パスカル
2009/11/1
パスカル
WIKIPEDIAで調べてみたら圧力の単位として説明されていた。パスカルと言えば「人間は考
える葦である」という言葉を第一に思い出す。パンセの一節である。パンセは古典として少し
かじったがとうてい読み通せなかったようだ。今日ではパスカルで検索をかけるとコンピュー
タ言語とかが上位に現れてくる。物理ではパスカルの原理を習ったと思う。名前は何かと更
に検索してようやく、WIKIPEDIAのブレーズ・パスカル(Blaise Pascal、1623年6月19日 -
1662年8月19日)にたどりつく。フランスの数学者、物理学者、哲学者、思想家、宗教家とあ
る。今日の職種・職業名で示すとまさにマルチタレント。逆に今日では専門が余りにも分化し
すぎてしまっているとも見える。専門化は飯を食うために他人より秀でる手段に過ぎないのか
もしれない。パスカルは神と人間の関係も追求したようだ。パスカルの信仰の基礎にはキリ
スト教があるようだがキリスト教も一枚岩ではない。絶対的な摂理である神と相対的な存在に
過ぎない人間。神と真剣に真摯に対峙した結果色々な成果が生まれたのかもしれない。パス
カルは機械式計算機の構想・設計・製作もしたので技術者でもあった。パスカルは「パスカリ
ーヌ」と名付けた計算機を53台制作したが、信頼性が低く一台も売れなかったらしい。しか
し、これはパスカルが当時のベンチャー企業家の一面も持っていた事も示す。今日のコンピ
ュータにパスカルが現れても不思議はなかった。圧力の単位もパスカルの名前を永く留める
ために定められたのであろう。歴史にもしは禁句であろうが、今日パスカルが生きていれば
何をしたろうか。