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2009年10月

2009年10月 9日 (金)

置き薬

2009/10/9

置き薬

富山の薬売りで有名である。いつごろから我が家で置き薬を使いだしたのか定かでない。常

備薬は買い取りで買っていたのではないかと思う。幼少時に大きな黒い風呂敷を背負った薬

売りが来たという思い出はある。正露丸、毒掃丸等が茶箪笥の隅にあった。使った分だけ支

払うという置き薬方式は意外に新しいのではないかと思う。一時、二つの業者が入っていた。

いつしか、一つの業者だけになっていたが、残りの業者ともついに縁が切れてしまった。年数

回、薬の入れ替えに来るが、ここ数年ほとんど使わなくなり申し訳なくなったのが実状であっ

た。薬箱は引き取れないというので空の薬箱が残っている。

2009年10月 8日 (木)

バリカン

2009/10/8

バリカン

頭髪を丸刈りにする道具であるが、自分では使った事がない。高校卒業までは母がバリカン

で髪を刈ってくれた。父の髪を刈っているのも見た。自分の髪はどうしていたのか。明治4年

の散髪脱刀令、明治6年の徴兵令で徴兵された兵士の髪が丸刈りにされた事が丸刈りの普

及につながったようだ。我が家の先祖も文明開化の風潮に乗って早速髷を落としたと叔父さ

んに聞いたことがある。その後の髪型が坊主であったのか、長髪であったのか聞き忘れた。

バリカンが普及し始めたのが明治の初期だったようだ。自宅にバリカンが無かった頃は床屋

に行っていたような記憶もある。振り返ると自宅でバリカンを買ったのは終戦後からしばらく

たってからだったようだ。大学以後は長髪で、理容店に通った。長髪にしてから、丹頂のチッ

クを使った記憶がある。発売年:1933年でまだあるらしいので、もうすぐ喜寿を迎えるロング

セラー商品であろう。発売メーカーが今日のマンダムとのことなので、チックの後にもお世話

になっていたようだ。

2009年10月 7日 (水)

火打ち石

2009/10/7

火打ち石

白濁色の石どうしを打ち付けて火を出して遊んだ事を覚えている。多分、火打ち石であったと

思うが火を起こせたという記憶はない。既に、戦後はマッチが普及していたので火起こしには

マッチを使ったと思う。木や桑の枝を燃やすためには焚き付けに杉の葉や枯葉を使用した。

薄い木片に硫黄を付けたつけ木というのはかまどに火を移すのに使った事がある。火打ち

石で火を起こすには火打ち金という鉄片が必要であるとネットを調べて知ったばかりである。

慣れると一分くらいで火が起こせるらしい。ところで、何故火打ち石と火打ち金という組み合

わせになるのか、その理由が分からない。どうも、石と鉄が衝突した衝撃で高温が生じて、鉄

片から遊離した高温灼熱の鉄粉が着花剤になるらしい。ともかく、火打ち石で火を起こす方

法も完全に忘れられたわけではなく、子供達の遊びの中に生き残っていた先人達の記憶で

あったようだ。現代の子供達は火打ち石についてどのような情報を持っているのであろうか。

2009年10月 6日 (火)

南方熊楠

2009/10/6

南方熊楠

みなかたくまぐす。知の巨人と言われている様だが、なかなか人(自分)を寄せ付けない。日

本の博物学者、生物学者(とくに菌類学)、民俗学者と解説されているが、学問の分野が一

般人が興味を持つ分野を大きく超越しているのも一因かもしれない。解説書を読んでもいつ

も消化不良に終わる。逸話の部分は拾い読みするが粘菌の研究等は皆目分からない。いつ

頃から興味を持ち始めたのかもはっきりしない。活動の場所が海外と日本の地方が中心で

日本の中央との関係が少なく、弟子も少ない、故にその業績も宣伝されないという事も知ら

れざる巨人でいる一因か。というより、南方熊楠を超える人物がいないので十分な評価もで

きないという事か。巨人であるがローカル的な存在で終わっている人物がいるという事は勿

体ないとも思う。

2009年10月 5日 (月)

ジュラシックパーク

2009/10/5

ジュラシックパーク

DNAの二重螺旋、バイオテクノロジーが一般に理解されるようになり、遺伝子操作による可

能性が色々な面に波紋を広げた。子供達が怪獣を好むのは今も昔も変わらないが、ジュラ

シックパークの時代に生きた子供達は、色々な面でジュラシックパークから何らかの影響を

受けているのではないかと思う。自分もSFの本は読まなかったが、映画やビデオは何度か

見た。CGによる迫力のある画像も時代を反映した。子供達にも見せたと思う。また子供は恐

竜のプラモデルも作った。子供達の興味は既に外に移っているが頭のどこかに少年時代の

記憶が残っている事であろう。ともかく遺伝子がプラモデルのようなDNAの部品から組み立

てられているという原理は今後も変わらない。今日の生物科学もこの原理の上に成立してお

り、ジュラシックパークの世界も単なるSFの世界では無くなるかもしれない。既に地上から絶

滅したマンモスを遺伝子工学でよみがえらせる試みも考えられているようである。一方宇宙

開発のルーツを辿るとツィオルコフスキーに出合う。ソ連の科学者、ロケット研究者で著作家

のツィオルコフスキーは日本では余り有名ではないが、ロッケットによる宇宙飛行を著作で描

いた。現実より思考が先行していた。世界初の人工衛星・スプートニク1号は、ツィオルコフス

キーの生誕100年を記念して1957年に打ち上げられたとの事である。日本の宇宙開発も世

界の大きな動きの中にある。かつてツィオルコフスキーか忘れたがロシア語の本を買ったが

めくった位でほとんど読まなかった。しかし、ツィオルコフスキーは忘れられない名前であっ

た。 http://spacesite.biz/ussrspace17.htm#topにツィオルコフスキーに関する記事があっ

た。やはり、時代に先行する忘れられた巨人がいるようだ。

2009年10月 4日 (日)

公害原論

2009/10/4

公害原論

経済の高度成長に伴いその歪みが各所に現れた。その未曾有の弊害が公害であったろう。

その公害問題を背景に、宇井純の『公害原論』(亜紀書房 )が出版されたのが1971年であっ

た。 公害と言えば、足尾銅山の鉱毒問題で田中正造が活躍した事を思い出す。原因物質

が、有機水銀であれ、銅であれ、窒素酸化物(NOx)等であれ、一度水中、空中という開かれ

た環境に排出されてしまうと、それをかき集める事が現実的には不可能になってしまう。いわ

ばエントロピー増大の法則に従い発生源から周辺へ有害物質が拡散を始める。被害が現れ

るのは、それらの有害物質が発症レベルまで蓄積されてからである。従って、問題が叫ばれ

るときには、相当な有害物質が排出されてからという事になる。このような状況で、公害発生

を完全に防止するのは困難であり、対策も完全な対策は無い。現在も微量な有害物質が蓄

積され続けていると思われる。それがいつ危険レベルまで達するかは定かでは無いが、人

間が作って排出された有害物質の総和から自然が分解した分を差し引いた量が環境中に蓄

積する。公害を発生させた経済活動にも有益な部分もある。しかし、そこから利益を得た人と

損害を受けた人の収支は大きくバランスを欠いているであろう。環境問題でゼロエミッション

という考え方がある。原材料は金を出しても、商売になれば買ってくる。それを最後に環境に

排出するのはタダであるというのが経済原則であった。ゼロエミッションどころかフルエミッシ

ョンであった。売れる物を売れるだけ作って売ってしまった方が勝ちだという原則である。環

境が、宇宙船のように有限で、際限の無い水や空気も宇宙船の飲料タンク、呼吸用の空気

タンクと同じになってしまった現在、使用する優先順をつける必要があるのは自明である。

2009年10月 3日 (土)

人生二毛作

2009/10/3

人生二毛作

はやしたかし医学博士という方が「人生二度結婚論」というのを唱えた記憶がかすかに残っ

ていた。自分が二十代の頃であり、背が高い、学歴が高い、給料が高い、いわゆる三高とい

う女性の理想とする結婚観が世間に流行っていた。これには適齢期の男女が惑わされたの

でないか。自分は果たして結婚できるのかと。結婚もその時代の風潮が支配する傾向があ

るのだろう。絶対的なものではない。それは現在も正しいだろう。三高の理想がかなった人

は最大でも33.3%であろう。理想は無い物ねだりで、現実が現実を支配したのが現実であっ

たろう。いま考えるとかの三高は物欲の象徴のようにも思われる。林髞博士の「人生二度結

婚論」とは人間の寿命と資産ギャップの問題を解決するもので合理性を備えていたようだ。

要するに勉強する時に金がない。金がたまった時に結婚する相手がいない。それなら、金が

たまった壮年以後の人と金が必要な壮年以前の人が結婚しそのギャップを解決すればよ

い。ここで金とは、教育であり、体験であり、知識であり、人生におけるあらゆる蓄積を示す

資産である。生死という観点からは初回の結婚の相手を見送ってから二回目の結婚に臨む

という事になるのか。人間形成と資産形成という人生の前半と後半の二つの位相によって生

じる問題を二回の結婚で解決する。資産の承継もスムースに出来る。老後をあてにならない

年金制度に託したり、老老介護の苦労を味わうより確かに合理的ではある。林髞博士は条

件反射学説で有名なパブロフの元で研究した生理学者でもある。また、自分の姓名を分解し

て作った筆名木々高太郎で活躍した推理作家でもあった。これは調べて知ったばかりであ

る。ともかく、結婚という社会現象が時々刻々変化している中で提唱された説ではあるが、人

間の寿命が推定理論値の120才代に近づきつつあるので、意外にも1~2世紀後には当たり

前になっているかもしれない。むしろ、今日の晩婚化、非婚化はその先駆けかも知れない。

そのためには、個人も社会もマインドコントロールから脱却する必要がある。ともかく○○説

も○○論も現実と理想のギャップが無いと出てこない。それを唱えるにはさらにそれ相当の

ユトリが無ければ出てこないだろう。人生二毛作も同じようかもしれない。

2009年10月 1日 (木)

アメリカセンダングサ

2009/10/1

アメリカセンダングサ

秋に黄色の花を付ける。利害を離れて見れば風情があると感じるかもしれない。草勢が強

く、気根ができる。倒れれば叉も根を出し更に草勢が強くなり、一度、引き抜いても、ゾンビの

ように生き返ってしまうことが多く厄介な害草である。少年時代にも焼き饅頭のフォークのよう

な実が衣服や網に着いて閉口したのを覚えている。アメリカから入った外来植物で、アメリカ

シロヒトリという毛虫と同様、いやがられる動植物では両横綱級ではないだろうか。地域の植

物学者の本によると、終戦後の数年間にかなり急速に棲息範囲を広げたようだ。草丈も1~

2m位になり在来種を圧倒する上、種子も人間等に付着して拡散するので、拡大する条件が

整っていたのであろう。この種子が仕事に使う軍手に付着すると処置に困る。いやいやなが

ら一つ一つ取り除くのであるが、この非生産的な仕事でアメリカセンダングサの種まきを手伝

っていると考えるとますます腹が立ってくる。学名はDevil's Beggarticks (Bidens

frondosa) 。Beggar=物乞{もの ご}い、乞食、物もらい、貧乏人。tick =《動物》ダニ。悪魔

の乞食ダニというような意味か。どこまでもしつこくつきまとってくるくせ者。外国でも凄い嫌わ

れ者であるようだ。しかし、何事も前向きに考えよう。この世に無用な物があるのか。無用の

用という考えもある。アメセンが育てば酸素が出てくる。アメセンが育つ場所には花や野菜も

育つ。育てないのは人間の方だ。Boys Be Ambitious! 少年が大志を抱く時代は終わった

のか。然からば、少年よアメセンの如くしたたかに生きよ。Boys Sall Live Strongly Like

Devil's Beggarticks !

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嗚呼 伊勢崎 非情

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    POST IT :ブログ画面への張り紙に使える。
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)