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2011年3月

2011年3月11日 (金)

雑草句録:紅みつまた

2011/3/11
朝はまだ寒い。今朝6時の気温;アメダス:-1.3℃、我が家の外気:-3.6℃。明け烏の声が朝一番に聞こえてくる。この季節のこの寒さに何となく合うような感じがする。

昨日の天気

TAVE= 3.6
TMAX= 7.6
TMIN= -0.3
DIFF= 7.9
WMAX= 6
SUNS= 10.7
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:紅みつまた

■いざ咲けと紅みつまたの苗を買う

紅みつまたの花は白いみつまたの花とは異なる風情がある。その後どうしたのか。

○霜枯に咲くは辛気の花野哉     芭蕉

芭蕉24歳時の作とか。辛気とは冬の過酷さの事か。辛気の花野とは形容矛盾のように見える。結局、霜枯れ、咲く、辛気、花野というキーワードを並べただけで、後は勝手にイメージを作れというような印象を受けてしまう。霜枯れ+辛気と咲く+花野という連想を働かせて解釈する必要がある。もう少しイメージをふくらませて詠みたいところだ。霜枯れの中に花が咲いているイメージはどうか。

■霜枯て紅白粉に花萎む

2011年3月10日 (木)

技術断想:感性を見直す

2011/3/10
昨日の朝晩寒いときにクシャミの連発と鼻水に襲われた。いよいよ花粉症の発現か。身体を暖かくしているとその症状も治る。鼻風邪と類似の症状なので困る。しかし、自分の身体が発している注意情報と考えるとそれを受容する以外にないのであろう。冷気が症状を起こす閾値を変えているようだ。今朝6:30の外気温は-0.5℃程度で、AMEDASの6:00の気温が-0.3℃。古い温度計もそれ程狂っていそうもない。頻繁に寒暖の変化が続くと人間の体感温度の方が狂いそうだ。

昨日の天気

TAVE= 5.9
TMAX= 11.2
TMIN= 2
DIFF= 9.2
WMAX= 8
SUNS= 8.8
RAIN= 0

以下本題。

技術断想:感性を見直す

平強氏の「挑戦せよ」というタイトルのブログはアメリカの半導体のメッカといわれるシリコンバレーの話題と同氏がたどった技術者としての足取りを通してベンチャー企業や若き技術者等に色々なアピールをしているので興味をもって読ませて頂いている。

今年の3月の記事のタイトルは、「感性は力」というテーマで本の紹介をしている。そこで取り上げている課題が「失われた20年、いまだ立ち上がれぬ日本経済、そして活力を失った日本の若者たち、どうしたら彼等をエキサイトできるのだろうか。」という問題意識である。紹介されている本は「芳村思風さんと行徳哲男さんの共著“いまこそ感性は力”」と「Steve Jobsのことを書いた“The Innovative Secret of Steve Jobs.”」という本の二冊。

人間の特性は知情意というような分類もある。日本は、明治以降は和魂洋才というような割り切り方でこの百年程度をしのいで来たのではないか。洋才とはまさに科学技術に代表される分野。この部分は足らないことはすぐに分かる。しかし、精神面から西洋を理解し西洋に追いつくことは拙速にできないので、その部分は自前の和魂でしのいだように感じる。

日本の近代化では知の部分の学校制度の普及が大きく寄与したと思う。そこで、知識こそ何よりも貴重な物という固定観念が生まれたのではないか。しばらくの間それで成功してきたので、情意の部分のウエイトが下がって、軽視されるような傾向になってしまったのではないか。

西洋の知とは多数決の知とはどうも違うように思われてしまう。それは、ガリレオやコペルニクス等自分が実験や観察で確実であると信じる事が自分の存在とつながるような個人主義的な価値観があるように感じる。それは、先日書いた、風の男、白州次郎の中に出てくるケンブリッジ大学のJ.J.トムソンのような個性を尊ぶ精神に通じるのではないか。

ところが、日本の場合、お題目では個性の尊重を唱えるが、常識に反するような言動はそれとなく常識寄りに誘導されてしまうような雰囲気が至る所にあるように思われる。感性という言葉自身が既に日本では酷使されすぎてその意味が希薄化しているようだが、その点感性を情意と読み替えると、更に大きな意味があるように感じる。感性は主に感じる能力だろうが、何をどのように感じるか、それをどのような行動として出力するかが情意の部分であろう。いわば、感性を行動に変換するエンジンが情意のように感じる。

こう考えると「感性は力」という意味も納得できる。平強氏のブログの「挑戦せよ」というタイトルは平氏の創業を支援するというコンセプトを掲げたものだろう。何事も自分の信念で始めた仕事は貫徹するのが望ましい。物事や事業の始まりや成長もその初期の段階で気配を感じる感性が必要だ。またその意志を貫徹するためには情意も不可欠だ。「感性は力」という観点も挑戦には必要なようだ。

ブログ「挑戦せよ」⇒http://tsuyoshitaira.com/

スティーブ・ジョブズについては以下のWIKIPEDIA(最終更新 2011年2月22日 (火) 13:35 )に記事があり大変参考になった。その中で「その後、1972年オレゴン州のリード大学へ進学した。ジョブズは、大学に半年間通ったが、自分が大学院の教授より優れていることを知り、大学にいても意味が無いと言って中退してしまう。」と述べられていた。マイクロソフトのビル・ゲイツもハーバード大学を中退している。携帯カンニングが発覚した日本の大学事情を見ると感性だけでなく知性も総体的に衰退しているのではないか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA

感性も知情意という一面で自分の領域にある。もう一度見直したい。

2011年3月 9日 (水)

雑草句録:うたた寝

2011/3/9
無防備で桃苗の定植をした。夜には眼がかゆくなり、鼻がつまる。いよいよ花粉か。しかし、まだ朝晩は寒い。桃栗三年と言うが、昨年接ぎ木してその年に花が咲き実も付いた。桃の木の成長の早さを実感している。計画的に植えないと後が怖い。桃、梨、リンゴ等バラ科の果樹は病害虫に弱いようだ。手入れをしないと雑木で終わってしまいそうだ。

昨日の天気

TAVE= 5.4
TMAX= 11
TMIN= -1.4
DIFF= 12.4
WMAX= 4
SUNS= 6.9
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:うたた寝

■うたた寝にチョコ一杯が効くコタツ

ストレス解消のためにアルコールが良いのか悪いのか。アメリカでは禁酒法ができた事もあったようだ。結局は法律で規制できる問題ではなかったようだ。葡萄酒を作ったという数千年前の遺跡も発見されている。アルコールの議論に決着がつく時は来るのか。

○酒のめばいとど寝られぬ夜の雪     芭蕉

芭蕉の一人酒の心境を詠んだ。なぜ飲みだしたのか。酔った勢いで寝ようとしてもしんしんと降る雪でどうしても眠れない。芭蕉が酒とどんな付き合いをしたのか分からないのでこの句の心境も捉えがたい。いとどとは益々。雪でだれも来るあてもないのだから、酒でものんで寝てしまおうと思って酒を飲み始めたが、飲めば飲むほど眠れなくなってしまった。夜の雪は罪なものだ。と詠いつつ夜の雪を愛でているように感じる。逆説的だが旅の俳諧師は、夜の雪も酒の友としてしまっている。風狂の極みか。

■雪の夜同行二人一人酒

2011年3月 8日 (火)

かみつけ女流歌人 雅:万華鏡

2011/3/8
昨日は雨。地面が湿ったので、接ぎ木した桃の苗木を移植したいと思っている。

昨日の天気

TAVE= 4.5
TMAX= 7.7
TMIN= 2.4
DIFF= 5.3
WMAX= 4
SUNS= 0
RAIN= 8.5

以下本題。

「かみつけ女流歌人 雅」という歌集は平成出版から平成12年に出版された。オムニバス形式で百余名の群馬県の女性歌人の歌を載せている。序文で群馬歌人クラブ会長の原一雄氏が指紋と同じように同じ顔と同じ運命の人は誰一人いない事に喩えて、「その誰にもない自分だけの生を表現しようとするのが短歌である。」と述べている。そうして、「自分を大切にする為に如何なる機会も逃さぬ事だ。」と結んでいる。見開きの右ページに作者の歌十首と左ページに本人の写真が掲載されている。この歌と写真は本人が決めたようなので、作者本人の生が凝縮されているようにも感じた。序文でこの本を写真集と述べている通り、掲載されている写真は各作者の会心のポートレートのようでもあるが割愛して、印象に残った各作者の十首の中の一首のみを選んで、順不同で観賞、紹介をしたいと思う。人生の春夏秋冬の全てを見てきた女性の作品としても意義深い印象を受けた。なお、原一雄氏は、群馬ペンクラブの会長も務め、平成19年9月に他界したとの事だ。

かみつけ女流歌人 雅:万華鏡

歌題= 万華鏡:

■座標にて 図面を描く パソコンの キャドに魅せられ 過ぐるいく月   37  熊谷 淑江

高齢の女性は機械嫌いという先入観を見事に否定して見せてくれた一首。

2011年3月 7日 (月)

雑草句録:ヒヤシンス

2011/3/7
今朝の外気温は5℃ほどでアメダスのデータと大体合っていた。朝からの雨で気温は下がりつつある。

昨日の天気

TAVE= 7.5
TMAX= 15.3
TMIN= -0.4
DIFF= 15.7
WMAX= 4
SUNS= 9.5
RAIN= 0

以下本題。

■雑草句録:ヒヤシンス同じ場所今年も芽を出すヒヤシンス

ヒヤシンスは球根だが増えるのは遅い。毎年同じ物が咲いているように見える。

○雪間より薄紫の芽独活哉     芭蕉

芽の語を含む句はこれだけか。独活(ウド)。雪間からフキノトウはイメージできるがウドは予想外。芭蕉は見ただけか食べたのか。薄紫の芽もちょっと意外。

■春を祝ぐえぐみ育てる冬の土

2011年3月 6日 (日)

雑草句録:一人

2011/3/6
今朝6時の外気温は-3.5℃であった。アメダスデータは+0.3℃。記憶違いか?局部的な気温の差なのか。本日は啓蟄との事。いよいよ地中で冬眠している生物も動き出す。

昨日の天気

TAVE= 4.9
TMAX= 11.1
TMIN= -0.4
DIFF= 11.5
WMAX= 4
SUNS= 10.4
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:一人

■風ぬるみ一人構内歩く我

間もなく、この構内には来ることも無くなるだろうと言うときの情景。

○蕣や是も又我が友ならず     芭蕉

Google検索:約 3,350 件。蕣(あさがお)も自分の孤独感を慰める友ではないと孤独感を詠んだ句のようだ。

■残れ去れ言う人も無き別れ際

2011年3月 5日 (土)

雑草句録:我

2011/3/5
アメダス今朝6時の気温は-0.3℃。我が家の庭の今朝7時の気温は-1℃であった。養蚕で使った寒暖計で、湿球は欠けている。余り精度はないだろうが体感を裏付ける。真冬の寒さだ。霜柱も立っている。

昨日の天気

TAVE= 1.9
TMAX= 5.3
TMIN= -1.1
DIFF= 6.4
WMAX= 6
SUNS= 8
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:我

■戦力外花粉の如き我なれど

戦力外となるのは自分。花粉のように眼にも見えない小さな存在になってしまった。

○花にうき世我が酒白く飯黒し     芭蕉

Google検索:約 31,300 件。芭蕉は自分の事を句にしたのか。芭蕉40歳時の作。白楽天の漢詩が下敷きにあるようだ。うき世の対極を花で表し、自分の境遇を濁り酒と玄米であると詠んでいる。貧の側に自分を置いているが、実際はどうだったのか。句にするだけの反骨とゆとりもあるように見える。白と黒の対比をうまく使っているようだ。

■白黒も酒飯もあるうきよかな

2011年3月 4日 (金)

雑草句録:退職届

2011/3/4
用事で早めに灌水しようと屋外の水道栓をひねったが、ホースが凍結して水がでなかった。朝の気温が氷点下なので、地表温度は更に低かったようだ。昨日、携帯カンニングを行っったとして19才の未成年が逮捕されたと三面記事に出ていた。容疑は偽計妨害との事だ。今後の事態推移に関心が集まりそうだ。ともかく、携帯という文明の利器は常に悪用される運命にある。その最たる物は兵器である。ところで、2Gから3Gへ移ってほぼ1年経過したが、我が携帯はほとんど眠っている。USB端子は付いているが、利用ソフトが対応しておらずデータの移動や利用はSDカードを介してしかできないようだ。青空文庫から銀河鉄道の夜のテキストデータを携帯に入れて読もうとしたがスクロールが遅すぎる。短いファイルに分割すれば楽になるかもしれない。そんな中、APPLEからiPAD2の発売をPRするメールが入っていたのでつい読んでしまった。金額は無かった。何故、APPLEからメールが来るのか不思議だが、もう何年も前にQUICKTIMEをインストールしたときにメールアドレスが伝わってしまったようだ。

昨日の天気

TAVE= 2.2
TMAX= 5.9
TMIN= -0.4
DIFF= 6.3
WMAX= 6
SUNS= 9.2
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:退職届

■手が冷える退職届を打つ夜ふけ

生涯現役という理想はあったが叶わぬ夢。

○旅に病で夢は枯野をかけ廻る     芭蕉

Google検索:約 9,340 件。辞世の句ではなく、病中吟で、生前最後の句との事。芭蕉本人この句を作った時死を意識していなかったようだ。枯野とは夢を再生するスクリーンのように見える。かけ廻るとは心象の再生スピード等を表しているようだ。病身だから普段見ない色々な映像が現れてきたかもしれない。一方では俳諧師として病まで作品に仕上げる努力をした成果でもあるようだ。

■夢に病んで旅は枯野に身は西に

2011年3月 3日 (木)

老人の寝言:老人の妄想:身辺雑記:田舎老人徒然草:科挙;雑草句録:モグラ塚。20110303。

2011/3/3
節分。お雛様はもう何年も出していない。虫干しを兼ねて出そうかという話が出たがどうなるのか。昨日は質問サイトに試験問題を送った携帯が特定されたというニュースが流れた。名門大学のブランド価値はこれほどの努力をするだけの価値があるのか。一人の不正行為が多数への迷惑を生んでしまうのが情報化社会でもあるようだ。

追記(2019/11/02):タイトルを追加

老人の寝言:老人の妄想:身辺雑記:田舎老人徒然草:科挙

思い出したのが中国の科挙という制度。国家にとって有用な人物を差別無く登用するという趣旨で実施された、中国版高等国家公務員登用試験であったようだ。争いの絶えない時代にあって曲がりなりにも、科挙により文治が続いたのは特筆すべき事なのかもしれない。その科挙の試験に合格するために受験者は涙ぐましい努力をしたようだ。衣服の下に細かな文字で書いた文を隠す等は序の口らしい。そんな余話を読んだ記憶がある。しかし、科挙に合格しても歴史に名前を残さない人物もあり、逆に科挙の試験に落ちても歴史に名を残した人物もあるようだ。思うに山を掛けてでも一所懸命勉強すれば自然に身につくのではないか。その努力もしないでけしからんというのが大方の世間の見方であろう。しかし、ルールや常識は無視してでも、結果が良ければ全て良しという風潮も一部ではある。こういう問題は尽きる事が無いのか。

昨日の天気

TAVE= 5.3
TMAX= 10
TMIN= 0.4
DIFF= 9.6
WMAX= 8
SUNS= 6.4
RAIN= 0

以下本題。

雑草句録:モグラ塚

■啓蟄の後にもっこりモグラ塚

啓蟄を過ぎた頃からモグラが活動を始める。畑等にこんもりと新しい土山ができるのでそれと分かる。身近な野生哺乳動物というともうモグラくらいしか思い出せない。木の根本、コンクリートや石の下等がモグラのお家のようだ。雨水が入らず、保温性もある点では人間の家と同じだ。モグラ塚はその家からは離れて出来るようで、前線基地のように見える。

○初午に狐の剃りし頭哉     芭蕉

Google検索:約 332 件。検索したが土竜、鼬、狸は芭蕉句に出てこないようだ。狐は出てきた。犬、猫も多そうだ。医門に入った是橘<ぜきつ>の門出を祝した句であると解説があった。背景を知らないとこの句を理解できる人は少ないのではないかと思った。狐が人を化かすという空想さえ通じなくなったのが現代。人が人を化かしている現実。

■こんこんと髭を探して白狐

日本人は狐との付き合いに親近感があるようだ。稲作とともに付き合いが長かったようだ。犬は1万年程度前にオオカミから分化して家畜化されたようだが、狐はどうだったのか。共生関係に近い関係があったのだろう。

2011年3月 2日 (水)

技術断想:アナログTV放送の終焉

2011/3/2
昨日は曇りで寒い一日であった。

昨日の天気

TAVE= 5.0
TMAX= 6.9
TMIN= 2.7
DIFF= 4.2
WMAX= 2
SUNS= 0
RAIN= 0

以下本題。

技術断想:アナログTV放送の終焉

2008/9/5のブログでアナログTV放送の中止について述べた。そこでは、「2011年7月24日にアナログTV放送からディジタルTV放送に移行するらしい。」と記した。最近では、アナログTVを見ている家庭は、アナログTVを地デジTVに変更しないとTVは見られなくなるから、早急に地デジTVに変更せよという趣旨の放送を流している。その象徴としてVHFアンテナを画面に映している。こういうアンテナの家庭はまだ地デジでないという事を知らせているようで、心臓の弱い人にはそれだけでプレッシャーになりそうだ。親切にも、アナログTV終焉以前にゆとりをもって変更して下さいとしつこく放送している。これを聞いていると、テレビがある日突然見えなくなっても対応しないあなたの責任と言われているようでいささか、心が乱れる。

一方、昨日2011年3月1日に東京スカイツリーが独立TV塔としては世界最高になったと報道された。しかし、東京スカイツリーが運用開始になるのは2012年の春との事。関東地方の東京近辺で、現在地デジを受信している家庭のアンテナは東京タワーに向いているだろ。そういう家庭も、東京スカイツリーが運用開始されると東京タワーから東京スカイツリーの方向にアンテナの向きを変える事が迫られる。我が家はもう地デジだからと安心ができないのが現実だが、これをNHK筆頭に民放各社は適切に公知しているのだろうか。

ともかく地デジ電波は光の性質に近いのだから東京タワーを見るときと東京スカイツリーを見るときに視点を変えなければならない位置のアンテナは方向の変更が必要になるだろ。東京近郊の関東地方は人口の密集地帯だ。この地域だけでも相当多数の視聴者に多大な負担を要求するのがTV放送塔の変更である。

ところが東京タワーからの電波でアナログTVを見ている人はどうだろうか。先ず、地デジを受けるためにVHFからUHFへのアンテナ変更の工事費負担を強いられる。当然受信機かチューナーも必要になる。そうして、そのほぼ半年後に更にアンテナの方向変更で追加の費用負担を迫られる。ダブルパンチを食らう事になる。特にアナログTVを受信している人にはそれなりの事情があるだろう。テレビが国民生活のインフラになっている現在、対応できない人々は本当に困るだろう。

放送関係の技術者にとっては、こんな不合理は誰が見ても当然明白な事と思う。このような事態の進み方を裏読みすると、アナログTV放送は当局が告知した通りではなく、東京スカイツリー運用開始以後まで続行される事が織り込み済みなのかと憂慮してしまう。そうでもしないと、急いで地デジ化した人の反発も大きくなるし、増して既に地デジ化している視聴者の反発も納まらないのではないか。

ともかくアナログTV放送が終焉しても、アナログTV機材がゴミになる訳ではないだろう。既に、ビデオテープも過去の物になりつつあるが、そのテープに残された情報は元気な日本を記録しているものが多いだろう。あえて、そのアナログ資産は捨てるな残せと言いたい位である。消費して残った物はゴミに過ぎないのだろうか。自分には色々な試練や運や経緯で残った物にはそれ相当の価値があるように思われる。それこそいとしきものではないか。我が家では数千円の地デジチューナーをどうするか議論している。加工されたバーチャルなコンテンツを大画面で綺麗に見るよりも、自分の肉眼、自分の心で目先の実物をしかと確かめることが何よりも大切だと常々家人には言っているがなかなか理解してもらえない。

追記:本日のGoogle検索:「アナログTV放送の終焉」で:「約 47,100 件」。

追記2:なお、NHKのホームページによると、デジタル放送の普及状況について(1月末速報値)(平成23年2月7日)として、
「地上デジタル放送の普及状況
1月末現在、地上デジタル放送受信機 約1億248万台 (1月:約223万台)」と公表している。

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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