食業:いとしきもの
2010/10/7
雑草句録:食業
■食業のパイの争奪胃は一つ
農業も食品産業も生産能力は消費量を上回っているであろう。人口減少社会に向かって食物の総需要も減少に向かうだろう。会社を退職して、いざ親の家業の農業をしてみようと思っても、消費者の胃袋を狙える物ができない。自動車関連産業に直接または間接に従事する人々は約500万人、日本の全就業人口の8.4% との事である。人間の足の延長部分であるがその業種は考えが及ばない位多いのではと思う。
それでは、人間の胃袋の部分に関係する農業や食品産業に従事する就業人口はどの位あるか興味があるが、良く分からない。自動車関連産業以上の従業者数と思うが、余りにも底辺が広すぎて把握が難しいのか。ともかく、農業従事者の減少と高齢化は長期的に進んできている。周辺でも日本の農業はあと何年もつのかと嘆き声が聞こえる。国土交通省の資料(http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/monitoring/system/contents/07/7-7-1.pdf)の一部を抜粋でしめす。土地利用の動向として、農業従事者の推移と高齢化率を示している。
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このグラフを見ると、日本の農業人口の約40%が65才以上だと分かる。今後、戦後のベビーブに生まれた世代が続々とこの仲間に加わる。
追記:最近しばらくぶりにスーパーをまわり、野菜の値段をみたら、相変わらず平年より高値のようであった。これが高温という一過性のものなら良いが。高齢化が進むと、スーパーに並ぶ野菜も大量生産される定番品種が多くなり、かつ値段も下がらなくなるのではないかとふと思った。そうなると、野菜も外国から輸入する時代になるのだろうか。消費者も高齢化すると老後の蓄えのため出費を抑えようとするだろう。負のスパイラルが身近な野菜にも及んでくると心配だ。