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2012年4月14日

2012年4月14日 (土)

老人の寝言:科学・技術に国境はない?

2012/4/14(土)
昨日は午前は晴れ。午後から曇り。夜から雨。今朝は朝から雨音が聞こえる。朝方は定例の仕事。リンゴ苗数本を植える。品種はフジだろうか。台木は多分マルガカイドウだろう。失敗した苗のヒコバエが育ったものだ。一回苗を植えて失敗しても、その台木を育てて再チャレンジができるのがうれしい。近所の夫婦が、散歩でイヌを連れて通りかかり、立ち話。いよいよシーズンですね。その「シーズン」にぎくり。雑草だ!パソコンスタートアップに自分のブログを登録。パソコンが起動すると自動でBLOG画面が開いた。これで、一つ手抜きができた。よく見ると日付と曜日が修正されていない。コピペの手抜きが残っていた。北朝鮮が予告していた『「衛星」打ち上げ』は失敗したようだ。夜7時のNHKテレビニュースを見ていたが、ほっとした雰囲気を感じた。

2012/4/13(金)の天気

TAVE= 16.8
TMAX= 22.2 最高気温(℃)  22.9  13:13
TMIN= 10.8 最低気温(℃)  10.7  05:57
DIFF= 11.4
WMAX= 7.1 最大瞬間風速(m/s)  13.9(北北西)  09:42
SUNS= 7.2
RAIN= 3.5

Q
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老人の寝言:科学・技術に国境はない?

中国の文化革命の頃だったか、毛沢東主席は「愚公移山」という故事を喩えにして、国民の奮起を促していたと記憶している。Googleによる「愚公移山」の検索では約 3,250,000 件ヒットした。その「愚公移山」がもてはやされた当時、中国が有人人工衛星を打ち上げられるなどとは夢にも思わなかった。当時の中国の産業と言えば、農業が主力。人民公社が新しい方式として脚光を浴びていた。中国も、国民の食糧問題が安定してきてから、工業化が進んできたように思う。学校の社会や地理では、北朝鮮では、工業が盛ん(?)というような事を学んだような気がする。これは、地形や鉱物資源という見方からの知識だったのか。ともかく、歴史の流れから見ると中国と北朝鮮は友好国のようにも見える。ところが、長い歴史から見れば、日本や朝鮮は中国を先進国として中国文明圏の中にあったと思われる。北朝鮮は中国の辿ってきた歴史をモデルにしているのか。ともかく、空中や宇宙をとばせる物体は飛翔体である。予定の落下地点が公表されている事から考えると、地球を廻る衛星になる設計ではなさそうだ。そのような飛翔体を何と呼ぶべきなのか。

時事ドットコムは、「北朝鮮、ミサイル発射失敗=直後に爆発、黄海落下-田中防衛相「日本への影響なし」;url=http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2012041300158(2012/04/13-13:02)」というタイトルで、「北朝鮮は13日午前7時39分ごろ、「人工衛星」の打ち上げと称して準備を進めていた長距離弾道ミサイルを発射した。北朝鮮の朝鮮中央通信は「衛星」打ち上げに失敗したと伝えた。日本の防衛省関係者は、上空約120キロまで上昇後に爆発、黄海上の9カ所に落下したとみている。藤村修官房長官は記者会見で「(発射は)失敗したと判断している」と表明、田中直紀防衛相は「(日本)領域への影響は一切ない」と述べた。北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)はミサイルは「テポドン2号」と発表した。 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したのは2009年4月以来3年ぶり。朝鮮中央通信は、打ち上げが行われたが、「衛星」の軌道投入に成功しなかったと報道。失敗の原因究明を進めているとしている。 韓国国防省によると、北朝鮮は平安北道鉄山郡東倉里の発射場からミサイル1発を発射。ミサイルは1、2分程度飛行し空中で爆発、最終的に約20の破片に分離し、平沢-群山西方100~150キロの黄海の公海上に広範囲に落下した。
 日米韓はミサイル発射失敗とは関係なく、国連安全保障理事会決議違反として、安保理に提起する方針を確認。米国は2月の米朝合意で約束した北朝鮮への食料支援を凍結する構えだ。北朝鮮が反発し、さらに強硬策に出る可能性もあり、朝鮮半島情勢は一段と緊迫した局面に入りそうだ。
 ミサイルは沖縄県の石垣島など先島諸島上空の通過が予想されたことから、日本政府は、日本領域内への落下など不測の事態に備え、自衛隊のミサイル防衛(MD)システムによる迎撃態勢を取っていた。(2012/04/13-13:02)」と報じた。

時事ドットコムを詳細を分析すると色々な情報が得られるようだ。ともかく、北朝鮮が失敗を認めた事実は、冷静に考えると非常に重要な事に思われる。いわば、国家の威信をかけた巨大プロジェクトの失敗を認めた事は、その失敗を分析改良して次のステップに進める可能性を残しているのだろう。開発の初期の段階は失敗の連続といえるだろう。これはどこの国も同じだろう。情報統制がうまくできる時代なら秘密主義が通用するだろうが、今日では、日々探査衛星で監視されており、情報を隠しきる事は難しいだろう。

毎日新聞は、「北朝鮮:正恩氏、国防第1委員長に 党・国家・軍、権力継承を完了;url=http://mainichi.jp/select/news/20120414ddm007030063000c.html(毎日新聞 2012年04月14日 東京朝刊)」というタイトルで、「【北京・米村耕一】北朝鮮の最高人民会議(国会)が13日、平壌で開かれ、新指導者の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党第1書記が国防委員会第1委員長に就任した。父親の金正日(キムジョンイル)総書記を「永遠の国防委員長」とすることも決定された。正恩氏は党第1書記、党中央軍事委員長、朝鮮人民軍最高司令官をあわせ、党・国家・軍の最高ポストすべてに就任したことになる。昨年12月の金総書記死去後、4カ月弱の短期間で、3代にわたる権力世襲が完了した。朝鮮中央通信が伝えた。」と報じた。

北朝鮮は今回のロケット打ち上げと「新指導者の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党第1書記が国防委員会第1委員長に就任」という時期を重ねて、国家権力掌握を世界に誇示しようとしたのだろうか。ともかく重厚長大には世界の目を引く効果はあるだろう。日本の新聞は「ミサイル」という扱いが多いようだ。http://dictionary.reference.com/browse/MISSILE?s=tによると「ミサイル」の意味は、「mis?sile  [mis-uhl or, especially Brit., -ahyl] Show IPA noun
1.an object or weapon for throwing, hurling, or shooting, as a stone, bullet, or arrow.;2.guided missile.;3.ballistic missile. 」とある。武器や兵器という意味ではないか。

今回の事態で日本も対応に追われた。しかし、ややパフォーマンス過大の印象も受ける。兵器をおもちゃのように扱うべきではないだろう。goo辞書「パック‐スリー【PAC3】(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/177300/m0u/)」によれば、「《Patriot advanced capability-3》米国製のパトリオットを改良し、弾道ミサイルの迎撃に特化させた地対空ミサイルシステム。および、そのミサイルの通称。パトリオットスリー。」との事。日本はミサイルを以て対応したのだ。戦争は国内政治の延長という冷めた見方もある。求められるのは、先ず軍事力ではなく、先ず外交力、それを支える経済・文化の力ではないか。科学・技術も使い方を誤ると大きな不幸を招く事を歴史が教えてきた。

北朝鮮の今回のロケット発射はまだ実験レベルに見える。実験なら失敗も当たり前。問題はその失敗から何を学んだかだろう。その結果は明日には出ない。公表された運行経路は海上にあるが、その到達距離内には、東京も北京もある。中国の動きは冷静で独自のように見える。中国の指導者の心中はどのように動いているのか。一方、日本の動きは余りにも底が浅すぎるようにも見える。国家の指導者は少なくとも50年、100年後を見据え、刹那的に動くべきではないのだろう。

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  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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