雑草句録:腰痛
2011/1/11
雑草句録:腰痛
■腰痛に背をかがめたる寒さかな
腰痛は人間が二足歩行をしている限り逃れられないのか。ともかく数人に一人は腰痛に悩んだ経験はあるようだ。
○たふとさや雪降らぬ日も蓑と笠 芭蕉
Google検索:約 409 件。蓑と笠の姿まで零落した絶世の美人小野小町を尚貴いと詠んだ芭蕉の心意気を現している句という解釈があった。雪や雨が降らない冬の蓑と笠の姿はまさに、乞食道中の姿。三度笠に合羽の旅姿にも通じるようだ。三度笠は月三回の定期飛脚が使ったいわば業務用の雨よけ。
■身も一つ鞄一つのセールスマン
ところで、芭蕉は前句で小野小町の零落した姿を礼賛したのか。どうも、道中にある自分自身をも小野小町に重ねているように感じてしまう。その芭蕉を現代に移して連想すると鞄一つで走り回るセールスマンの姿を思い浮かべた。
追記:大抵のセールスマンには現場まで付き従う部下はいないだろう。その点、芭蕉の旅には取り巻きがいたようだ。ところで芭蕉の職業はなんだろうか。生まれは三重の伊賀とのことだ。