雑草句録:アケビの実
2010/10/21
雑草句録:アケビの実
■アケビの実口に含んで野良仕事
ザクロと同じように種子が多い。甘みも程々だ。あけびの皮に詰め物をした東北地方の料理を夢見て、使わなくなったパイプハウスの上に蔓を這わせている。その料理も夢に終わりそうだ。実の大半は落果して、まれに食べるのは自分だけだ。でも、仕事の合間に一口、口に含んで種を吹き出すのもちょっと楽しい気分転換になる。我が結婚式の時、来賓のお茶の師匠が、「山のアケビは何見て開く、下のマツタケ見て開く」と謡ったような記憶のある俗謡だが、ふと思い出した。本当に遠くなった過去の話であるがあの女師匠さんの人徳がしのばれる。