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2012年11月23日 (金)

ツルよ 飛んでおくれ(愛しき古里):旧伊勢崎市内のため池で唯一未整備の鯉沼の将来

2012年11月23日金曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) 4.4 06:46 。小春日和。ざっそう句:霜枯れの 蔓を払って サツマ掘り。風のない好天気なので農作業。サツマ苗から育った二番蔓を植えたサツマイモを掘った。育ちの良い株には数個サツマができた。表皮の虫食い等による傷が多いのは一番蔓と同じ。脚立と高枝きりを使って柿取り。樹勢が強いレンギョウを縮伐。境界雑ボクの枝切り。柿の木の下にはえた雑木一本堀上げ。枝が車軸状に付いている。葉は丸みがある。鋸で枝と幹を切り、ツルハシで根を堀上げた。鋸の歯の感触から材は柔らかだった。調べたらどうもイイギリらしい。桐は材が柔らかで成長が早い。イイギリという名前も桐との連想で付けられたのかもしれない。鳥の糞で運ばれた種子が育ったようだ。すでに柿木の高さ程度に育ってしまった。雌雄異株で雌株に赤い実が付くようだ。落葉高木なので自然状態では成長が早いイイギリが勝つのではないか。以前田圃にいやらしい木が生えているから早く取った方が良いと忠告してくれた人が居た。その木が今回と同じ雑木。雑木と言って侮れない。

2012年11月22日の天気(AMEDAS)

TAVE= 8.9
TMAX= 15.3 最高気温(℃) 15.7 14:11
TMIN= 4.9 最低気温(℃) 4.4 06:46
DIFF= 10.4
WMAX= 2.5 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 4.5(東南東) 14:14
SUNS= 7.9
RAIN= 0

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ツルよ 飛んでおくれ(愛しき古里):旧伊勢崎市内のため池で唯一未整備の鯉沼の将来

ため池は、それがある地域の農業と深く関係している。佐波郡 殖連村郷土誌には、村内にある、赤沼、西沼、新沼(八幡沼とも)、鯉沼、権現沼、上谷沼、天王沼が記載されている。現在、埋め立てられずに残っているのは、新沼(八幡沼とも)、鯉沼、天王沼だけだと思う。

鯉沼については以下のように記されている。
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(上植木ニアリ今ヨリ二百九十二年前慶長十八年領主稲垣平右衛門開鑿。土居敷千四百八坪大井戸ノ湧水ヲ引溜ス。寛文五年此ノ溜井ノ鯉六百尾ヲ捕ヘ領主城ナル前橋城の濠内ニ放テリ。鯉沼ノ名是ヨリ起ル。)
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この鯉沼も土地改良事業が行われた時に、埋め立ての議論が起こったと聞いた記憶がある。「大井戸ノ湧水」池は、この土地改良の時埋め立てられてしまった。「大井戸ノ湧水」池は現在の男井戸川の源流であり、子供の頃は魚捕りで川を遡って、たどり着く終着点であった。水深は余り深くないので泳いだりもした。ただ、わき水のため水温は低かったという記憶がある。

鯉沼も子供の頃は水泳をしたり、水を切って養殖の鯉を捕獲した後は自由に魚捕りが出来たので雑魚を捕った記憶もある。水泳をしたり、沼底に棲息していたカラス貝を捕ったり、ヒシの実をとって食べたりした事もあった。昭和30年代頃までは、鯉沼は子供達の遊び場でもあった。また、沼の中程には弁天島が不完全ながら残っていた。それが長い間に浸食されて現在では跡形もなくなっている。最近、その鯉沼の改修が行われると言う話を聞いた。弁天島については、「沼の弁天島の役割は?
http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/11/post-0a74.html。(2008/11/13)」に書いた。波志江沼には立派な弁天島が作られた。何気なく見ている弁天島ではあるが、水の大切さを考えるとその意味が理解されてくるだろう。農林水産庁がため池百選という事業を始めたのもこれから将来にかけてため池には多面的な価値があるからだろう。というより、少子高齢化が進む中で、ため池を維持管理してきた関係者だけでは、最早ため池機能すら維持が難しくなっているという背景があるようだ。ため池に多様な価値を見いだすことにより、ため池の維持管理の層を厚くしてゆく事が地域の活性化にもつながる時代になってきたのだろう。鯉沼の弁天島復活も有意義ではなかろうか。思えば、鯉沼も歴史のある沼である。埋め立てられずに残ったのは何よりだが、その将来はどうなるのか気になるところだ。
Hashienuma_110303_and_koinuma_06041
hashienuma_110303_and_koinuma_06041.jpg
左:波志江沼の弁天島、右:鯉沼(水切り時:弁天島は見えない。シラサギが餌を探している。)

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追記1(2015/09/01):最近、国土地理院のホームページに空撮データがある事を知り、鯉沼周辺の写真をDLして、鯉沼周辺を編集加工して、終戦後と現在の様子を比較してみた。米軍が空撮した画像の明るさを下げると沼面の明るさに階調があり、弁天島の痕跡のように見えた。弁天島が波の浸食で水面下に隠れたが、当時はまだ水底の高低が残っていたと思われる。自分が幼少時、鯉沼で水泳をした時は、まだ水面近くに浅瀬があり、水面上に杭等が見えたような記憶がある。また、戦後は沼の南側の堰堤に樹木が多く生えていたのが分かる。2010年のデータでは、南岸の樹木は3本残っているのが分かる。西側の一本は大雪で倒れた。この三本は、現在進行中の護岸工事ですべて撤去されている。

Iob_koinumapastandnow

追記2(2015/09/04):「ハトよ 鳴いておくれ:この石造物は鯉沼の弁天島にあったのか?;グーグルが ユーチューブまで 追いかける。1509。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2015/09/post-543b.html)。(2015年9月 4日 (金))」(この記事へのリンク

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)