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2015年10月30日 (金)

日々農天気:田舎老人つれづれ草:萎れる現象は人間にも植物にもストレスを与えるが~その対策は?;掘れば直ぐ 萎える不思議さ 野菜の葉。1510。

2015年10月30日(金)
昨日は曇り後晴れ。最高気温(℃) 21.1) 12:31。最低気温(℃) 14.1) 21:39。ざっそう句;掘れば直ぐ 萎える不思議さ 野菜の葉。一昨日に続いて枯れ草を除去し、その跡に自働蒔白菜を移植。大根区画に生えて大根と競合して育っている。その苗を救出しようと作業しているが、下手の考え休むに似たりで終わる可能性もある。

2015年10月29日の天気(AMEDAS)

TAVE= 16.7 NO DATA;アメダス12時データに「休止中」の表示あり。
TMAX= 20.2 最高気温(℃) 21.1) 12:31
TMIN= 14.4 最低気温(℃) 14.1) 21:39
DIFF= 5.8 NO DATA
WMAX= 3.9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.3)(南東)) 14:36
SUNS= 4 NO DATA
RAIN= 0 NO DATA


Q
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日々農天気:田舎老人つれづれ草:萎れる現象は人間にも植物にもストレスを与えるが~その対策は?

野菜の苗は移植前までは、葉は萎れていなくても、根鉢を付けて移植して萎れてしまう場合がある。萎れない根鉢の大きさがあるのか。植物に環境の変化を感知させないで環境を含めて移動すればストレスを受けず萎れることも無い筈だ。移植のコツは植物に移植を感知させない事に尽きるのかも知れない。落葉樹は冬移植するという定理にも納得する。

萎れる現象は植物が環境の変化を感知して個体を守るためのメカニズムだと思うが、その微妙さに感心する。今回の白菜は、かなり大きく育った株なので、萎れた葉が持ち直してくれれば、早く成長する。萎れた葉が枯れてしまえば、成長は遅れる。サア どうなるか。

それでも、萎れるという現象は、最悪、個体全部が枯死しないようにする生命維持作用のようだ。植物は、あきらめが早いのか、萎れた葉は枯らして、次に出て来る葉に全力投入するように感じる事もある。人間の環境変化に対する不適応も植物が萎れるのと同じような意味がありそうだ。人間も何か雰囲気がおかしいぞと感じたら、それを次の行動にフィードバック出来れば無事に乗り越える可能性は増大するのだろう。

気孔の開閉は、光や湿度によるらしいが、温度にも関係するのか。一度萎れてしまうと、その状態から回復するのに相当のエネルギーが必要なようだ。人間も心身が萎れるような現象に直面する事があるが、その原因を客観的に把握できれば回復しやすいのではなかろうか。

そもそも、気温が高い時に移植をするのは無謀なのだが、親切心で、水もやってしまう場合もある。多分、植物は移植を感知すると気孔を閉じて水分蒸発を抑制し枯死しないように頑張るのではないか。植物は、通常気孔を開閉して体内の水分を蒸散させて気化熱で体温を調整している。この作用で過酷な環境変化に耐えている。気温が高いのに、水を与えるとその水が蒸発して周囲の湿度が上がり、植物の蒸散作用が働きにくくなる、即ち逆効果になるのか。移植する事により根が吸い上げる水分が減少すると思うが、更に気温が高い時に灌水すると、根の吸水作用が回復せずに周辺湿度も上昇するので、植物にとってはますます条件が厳しくなるのだろう。

経験的に夕方、移植した苗は萎れにくいようだ。結球レタスの苗は寝せて改植したが、一日程で立ち上がってきた。今回の自働蒔白菜の苗は葉齢も進み、葉が開いているが、根は貧弱で移植後の活着が難しそうだ。移植する時は、植え穴に事前灌水して、出来るだけ葉をすぼめて植え、根元は移植ゴテで鎮圧し、その後周辺に追加灌水した。ともかく、夕方気温が下がる頃、植えた株もあるので様子を観察しよう。

Googleでキーワード「気孔 メカニズム」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%B0%97%E5%AD%94%E3%80%80%E3%83%A1%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0)。(このキーワードでGoogle検索)

気孔の働きは、理科や生物の授業で大まかな事を学んでいるが、そのメカニズムはまだ完全に解明されていないようだ。分子レベルで気孔の開閉を見るとこの現象の中で壮大なドラマが展開しているようだ。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)