

除草とは手作業で草引き等をするのが語源であろう。

これに化学薬品がとり代わった。

手作業の除草もつまるところ引き抜いて水絶ちして細胞を殺す。

原始的だが、自然の理にかなっている。

除草剤は薬剤を細胞にまで忍び込ませてその生理作用を破壊させて

目的を達成する。

薬剤の作用メカニズムから言えば、「殺草剤」が一番適切な用語で、

次ぎに「枯草剤」になると感じる。

それでは、何故「除草剤」という用語が多用されているのか。

薬剤の生産業者も販売業者も使用者も「殺草剤」では物騒で

抵抗があるからかもしれない。

しかし、一方で耳に優しい言葉は真実を隠すのかもしれない。

本日、Googleの検索ヒット数を調べてみたら下記の通りになった。

(  )内は殺草剤を1とした場合の比率。

除草剤 に一致する日本語のページ 約 654,000 (995)

枯草剤 に一致する日本語のページ 約 1,790 (2.7)

殺草剤 に一致する日本語のページ 約 657 (1)

殺草剤は主に学術的に使用されているようだ。

ともかく、枯草剤、殺草剤という用語が千件の内数件使われている事が

分かってほっとした。

*******************************************

以下は2010/7/26のGoogle検索結果:

(  )内は殺草剤を1とした場合の比率。ヒット総数=717300

除草剤 の検索結果 約 548,000 件中 1 - 20 件目 (0.12 秒) (10.1)

枯草剤 の検索結果 約 115,000 件中 1 - 20 件目 (0.20 秒) (2.1)

殺草剤 の検索結果 約 54,300 件中 1 - 20 件目 (0.17 秒) (1)

*******************************************

継続調査:抑草剤も加えた。

Google検索:2010/9/25 10:16
○除草剤 に一致する日本語のページ 約 560,000 件中 1 - 20 件目 (0.04 秒)
○枯草剤 に一致する日本語のページ 約 104,000 件中 1 - 20 件目 (0.04 秒)
○殺草剤 に一致する日本語のページ 約 50,500 件中 1 - 20 件目 (0.06 秒)
○抑草剤 に一致する日本語のページ 約 14,300 件中 1 - 20 件目 (0.14 秒)

*******************************************

2008年9月28日 (日)

輪廻と環境

2008/9/28

輪廻と環境

環境への関心が高まっている。

当然、食の安全・安心も大きな目で見れば環境問題と繋がるだろう。

地球上の生命現象も巨視的には地球の表層の出来事に過ぎない。

食物も自分自身も地球の表層に起こっている現象の一つだ。

生物は生まれて死んで地球上をぐるぐるまわっている。

次ぎに生まれるときは何の姿で生まれるのか。

その想像をたくましくした人間の思想が輪廻であろう。

ともかく、輪廻という思想は人間が物と時間に縛られた因果関係の

中にとらわれていることに気付いたときに生まれてきのであろう。

人間は輪廻から逃れることは出来ない。

来世に自分が生まれ変わるものは現世の自己の行為により決まる。

自分が望む物に生まれ変わりたいなら現世でそれにかなった行為をしなければならない。

これは古代においては法律以上に人間の行動を支配したであろう。

人間は環境という入れ物から逃れることはできない。

環境と輪廻という因果関係の思想は似ているような気がする。

しかし、働きかけるべき対象はおぼろげながら見えかけている。

人間の思想もゆっくりだが進歩していると考えたい。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)