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2013年4月19日 (金)

読みかじりの記(ハトよ 鳴いておくれ;愛しき古里):華蔵寺公園にあった小畠武堯(おばたけ たけたか)頌徳碑。130419。

2013年4月19日金曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 25.7 15:34。ざっそう句:惚れて聞く 鶯の声 一万両。AM町内行事。PM用事外出。タウンウォッチング。本体価格と税込み価格を大きく併記している量販店があった。人間の心理としてどうしても安い本体価格の方に目が向いてしまう。この方式は消費税が上がると更に普及するのではないか。百均店で25W二個入りの白熱電球を買った。最近このクラスの物が少ない。センサーライト用。ナス苗を1本買った。ケンケンとキジが鳴いているようだ。まだ遠くの声で自信は無いが。「身辺雑記(愛しきもの 生き物):片足でけなげに生きていたキジ(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/05/24/)。(2012/5/24(木))」。昨年は4~5月頃キジが近くに来ていた。いつの間にかいなくなっていたが、また来たのか。先日はコジュケイが4~5mの近さで鳴いてびっくりした。縄張り宣言をしているようだが、鳥の本音は分からない。

2013年4月18日の天気(AMEDAS)

TAVE= 18.3  
TMAX= 25.3 最高気温(℃) 25.7 15:34 
TMIN= 12.2 最低気温(℃) 11.3 05:27 
DIFF= 13.1  
WMAX= 3.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 9.1(東) 16:02 
SUNS= 8.4  
RAIN= 0  

Q
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読みかじりの記(ハトよ 鳴いておくれ;愛しき古里):華蔵寺公園にあった小畠武堯(おばたけ たけたか)頌徳碑

先日、老人モードで外出して、粕川の堤防から華蔵寺公園まで来てしまった。既に桜は散って、八重桜らしい桜がちらほら咲いていた。

ふと見ると、遊園地の南側に二つの記念碑が建っていた。説明板はすでに文字がかすんでいる。記念碑の名前を記す篆額は篆書体という古い書体で読めない。何とか分かる文字を拾った。大きい方が石川泰三が推進した当時の伊勢崎の耕地整理?、今日風に言えば、土地開発事業に関するものらしかった。こちらの碑は大きく、碑文も長い。植木の陰になって読みにくさもあるのでデジカメ撮影も篆額だけ。

もう一つはやや小ぶりの記念碑。中に関重嶷とかの名前が出てくる。とりあえず、10年前の性能がいまいちのデジカメで、文字が読める程度に細切れにして撮影した画像の解読を始めた。篆額もたった三文字だが読めない。「碑」だけはなんとか想像が付いた。次ぎに、部首から想像して右の文字は「頌」らしいと想像した。そうなると真ん中は、「頌徳碑」を想定すると「徳」ではないかと思ったが、「真」にも「直」にも見える。漢和辞典にあたると、「徳」の異字体が合うようだった。

そんな、謎解きのような作業をして、何が書かれているか推測してみた。幸い、WEB上には幾つかの参考になる資料があった。「小畠武堯の墓(http://www.city.isesaki.lg.jp/www/contents/1355294252248/index.html)。(2013年2月13日更新)」は伊勢崎市の史跡に指定されている。碑の本文には、「小畠武堯頌徳碑」と碑名が付けられている。碑文の中には「明治43年10月」と書かれている。関重嶷の時代からは遅れているのだが、明治43年になってようやく先人の偉業を讃える余裕が出てきたように感じる。

水土里ネット群馬のホームページの記事(http://www.kakasi.or.jp/tonesuik/Acrobat_Data/Vol_04.pdf)の、「利根川 VOL4」に、「八坂堰土地改良区」に関して、「八坂堰土地改良区:八坂用水は、利根川支流、桃の木川(現在、前橋市笂井町)から分水し、かんがいを行っています。宝年3年(1705年)伊勢崎藩の奉行、小畠武堯により用水開発がなされ、当時他藩領の上増田、下増田、二之宮町地域の通水路開発には、想像以上の苦労と努力を重ね、神沢川に八坂樋を架け、三郷、伊勢崎へ通水に成功、水源開発への第一歩を記したことは歴史的に由緒ある貴重な遺産といえます。その後、大正13年新田郡下の要請により、采女、木崎、境、世良田、尾島地区まで延長し、広大な農地への通水は極めて重要な用水路となっています。当土地改良区は、明治42年3月19日付、水利組合法により、伊勢崎市、三郷村、茂呂村の区域をもって、八坂堰普通水利組合として県知事認可、昭和27年3月に維持管理を主な目的として、八坂堰土地改良区が設立認可となりました。 以後、昭和49年に桃の木川河川改修に伴う、附帯工事として現在の自動堰に改修されました。又、地域の重要な農業用水路として、農業の発展と安定的な農業経営を目指すために、県営八坂佐波新田かんがい排水事業として、昭和59年に着工し、平成5年に完了となりました。」と紹介している。

この記事によると、「明治42年3月19日付」で八坂堰普通水利組合として県知事認可となっており、「明治43年10月」の「小畠武堯頌徳碑」も時代の動きを反映したものかも知れない。尚、記念碑の末尾に「井上澹泉 刻」とある。当地区の「八幡沼の碑」も「井上澹泉 刻」であり、「井上澹泉」という人物にも興味がある。

WIKIPEDIA「華蔵寺公園。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%AF%E8%94%B5%E5%AF%BA%E5%85%AC%E5%9C%92)」によると、華蔵寺公園は「1893年(明治26年)着工、1911年(明治44年)完成。当初は伊勢崎公園としてスタートし、現在に至る。」との事であり、「小畠武堯頌徳碑」は華蔵寺公園の完成以来伊勢崎の発展を見守ってきているのではないか。

たまたま、水利の役員当番が回ってきて、それを機会に八坂用水も見学した。用水の脇には幾つか記念碑が建っている。そこにのっている人名はほとんど分からないが、一二名名前が分かる人が居た。八坂用水はサイフォンで粕川を横切り、更に下流の伊勢崎東部を潤し、早川を横断して新田町へ通じている。治水、利水は政治の基本である。伊勢崎市はやがて市制施行75年を迎える。華蔵寺公園公園には、伊勢崎の歴史を伝える重要な記念碑が幾つもある。残念だが、説明板等は文字が消えて読みにくくなっており、周辺の樹木の陰になって近づきにくいものもある。是非整備をお願いしたいところだ。関連画像を連結して一枚にまとめた。碑面には、漢詩らしい物も刻まれているが、とりあえず本文を読みかじった。その内容をMEMOとしてWEB DISKに残しておく。
Bopix_obataketaketaka_yasakayousu_3
BOPIX_OBATAKE-TAKETAKA_YASAKAYOUSUI_6PIX.jpgをダウンロード
OBATAKE-TAKETAKA_KOUSYOUHI_MEMO_130417_L.pdfをダウンロード

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追記1(2015/1/30):「読みかじりの記(ハトよ 鳴いておくれ;愛しき古里):華蔵寺公園にあった小畠武堯(おばたけ たけたか)頌徳碑
」の記事がランキング6位に入った。最近、Go!伊勢崎の掲示板で八坂用水等の議論が盛り上がっているようだ。昨日の講演会の時、伊勢崎城の掘りの水の水源が話題になった。以前、粕川から水を引いたと殖蓮史談会会長から聞いた事があった。まさに、城下町を作る時等々、水をどうするかという、インフラ整備から都市計画は始まるようだ。八坂大樋の付近にはメガソーラーが建設されているようだ。「ハトよ 鳴いておくれ:あれが地域有数のメガソーラーか!;狼が 羊に化けりゃ 尾が目立つ。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2015/01/post-6098.html)。(2015年1月25日 (日))」

追記2(2015/4/6):本記事が再度ランキング6位に入った。このような記事を読んでくれる人がいるだけでもありがたいような思いがする。捨てる神もあれば、拾う神もいるという例え話があるが、今日では、御利益の無い神等捨てるに躊躇しないのかも知れない。今まで、水利の関係で地域の古老との付き合いがあり、色々な話を聞いた。だが、現在では農家の後継者もいないのが実情で、そのような話や農家の苦労等は自然に消滅しそうな感じがしている。しかし、極論すれば、今日の日本の繁栄も、農家・農民が流した血と汗の賜物ともとれるのではないか。日本中の農村には、水利や開墾に関する歴史があるのだろう。少しでも記録に残せれば、だれかそれを拾ってくれるのではと思う事がある。

「ハトよ 鳴いておくれ:八幡沼(川端宇兵衛)開削150周年と八坂用水(小畠武堯);安物を 買って気になる カゴの中。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2015/02/150-f523.html)。(2015年2月17日 (火))」

八幡沼と八坂用水も、江戸時代の大土木工事により作られたものだが、今日では、その事業を指導した人物の名前も忘れられようとしている。幸い、その事業の恩恵を受けてきた先人達は、それを碑(記念碑)として残してくれた。ただ、このような巨大な人造施設でも、どのように企画され、建設され、運営されてきたかについては余り知られていない。以下の資料「波志江の民俗」:「水利の組織と慣行(P67)」に波志江の例が記述されている。

昨年末、伊勢崎市史・民俗調査報告書第三集というシリーズ物で、「波志江の民俗(伊勢崎市 昭和59年4月1日発行)」を入手して、ページをめくっていると、八坂用水に関しても水利関係の項目に記述が見られる。「三和町の民俗」がその第一集である。これらの報告書には、信頼できる調査者によりなされた、高度経済成長時代以前の時代を生き抜いてきた地域の調査協力者に対して面接調査した結果が、まとめられている。その地域を歴史的・全体的に捉える事ができる貴重な資料であろう。「波志江の民俗」には、水利関係の記述が比較的多いが、「三和町の民俗」には、記述が少ない。これは、地域の水田面積や田畑率等ウェイトの違いかもしれない。波志江と三和の中間にある本関町に関しては、「本関町の民俗」は発行されなかったようだ。

「02A5_三軒屋遺跡シンポジウム2011/11/13(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/02a5_S_ISEKI_SIMP_20111113.html)。」の記事に、「~今年亡くなったある人が言った。一緒に歴史話をした人だ。八幡沼の碑のような立派な碑を作っても、百姓はそんな碑を読むことも出来ず、汗水垂らして働くだけだ。その人は百姓。自分も百姓のせがれだ。~」と書いた事を思い出す。

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追記(2017/11/14):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
タイトルの文字サイズ、文字色変更。投稿時期を追加。ランキング10位。

「伊勢崎市の街づくり応援サイト・Go!伊勢崎」に関連情報あり。

Googleにてキーワード「八坂用水」でGo!伊勢崎のサイト内を検索

Googleにてキーワード「八坂用水」で本サイト内を検索

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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
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    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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