雑草句録:岩の原のぶどう
2010/10/26
雑草句録:岩の原のぶどう
■岩の原ワイン新酒の試し飲み
もう、農事の団体旅行の事はすっかり忘れている。ワインの試しのみやワイナリーの見学もしたはずだ。それも忘れかけている。
岩の原葡萄園のホームページに「1890年(明治23年)、新潟のここ上越市で、日本のワインとぶどうの父「川上善兵衛」は、岩の原葡萄園をひらきました。国産ワインの歴史に多くの足跡を残し、幾多のワインコンクールで受賞の栄誉に輝いてきた「岩の原ワイン」の始まりでした。」ここで、おみやげを買ったかは覚えていないが、その農園を開拓した「川上善兵衛」の伝記本は買った記憶がある。
ざっと拾い読みしたと思うが、その本はどこかに埋もれてしまっている。明治初期の日本へのぶどう導入についても色々なドラマがあったと感じる。そのなかでキャンベル・アーリーという品種も出てきたので、検索してみたら久保郷土文化館というホームページhttp://www6.ocn.ne.jp/~kubo386/kannda.htmで「葡萄の先覚者神田善太郎(広島)」が紹介されていた。リンゴ、ブドウ等の本格的な日本への導入は明治に入ってからのようで、農芸部門にも西洋の影響が顕著になってきたようだ。
果樹等は永年作物というらしい。実が生るまでに数年かかる。それを一つの事業にまで育てるには気の長くなるほどの時間がかかる。その地域にあった作物を作るのがあらゆる面で最善だが、情報やノウハウが無ければ、全てゼロからの積み上げだけが結果を決める。果樹そのものもDNAが大きな要因を占めるが、栽培の歴史の中にそれに拘わってきた人々のDNAが刻み込まれている。果樹の魅力と言えるだろう。