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2011年2月

2011年2月18日 (金)

雑草句録:霜柱

2011/2/18
家の陰に残っている雪も日毎に少なくなっている。壊れた三角ホーの柄と柄が無くなった忍者熊手の手先を合体して柄の長い忍者熊手を作った。忍者熊手は爪先が太く丈夫なので、手先の延長として小枝等を扱うのに便利だ。柄が長くなると立ち仕事にも使えて、作業が楽になる。

昨日の天気

TAVE= 6.1
TMAX= 11.6
TMIN= 1.7
DIFF= 9.9
WMAX= 2
SUNS= 3.3
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:霜柱

■霜柱踏んで新聞もってくる

ぐずぐずと霜柱が崩れる音が何とも言えない。

○ありがたやいただいて踏む橋の霜     芭蕉

隅田川にかかる大橋の完成を喜んで作った句との事。いただいて踏むの前後関係はどう解釈するか。

■三代の星霜重ね渡り初め

2011年2月17日 (木)

雑草句録:ロゼット

2011/2/17
昨日の天気

TAVE= 3.9
TMAX(3PM)= 10.6
TMIN(6AM)= -2.9
DIFF= 13.5
WMAX= 4
SUNS= 10.1
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:ロゼット

■ロゼットの雑草春を待つ姿

冬でも風を避けて日光を受けようとする植物の涙ぐましい姿。

○木曽の情雪や生えぬく春の草     芭蕉

義仲寺の草庵の雪の下で逞しく生えぬく春の草と、木曽義仲の事跡を重ねて詠んだ句とされる。句を十分に理解するためには下敷きとなる教養が必要だ。しかし、余り拘りすぎるのも好まない。

■風流も中途半端な春の雪

2011年2月16日 (水)

雑草句録:墓参り

2011/2/16
雑用で外出。朝の一面の雪も、夕方にはほとんど解けた。

昨日の天気

TAVE= 3.9
TMAX= 8.6
TMIN= 0.5
DIFF= 8.1
WMAX= 7
SUNS= 9.8
RAIN= 1

以下本題。

雑草句録:墓参り

■おつとめはミゾレの中の墓参り

色々な墓参がある。それを果たすと気持も落ち着く。

○長嘯の墓もめぐるか鉢叩き     芭蕉

Google検索:約 110 件。鉢叩き(鉢扣)(冬の季語)とは空也念仏を行いながら勧進すること。托鉢して歩く修行僧で非人の身分だったとNET情報にあった。長嘯は歴史上の人物。一種の風物詩として詠んでいるようだ。墓というキーワードからこの句を選んだが全体が特殊なようだ。

■無縁墓諸行無常の極みかな

2011年2月15日 (火)

雑草句録:炉端焼

2011/2/15
昨日は日中曇り。寒いので身体を動かす仕事をした。暗くなってから雨。今朝、外をみたら又一面の雪。義理チョコ一箱今朝配給あり。紙包み、紙箱、プラ袋、トレー、アルミシートの個別包装と何と厳重なる5重の包装であった。中身はたったのX個。食べる時間より、ありつくまでの時間が多い?包装大国日本の現状。この現象も色々説明可能と思うが、○○なる精神の存在証明のようでもある。それでも、頂き物なので有り難く頂戴した。

昨日の天気

TAVE= 1.3
TMAX= 4.6
TMIN= -1.9
DIFF= 6.5
WMAX= 4
SUNS= 1.6
RAIN= 9.5

以下本題。

雑草句録:炉端焼

■退職の同期と食べる炉端焼

同期との付き合いは日々薄れて、また地縁の付き合いが新しく生まれる。

○半日は神を友にや年忘れ     芭蕉

神社の句会で詠んだ句らしい。神を友として年忘れの会をしたと俳句的表現か。

■巡り会い運と縁とで友となる

2011年2月14日 (月)

雑草句録:確定申告

2011/2/14
昨日の天気

TAVE= 3.2
TMAX= 7
TMIN= -0.1
DIFF= 7.1
WMAX= 5
SUNS= 9.6
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:確定申告

■医療費の確定申告保留され

税務署へ通ったときの様子。税務署の門は高かった。

○薬飲むさらでも霜の枕かな     芭蕉

旅の途中、門弟宅で病臥したした時の句との事。当時は病気でも薬を飲むのが精一杯だったのかもしれない。冬の旅で寒さが身にこたえたようだ。

■年経れば増えた薬は減りもせず

2011年2月13日 (日)

雑草句録:薬

2011/2/13
久しぶりのお湿りとなり、インフルエンザの流行もピークを越えるのだろうか。湿度が気になるが、アメダスのデータには湿度が無いのはなぜだろう。ほとんど見たことがない自宅の湿度計は今朝61%をさしていた。湿度は感覚的に把握しにくいので数値で把握するのが良いのだが。今朝の湿度61%がどの程度のレベルか見当がつかない。念のため気象庁ホームページで乾燥注意報を調べると現在は警報・注意報は出ていなかった。一方、豪雪地方は雪下ろしが大変なようだ。特に高齢者。豪雪地方は屋根の構造等に工夫があるようだが、雪下ろしのための命綱を結ぶような機構を備えているのだろうか。高所恐怖症の自分にはその辺が気になった。若いときにはアンテナを張るため屋根に登ったことがあったが、もうその勇気がない。

昨日の天気

TAVE= 1.7
TMAX= 4.4
TMIN= -0.7
DIFF= 5.1
WMAX= 6
SUNS= 1.2
RAIN= 1.5

以下本題。

雑草句録:薬

■雨や良しインフルエンザの薬なり

雨で湿度があがりインフルエンザにかかりにくくなる事を期待した。

○面白し雪にやならん冬の雨     芭蕉

Google検索:約 40,400 件。句全体で検索しているので関連する記事は余り多くないかもしれない。冬の雨が風情のある雪になるのではと期待しているようだ。作った背景も分かっているようだが、すでに一句独立しているとして読むのも自由だろう。

■チェーン巻き走り出す前大仕事

2011年2月12日 (土)

技術断想:米運輸省によるトヨタ車急加速問題の調査結果

2011/2/12
昨日は朝から雪だったが、昼間は積もらなかった。昨夕から今朝に掛けては気温も下がり、朝はまた雪景色となっていた。

昨日の天気、

TAVE= 1.2
TMAX= 3.6
TMIN= 0.4
DIFF= 3.2
WMAX= 4
SUNS= 0
RAIN= 5.5

以下本題。

技術断想:米運輸省によるトヨタ車急加速問題の調査結果

10日の上毛新聞の5面に「トヨタ電子制御 欠陥なし」と大見出しで報じられた。NET検索すると、「【ワシントン、ニューヨーク共同】米運輸省は8日、トヨタ自動車の大規模リコール(無料の回収・修理)に発展した急加速問題について最終調査報告書を発表し「電子制御システムに急加速の原因となる欠陥はなかった」と結論づけた。電子系統の欠陥を一貫して否定してきたトヨタ側の主張をほぼ全面的に認めた。」(2011/02/09 09:57   【共同通信】)とあった。

そこで、関心があったのが、調査の担当と調査の内容。記事には、「今回の調査は2003年の米スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故を機に設立されたNASA工学安全センターが担当。急加速の報告があった車9台を調査し、28万行以上のプログラムを分析した。」とあった。米運輸省としては、最も信頼できる機関に客観的な調査を依頼して、調査結果の信頼を高めることに配慮した処置ではないかと思った。

そこで、念のため米運輸省(U.S. Department of Transportation )のホームページ(http://www.dot.gov/)にアクセスしてみると、該当した情報が開示されていた。その情報の質量には圧倒された。「28万行以上のプログラムを分析した。」という情報がどこにあるかは分からなかったが、制御システム、ハードウウェア、ソフトウウェアからクレームの発生頻度の時系列調査というような疫学的なデータまで分析され、報告書となって公開されていた。

NASA工学安全センターの論理的な手法は「急加速というクレームのあったトヨタ車にはそれを起こした原因がある」という仮説を立て、可能な原因を一つ一つ検証するという基本的な手法である。その検証の結果、該当するクレームのあったトヨタ車には、制御システム、ハードウウェア、ソフトウウェア等検証した範囲では急発進を引き起こす要因は見つからなかったという結論を導いた。それを言い換えると、急加速は車単体の問題では無いという結論である。しかし、現に急加速は起きているのであり、調査の結論を更に拡大的に解釈すれば、急加速は車と運転者という人間・機械系の問題であった示唆しているように思われる。しかし、文書の公開に関してはそれなりの規定と制約の中で行われているので公開された文書を読むに際してはその点に留意する必要があるだろう。

人間・機械系の問題として、トヨタはリコールという形で責任を認めていると考えられる。見方を変えれば、トヨタは車体の方では白になったが、人間・機械系という泥臭い方面では白以外の対応の必要性が残されているのかもしれない。尚、ドライブレコーダー関係の文書も公開されていたがACROBAT READERのVERが古いのかファイルを開けなかった。米運輸省とNASAの調査が今後どのような方面にどのような影響を及ぼすのかは分からないが、手放しでは喜べない気がする。この問題の攻守の立場を代えた場合、日本は何をどこまで出来たろうか。米国の低力を感じる。

2011年2月11日 (金)

雑草句録:紅梅

2011/2/11
昨日の天気

TAVE= 4.4
TMAX= 7.9
TMIN= 1.6
DIFF= 6.3
WMAX= 6
SUNS= 8.5
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:紅梅

○うれしげに紅梅咲くや家のすみ

紅梅は家のすみにあっても目立つようだ。

○人も見ぬ春や鏡の裏の梅     芭蕉

Google検索:約 17,900 件。手鏡の裏に描かれた梅の花から、小さな春を連想した句との事。しかし、感動しているのは切れ字のある「人も見ぬ春や」だとすれば、誰よりも先に春を見つけたという主張のようにも見える。鏡の絵柄は梅の花かもしれないが、実際に見つけたのは梅の蕾かも知れない。梅の開花準備は落葉即ち前年の秋から始まっているのである。

■膨らんで咲き時を待つ梅蕾

2011年2月10日 (木)

雑草句録:残業

2011/2/10
昨日のぼたん雪は積もりそうだったので、早く出かけろと尻を叩くが皆動きが鈍い。サラリン-マン時代はそんなにのんびり出来なかったと思う。一面の雪景色も午前中に元の冬景色に戻ってしまったが、地面が黒くなっただけでも季節は一歩進むだろう。降雪量も雨量換算でたったの2.5㎜だが、しおれた樹木には大きな恵みになるだろう。

昨日の天気

TAVE= 4.5
TMAX= 10
TMIN= 0.5
DIFF= 9.5
WMAX= 6
SUNS= 4.6
RAIN= 2.5

以下本題。

雑草句録:残業

■残業の疲れをいやすコタツかな

そのまま眠りこけて朝を迎える事もあった。

○住みつかぬ旅の心や置炬燵     芭蕉

旅に明け暮れた芭蕉は、掘り炬燵より置き炬燵にこだわりがあったようだ。炬燵の語が現れるのはこの一句だけのようだ。囲炉裏、火鉢、行火という語も同様で暖房はどうしたのだろうと思う。

■旅先でにっと向き合う我が姿

2011年2月 9日 (水)

雑草句録:福祉車

2011/2/9
6時過ぎ外に出てみるとパラパラと雪が降り始めていた。ぼたん雪のようで一時間後には一面が真っ白になりつつある。久しぶりのお湿りで有り難いが、それが雪になったのは予想外であった。

昨日の天気

TAVE= 4.0
TMAX= 7.9
TMIN= -0.1
DIFF= 8
WMAX= 7
SUNS= 7
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:福祉車

■福祉車の中古を探す冬の町

数年前は車イスで乗れる福祉車の中古は少なかった。無駄足を踏んだ。

○家はみな杖に白髪の墓参り     芭蕉

Google検索:約 8,840 件。芭蕉最期の墓参りの句という。杖に白髪と忍び寄る年波が墓との近さを感じさせる。福祉と言う点で芭蕉の時代と現代を比較するとどうなのだろうか。

■迷い道焼き場の後は行き場無し

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
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