雑草句録:キウイ採り
2010/11/21
雑草句録:キウイ採り
■キウイ採りケイレンの指もみなおす
キウイフルーツの収穫も霜が降る前後が目安になる。農作業は身体の特定部位を酷使してしまう事が多い。かつてはキウイフルーツを直売所に出してみたが売れ行きは今ひとつであった。熟すのを待ったり、追熟させたたりと売る側も手間が掛かる。買う側はどういう気持で買うのか。
追記1:キウイフルーツは蔓性の果樹であり、時々畑の隅等に実生の苗を発見する。気にすることなく食べられるほど種子が小さいので、キウイフルーツを食べた鳥が運んだ種が発芽するのであろう。その苗に実がなればしめた物と放置しておくと周辺の樹木や果樹に登り出す。棚のキウイフルーツが食べきれないのでよせば良いのにと思いつつ放置している。突然変異で、珍しいかおいしいか普通以上の実がなれば良いが、甘い期待に過ぎないかもしれない。たまたま通行人が実生のキウイフルーツの木の高所に実がなっているのを発見してそれを分けてくれと言い出した事があった。木になっているキウイフルーツに懐かしさを感じたようだ。それをとるヒマもないので、棚の取り残しのキウイフルーツをやった。まだ、その実生のキウイフルーツの実を食べていない。一度食べてみて今後の対応を決めよう。場合によれば、蔓退治が必要になるかもしれない。しかし、実害が無ければ野鳥用に残して置いてもよいのかもしれない。
追記2:キウイフルーツは植物ホルモンのエチレンがあると追熟が早まる。大抵はエチレンを出すリンゴと一緒にビニール袋に入れておいたりする。調べてみるとエチレンを発生する製品があったので、購入してみた。これをうまく使いこなせば追熟も計画的にできるだろうと考えた。しかし、この気体のエチレンを追熟容器の中で均一に攪拌するのも大変そうであった。周囲温度と風量を制御できる追熟装置も自作すれば面白そうであった。結局、本末転倒になりそうで未だエチレン材の試用もできていない。判断に迷っているのが、エチレンは農薬か否かということ。エチレンがキウイフルーツの実に作用すると言うことは、キウイフルーツの実は生きている訳でさらに植物ホルモンとなると薬剤の感じがするのである。
追記3:有機農産物の日本農林規格(最終改正平成21年8月27日農林水産省告示第1180号)によると、「収穫輸送選別包装その他の収穫管理の以後の工程に係る管理」の項の別表3(調製用等資材)にて、「バナナ及びキウイフルーツの追熟に使用する場合に限ること。」としてエチレンの使用が認められているようだ。(この告示の公布の日から起算して3年を経過するまでの間は、別表3エチレンの項中「バナナ」とあるのは「バナナ及びキウイフルーツ」と読み替えるものとする。)(暫定で3年有効?「有機」を表示しなければ可能?)経過措置として「バナナにキウイフルーツ」を含めていたようなので、キウイフルーツはバナナ並になったように解釈できるが...。