雑草句録:車枝
2010/12/6
雑草句録:車枝
■車枝骨格さらし鋸を引く
車枝とは車のように四方八方に伸びた枝。一つ一つ樹形を考えながら剪定をすれば良いが、切り捨て御免で切ってしまったようだ。どうしようもない場合はこういう決断も必要だ。盆栽のような細かい手入れは不向きで、現実的にもそれができない。
追記:幼少の頃を思い出すと、盆栽もどきで鉢植えやデコボコした火山岩に穴を掘ってそこに植木を植えた覚えがある。誰かのまねごとだったかも知れない。それが誰か思い出せない。昔の事で、どこかの道楽爺さんだったかも知れない。ただ、盆栽の技術は今も興味がある。ほっとけば大木になる樹木を枯らさずに小さく保つ技術である。家の庭木も枯れる直前で維持できれば省力化できるのではないか。
手帳にこんな句があった。
■暗闇に鋸当て引きぬ父の松
暗くなって、これで仕事を終わろうとする時、その闇に紛れて父が手入れをしていた松の枝を切り落とした。複雑な心境ではあるが、思い切って切るべき時には切ってしまえと決行したのだろう。