日々農天気:連日の乾燥で萎えてきた里芋
2012年8月26日日曜日
昨日は晴れ。雑木の歌:草掻けば 砂埃立ち 日々日照る 葉茎萎えて 哀れ里芋。最高気温(℃) 36.6 15:56。猛暑日。ヒユの背丈が急に伸びたように感じる。開花・結実して種子を遠方まで飛ばすには背丈を伸ばすのが最適な戦略だなと思う。この猛暑続きの中で最後の踏ん張りをかけているようで、お主やるなと感心する。それを許すと、こちらの負け。鎌で、花を付けている茎の上部を切り倒す。根は張りすぎて最早引き抜くのも大変。切った茎は、マルチ材として雑草の上に被せる。この暑さにもめげず、ヒユは続々と芽を出している。
2012年8月25日の天気(AMEDAS)
TAVE= | 29.9 | |
TMAX= | 35.6 | 最高気温(℃) 36.6 15:56 |
TMIN= | 24.5 | 最低気温(℃) 23.6 04:37 |
DIFF= | 11.1 | |
WMAX= | 3.6 | 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.5(東南東) 19:45 |
SUNS= | 11.8 | |
RAIN= | 0 |
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日々農天気:連日の乾燥で萎えてきた里芋
里芋の種芋を植えるときの間隔が分からなかった。雑草対策を考えて狭目の間隔にした。近所のおばさんが、それを見てちょっと狭いネと指導コメント。多分、経験で植える間隔を知っているのだろう。土寄せを2回したが、寄せる土が確保出来ないので、垂直方向に土を掘る。水分保持の点からは、高畝にしたのと同じような効果になり、乾燥しすぎの今となっては、最初の間隔の決定から、株が弱る原因を引き継いでいる事になった。露地栽培の場合、あらかじめ全ての条件を決める事ができない。リスクは大きいが、施設園芸程のコストはかからない。
最近の上毛新聞に「サトイモの花」が咲いたという記事が出た。WIKIPEDIAによると、サトイモは「マレー地方が原産と言われる。」とある。相当古い時代に日本に渡来したのだろうが、外来種には違いない。イモは大量の貯蔵が難しい。種芋から収穫できる量も限られている。その点、米は貯蔵が出来て、一粒から収穫できる量が多い。食料をイモに頼っている文化圏は、貧富の差が少ないという記事を何かの本で読んだ記憶がある。米は貯蔵ができるので、たくさん貯めるとそれが財力に転換した。米は、通貨としての機能を果たせたので、その栽培はイモ以上に真剣に行われた。江戸時代の大名の格付けがXX石と表されたのはその名残といえるだろう。今日では、年収XX円という表現になるだろうが、その額を保証する物質的な裏付けは無くなっている。通貨は実体のないヴァーチャルな機能に過ぎなくなった。母からは、おまえはイモで育ったのだとよく言われた。主食では無いが、イモは主食に代わるエネルギー源としての役割は果たしていたようだ。日本の文化の中に、イモが依然残っているのは、米だけに頼っては、万一の時不安だという、救荒作物としての役割を伝えているようにも思える。