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2011年11月14日

2011年11月14日 (月)

文化と文明雑感:伊勢崎藩郷学を支えた町民の心意気。20111114。

2011/11/14
昨日は晴れ。朝方は気持ちよい快晴。サイクリングをかねて、寄り道をしながら自転車で三軒屋遺跡シンポジウムが行われる赤堀芸術文化プラザに向かった。シンポジウムには多数の聴講者が参加した。自分がこのシンポジウムが行われると知ったのはたまたま市役所に行き、配布物置き場でパンフレットを見たので。多分広報にも出たと思う。講師もパネラーもとびきりの適任者で充実したシンポジウムだったと思う。エッそんなのあったのと残念がる古代史愛好家もいるかも知れない。これだけのシンポジウムを行うならもうすこしPRしても良かったのでは思った。帰路のついでに、赤堀歴史民俗資料館に立ち寄る。

2011/11/13の天気

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文化と文明雑感:伊勢崎藩郷学を支えた町民の心意気

丁度、訪問した日は、「本年330周年を迎える伊勢崎藩主酒井家の関係資料を展示」する企画展の最終日、それも閉館間際であった。館長が数名の見学者の説明している所に入れてもらった。天明年間の浅間焼け?浅間山の噴火の時に伊勢崎藩家老関重嶷父子の行った危機管理の説明等を熱心に説明していた。

以下はコトバンクからの引用:
「関重嶷 せき-しげたか:1756-1837* 江戸時代中期-後期の武士。宝暦6年9月3日生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)伊勢崎藩家老。儒学を村士玉水(すぐり-ぎょくすい)にまなび,史学にも精通。天明3年の浅間山噴火の記録「沙降記」,地誌「伊勢崎風土記」をあらわす。天保(てんぽう)7年12月17日死去。81歳。字(あざな)は子岐。通称は助之丞。号は喚醒,睡?。名は「しげさと」ともよむ。(http://kotobank.jp/word/%E9%96%A2%E9%87%8D%E5%B6%B7)」

更に、伊勢崎藩の郷学についても説明があった。江戸時代の伊勢崎は寺子屋が盛んであった。寺子屋は私塾。私塾には私塾の限界があった。そこで藩独自でも藩内各所に学問所を開設した。それが郷学らしい。その郷学のテキストとなった「小学」が展示されていた。それを印刷する版木も展示されていた。ところが、その版木を作るには相当の費用がかかる。館長は和綴じの本を取りだして山折りになっている部分を平にしてそこに刷り込まれている人名があることを見せてくれた。一枚一枚の版木作成の費用は町民有志の寄付でまかなわれていたとの事だ。伊勢崎の文化を支えた町民の心意気を感じた。この本を読んだ生徒も勉強に気合いが入ったのではないか。この学問所が明治政府が定めた学制として新時代の学校になってゆくとの事だ。もっと話を聞きたいところだが閉館の時間となった。

************************
追記(2020/05/18):タイトルに投稿期日を追加。アクセスランキング8位に入った。読者に感謝。上植木には主静堂という郷学があったらしいが詳細が分からない(下記の資料参照)。寺子屋も幾つかあったようだ。

« 愛しき古里:地域の教育力:明治中期の地域小学校校長だった矢島昇を知る(8):三和町堤区の共有墓地にある筆塚?;寒風が 頻尿招く 座業かな。171206。

以下は数少ない伊勢崎市の郷学情報。リンクを張っておく。
伊勢崎領郷学の設営経過・組織形態と教育活動=1_KJ00009272584.pdfを入手できた。

(1)伊勢崎領郷学の設営経過・組織形態と教育活動 - J-Stage
www.jstage.jst.go.jp ? kyouikushigaku ? _article ? -char
(1)伊勢崎領郷学の設営経過・組織形態と教育活動. 高井 浩. 著者情報. 高井 浩. 群馬大学. ジャーナル フリー. 1958 年 1 巻 p. 7-41. DOI https://doi.org/10.15062/kyouikushigaku.1.0_7. 詳細. 発行日: 1958/10/10 受付日 : - 公開日 : 2017/06/01 受理日 ...
高井浩 著 - ?1958

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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