環境雑録:除草剤、枯草剤、殺草剤?(PART3)
2011/4/25
畑の草むしり。もうナズナはペンペンのバチのような実を付けている。夕方、竜巻注意報が出た。空に黒いあやしい雲が出ていたが竜巻にはならなかったようだ。
原発の放射能対策で、「「警戒」「計画的」「緊急」…これまでの指示とどう違う?(url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110423/dst11042300290002-n2.htm;2011.4.23 00:28 )」という記事があった。
それによると、『これまで20キロ圏内に出されていた避難指示は、原子力災害対策特別措置法に基づくもの。今回指定された警戒区域は台風や火山の噴火など自然災害時の二次被害防止のため適用されてきた災害対策基本法に基づく措置で、大きな違いは、圏内に向かう道路の封鎖など強制的な立ち入り制限がなされる点だ。』との事だ。また『これまで20~30キロ圏内で出されていた屋内退避指示については、原発事故処理の長期化に伴い「現実的に退避を続けるのは困難」と地元住民らが見直しを求めており、解除となった。』とある。
緊急事態に直面している被災者は、ころころ変わる指示の理由やその法律的根拠等を冷静に考える事はできないだろう。政府は法令を適用し指示をするに、その準拠法令と適用尺度を明示すべきではないか。日本は法治国である。国民は準拠法令と適用尺度を明示すればそれには従うか、従わなくても為政者の意図は理解できる。しかし、今回の警戒区域の設定に関しては、放射能汚染濃度の分布、設定の期間等被災住民が本当に知りたい情報が欠損しているのではないか。むしろ、原発周辺の情報すら隠蔽するために被災住民を追い出してしまうようにも見えてしまう。いくら悲惨な状況でも、被災住民は自分の故郷を自分の眼で見たいのである。自分の故郷が悲惨な状況であると、故郷の地に立って実感する事が、故郷の復興への最大の力になるのではないか。今回の警戒区域の設定は被災住民の故郷を思う気持ちさえも遮断してしまうのではないか。
久しぶりに、昨日原子力安全保安院のホームページを覗いた。以前は原子力安全保安院として、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉データを公開していたが、今度は「福島第一原子力発電所の状況について (東京電力(株)へのリンク)、福島第一及び福島第二原子力発電所周囲の放射線量について (東京電力(株)へのリンク)」のように東京電力(株)のWEB SITEへのリンクに変更されていた。これには、びっくりした。いくら省力化と言えども、官庁として毅然として守るべき一線があるのではないか。原子力安全保安院は東京電力から原発データを提出させて、そのデータの適否等を判断し、その判断に基づき必要なデータの提出を求める等の任務を持っているのではないか。原子力安全保安院のホームページを訪問する一般国民はそれを期待しているのではないか。リンクで済ませるという事は原子力安全保安院の本来の任務を放棄し、無条件に東京電力にデータを見に行けと無言で言っているようで何とも不愉快だ。リンクを辿り東京電力のサイトに入ると、原発4号機のデータが無い!原発4号機は原子炉には燃料が無いが、燃料プールには各原発の内最も多く燃料がある。その燃料プールの水温が100℃近くに上昇しているというニュースがあり、国民は心配している。一体、どうなっているのか。更に、データは「f1-mp-2011042409-j.zip」のように圧縮ファイルになっている。これでは、解凍が必要だ。解凍できない人は読めない。一体、どうなっているのか。
尚、原子力安全保安院のホームページに掲載された「(別添:原子力安全保安院)警戒区域の設定と一時立入りの基本的考え方:20110421003-2.pdf」という文書によると警戒区域の設定は災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第六十三条(市町村長の警戒区域設定権等)の、原子力災害対策特別措置法第28条による読替と書かれている。災害対策基本法は災害に適用すべき法令で、警戒区域設定権が市長村長にあるのは理解できる。しかし、警戒区域設定の裏側の事情を推測すると、国の指導とは言え、市町村民に示せる納得できるデータや理由も無く、警戒区域設定をせざるを得ない市長村長の苦渋の判断があった事を窺わせる。
調べると、原子力災害対策特別措置法第28条の冒頭には、「第六章 雑則
(災害対策基本法 の規定の読替え適用等)
第二十八条 原子力災害についての災害対策基本法 の次の表の上欄に掲げる規定(石油コンビナート等災害防止法第三十二条第二項 の規定により読み替えて適用される場合を含む。)の適用については、これらの規定中同表の中欄に掲げる字句は、それぞれ同表の下欄に掲げる字句とする。」と規定され、読替事項が列挙されている。法律も開示データも国民を寄せ付けないバリアーがあちこちに設置されていると考えるのは庶民のひがみにすぎないのか。
昨日の天気
TAVE= | 14.8 |
TMAX= | 20.2 |
TMIN= | 10.3 |
DIFF= | 9.9 |
WMAX= | 9.1 |
SUNS= | 8.9 |
RAIN= | 0 |
環境雑録:除草剤、枯草剤、殺草剤?(PART3)
Google検索で「除草剤、枯草剤、殺草剤、抑草剤」について調べてきた。今回の検索で「殺草剤」が急増している。このデータはおかしいのか。3文字の漢字を分割して検索するとすべて同じヒット数であった。要するにサーチエンジン側が「殺草剤」という単語で検索せずに「殺&草&剤」と三分割して検索していたようだ。"殺草剤"とするとこれが1フレーズとして検索されるようだ。Googleのサーチエンジンの辞書には「殺草剤」という単語がないのか。ともかく、Googleのヒット数も一つの参考値に過ぎない。しかし、定量的に見る事ができる利点はある。
今回の検索結果:
○フレーズ指定無し:
除草剤 約 681,000 件
殺草剤 約 1,440,000 件
枯草剤 約 71,900 件
抑草剤 約 208,000 件
○フレーズ指定あり:
"除草剤":約 1,680,000 件
"殺草剤":約 44,400 件
"枯草剤":約 1,840 件
"抑草剤":約 6,050 件
2008/9/30
除草剤 に一致する日本語のページ 約 654,000 (995)
枯草剤 に一致する日本語のページ 約 1,790 (2.7)
殺草剤 に一致する日本語のページ 約 657 (1)
以下は2010/7/26のGoogle検索結果:
( )内は殺草剤を1とした場合の比率。ヒット総数=717300
除草剤 の検索結果 約 548,000 件中 1 - 20 件目 (0.12 秒) (10.1)
枯草剤 の検索結果 約 115,000 件中 1 - 20 件目 (0.20 秒) (2.1)
殺草剤 の検索結果 約 54,300 件中 1 - 20 件目 (0.17 秒) (1)
Google検索:2010/9/25 10:16
○除草剤 に一致する日本語のページ 約 560,000 件中 1 - 20 件目 (0.04 秒)
○枯草剤 に一致する日本語のページ 約 104,000 件中 1 - 20 件目 (0.04 秒)
○殺草剤 に一致する日本語のページ 約 50,500 件中 1 - 20 件目 (0.06 秒)
○抑草剤 に一致する日本語のページ 約 14,300 件中 1 - 20 件目 (0.14 秒)
Google検索:2011/4/23 9:13
除草剤 約 681,000 件
殺草剤 約 1,440,000 件
枯草剤 約 71,900 件
抑草剤 約 208,000 件
殺 草 剤:約 1,440,000 件
殺草 剤:約 1,440,000 件
殺 草剤:約 1,440,000 件
殺:約 76,000,000 件
草:約 333,000,000 件
剤:約 65,700,000 件
除 草 剤:約 4,750,000 件
除草 剤:約 903,000 件
除 草剤:約 1,670,000 件
フレーズ検索
インデクサーで分解された複合語をフレーズとして認識させる
フレーズにしたい複合語の両端を引用符 "" で括る
例: "powered by google"
"除草剤":約 1,680,000 件
"殺草剤":約 44,400 件
"枯草剤":約 1,840 件
"抑草剤":約 6,050 件
以下本題。
かみつけ女流歌人 雅:故郷の田
歌題=故郷の田:
■父征きて 小学校の 入学に 祖父のつきそいし 事は忘れず 36 久保田 さと
小学校入学時から戦争の辛さを味わったのだから、その記憶は忘れようとしても忘れられないだろう。