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2017年12月31日 (日)

芋縁起の雑煮(改題):身辺雑記:田舎老人徒然草:食べて生きる:芋文化が世界を救う?!;餅つきの 役を渡して 今老父。171231。

2017年12月31日(日)
昨日は晴れ。ざっそう句;餅つきの 役を渡して 今老父。年の瀬を忙しく過ごした。超老人モードで野暮用の配り物と回覧板。田圃を見ると誰か雑草を刈った後だった。縄飾りに使えるチガヤが混じっている。それを一抱えして帰宅。稲藁が入手難になって久しい。チガヤで飾り物を作っていると人から聞いて、試して見ると使えた。そんな事を農業法人の人と雑談で話した。現在は、稲藁もリサイクルルートが確立して、田圃も収穫が終わると藁が見えなくなってしまう。単作の場合は、田圃に鋤き込んで肥料にする。米麦二毛作の場合は、刈り取って畜産用の飼料にする。なぜ、鋤き込まないのか聞くと、鋤き込むと有機物の腐敗効果でガスが発生して、麦の栽培に良くないとの事だった。要するに、肥料になるまでの熟成期間が必要らしい。これは、家庭菜園にも言えるだろう。次は、恒例の餅つき。屋外作業になるが、西風が強かった。いつもは、簡易カマドで薪を焚いて餅米を蒸かすのだが、今回は屋内のガスレンジを使用。簡易カマドも店に並ばなくなるだろうと、新品を確保したがお蔵行き。餅つきは、かみさんと子供達。オレは、チガヤで縄飾り。ようやく、親父のやっていた役が、本業になった。昔は、正月中食べられるよう餅を沢山ついた。餅米で無く、普通の米でも餅を作った。青のりを入れ、油で揚げると餅菓子になった。現在は、雑煮用に少量つくだけだ。息子が縄飾りを屋敷神に供える。オレが玄関に供えた。父は一時門松も作ったが、自分は作った記憶が無い。縄の綯い方の向きは普通の作業縄の向きと同じだった。依然逆向きの物を試作したが手が自由に動かない。その後、雑煮に使うサトイモを収穫。深いプラスティックザルにいれて、芋の子洗いの方式で洗った。昼食に餃子店に頼んだ餃子が出た。午後は、新聞ラックにキャスターを付ける工作。ユズ風呂に入って、感無量。今年のブログテーマは「もっとXX(休)め!(2017) 」だった。さて、来年は?

ツル(鶴)よ 飛んでおくれ:前橋地方合同庁舎;庭の隅 盆梅咲くも 主無し。1601。:昨年の縄飾り作品

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2008/12/28
2008年12月28日 (日):元版

芋縁起の雑煮(改題):身辺雑記:田舎老人徒然草:食べて生きる:芋文化が世界を救う?!

過去記事を再読しつつ再編集する。我が、家庭菜園では、サツマイモは定番だが、サトイモは定番から外れていた。その主たる理由は、サトイモは寒さに弱く種芋の保存に手間がかかる事にあった。

今年は、種苗店の種芋とスーパーに並んだ泥付きのサトイモを植えた。発芽までの期間が長いのと、乾燥を嫌うというサトイモの品種特性が、栽培上の注意点のようだ。

雑煮の種類、作り方は各地、各家庭で異なり興味深い。正月に食べるという事で、晴れ着、普段着といような分類をすると晴れ着の方に属すようだ。具材も色々。縁起に従い雑煮の具材を決めていることもある。

あるとき、父が「うちの雑煮は芋縁起だ。」と言ったのを覚えている。なぜ、芋なのかその由来はつい聞き損ねた。調べてみると、頭芋(おかしらとして人の上にたつ)、八頭(子芋がたくさん)という意味が芋にはありそうだ。

芋を作るには種芋を越冬させて翌年まで保存する必要がある。一株からは精々10個程度の芋しかとれず、余り効率的な農業ではない。稲作の場合一粒から数百粒とれて、種子で保管できるので効率的である。

芋主体の文化圏では権力集中が起こりにくいというようなことを本で読んだ記憶がある。我が家も当年作った芋の一部を残して翌年植え付けてきたが、いつしか親芋がなくなってしまい芋の作付けが途絶えてしまっている。

終戦直後の食糧難のときは芋が大切な食材であった。ゆでた里芋にしょう油を付けて腹一杯食べた記憶がある。自分は「すべる芋」と言って好物であったらしい。

もっとも、育ち盛りで食べる物も芋くらいしかなければそれを食べるしかなかった。結局、我が家の芋縁起とは、子沢山の子孫繁栄という意味もあったろうが、それよりも、米が食えぬ時は芋を食ってでも生き抜けと教えていたのかもしれない。

米は作ってもそれは、供出米として安い価格で買い取られ、日常は米選機下と言われる色の付いた未熟粒を含む屑米が主食の時代があった。これが昔の農家の実状であった。純白のご飯はご馳走であった。昔の食生活はメタボからはほど遠かった。

日本人のルーツと、その主食に近い芋類と米の伝播ルーツと何か関係がありそうで、興味を覚えるが、どの程度解明されてきたのであろうか。

東京農業大学WEB記事には、「サツマイモ伝来400余年(上);url=http://www.nodai.ac.jp/journal/research/suzki_s/0803_01.html(東京農業大学国際食料情報学部 教授)」(このサイトへのリンク)というタイトルの記事があり、「サツマイモが日本に伝わったのは、400余年前の17世紀初頭、中国からであったといわれている。」と述べられている。

サツマイモは日本人の歴史からみれば、比較的新しい食材のようだ。

WIKIPEDIA「サトイモ。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%A2)」(このサイトへのリンク)によれば、「日本への伝播:日本への伝播はイネよりも早く[14]縄文後期と考えられている。なお、鳥栖自生芋(佐賀県鳥栖市)、藪芋、ドンガラ、弘法芋(長野県青木村)と呼ばれる野生化したサトイモが、本州各地にあることが報告されている[15]。伝播経路は不明であるが、黒潮の流れに沿って北上したと考える研究者がいる[16]。」との事だ。

稲・籾・米は、その保存性から有史以来今日まで政治権力の支配下に置かれてきた。今年の、群馬県稲作も昨年並みの収量が確保出来た様だ。

上毛新聞は、「コメ生産量 前年維持 JAや県、18年産の目安公表;url=https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/23149([2017/12/22])」(このサイトへのリンク)というタイトルで、「国によるコメの生産調整(減反)が来年廃止されることに伴い、JA群馬中央会や県などで組織する県農業再生協議会は21日、米価安定に向けた2018年産米の「生産目安」を明らかにした。全国のコメ消費が落ち込む中で国が需給見通しを前年と同じ735万トンとしたのを受け、県全体で17年産の生産数量目標と同じ7万4058トンを維持した。ただ、目安に従来のような拘束力はなく、主産地が生産増に向かえば米価下落につながりかねず、県内農家は先行きに危機感を募らせている。」と報じた。

多分、古来、サトイモの生産調整は行われた事は無さそうだ。寒さに向かって、雑煮用のサトイモを掘り上げようか。

追記(2017/12/31):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
過去記事・予定稿であったが、今年の里芋栽培も滑り込みセーフだった。

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2017年12月30日 伊勢崎(イセサキ)
TAVE= 5.2 毎正時のアメダス観測値(気温)の平均値
TMAX= 10.7 毎正時のアメダス観測値(気温)の最大値
TMIN= 2 毎正時のアメダス観測値(気温)の最小値
DIFF= 8.7 毎正時のアメダス観測値(気温)の最大値と最小値の差
WMAX= 6.6 毎正時のアメダス観測値(風速)の最大値
SUNS= 8.6 毎正時のアメダス観測値(日射)の合計値
RAIN= 0 毎正時のアメダス観測値(雨量)の合計値
1日の極値 データ 時刻
最低気温(℃) 1.5 23:58
最高気温(℃) 11.3 13:15
出典=気象庁 参照⇒ AMEDASへのリンク
最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 13.1(西北西) 9:16

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2008/12/28

芋縁起の雑煮

雑煮の種類、作り方は各地、各家庭で異なり興味深い。正月に食べるという事で、晴れ

着、普段着といような分類をすると晴れ着の方に属すようだ。具材も色々。縁起に従い雑煮

の具材を決めていることもある。あるとき、父が「うちの雑煮は芋縁起だ。」と言ったのを覚え

ている。なぜ、芋なのかその由来はつい聞き損ねた。調べてみると、頭芋(おかしらとして人

の上にたつ)、八頭(子芋がたくさん)という意味が芋にはありそうだ。芋を作るには種芋を越

冬させて翌年まで保存する必要がある。一株からは精々10個程度の芋しかとれず、余り効

率的な農業ではない。稲作の場合一粒から数百粒とれて、種子で保管できるので効率的で

ある。芋主体の文化圏では権力集中が起こりにくいというようなことを本で読んだ記憶があ

る。我が家も当年作った芋の一部を残して翌年植え付けてきたが、いつしか親芋がなくなっ

てしまい芋の作付けが途絶えてしまっている。終戦直後の食糧難のときは芋が大切な食材で

あった。ゆでた里芋にしょう油を付けて腹一杯食べた記憶がある。自分は「すべる芋」と言っ

て好物であったらしい。もっとも、育ち盛りで食べる物も芋くらいしかなければそれを食べるし

かなかった。結局、我が家の芋縁起とは、子沢山の子孫繁栄という意味もあったろうが、

それよりも、米が食えぬ時は芋を食ってでも生き抜けと教えていたのかもしれない。米は作っ

てもそれは、供出米として安い価格で買い取られ、日常は米選機下と言われる色の付いた

未熟粒を含む屑米が主食の時代があった。これが昔の農家の実状であった。純白のご飯は

ご馳走であった。昔の食生活はメタボからはほど遠かった。

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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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