07A_ざっそう句OR雑草句録:雑草のごとく

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2011年1月 7日 (金)

雑草句録:霜柱

20101/1/7

雑草句録:霜柱

■霜柱踏んで昔を思い出す

平凡な句である。子供の頃は霜柱も気にせず外で遊んだ。そういう体験が記憶として脳内に沈着してしまっているようだ。

○幾霜に心ばせをの松飾り     芭蕉

今年の縄飾りの稲藁は新しいのを貰った。それを鎌で梳り縄になう。まつの小枝と実が一つ付いた金柑の枝を縄にさした。半紙の代わりに白いポリヒモで白を演出した。この芭蕉の句は庭に植えた芭蕉を松飾りに見立て何年も年々歳月を重ねてきたという感慨を詠んだようだ。検索すると芭蕉の句には霜の語が多い。何故だろう。

■松のみは先祖と同じ松飾り

2011年1月 6日 (木)

雑草句録:遠回り

2011/1/6

雑草句録:遠回り

■サザンカの咲たる垣を遠回り

通い慣れた道でも、自然にお気に入りのコースが幾つかできる。これは会社通勤路の風景。山茶花は冬花を咲かせる花木なので、花が少なくなる冬に存在感を示すことが出来る。自然にそれを植えた人の気持ちも見えてくる。

○梅椿早咲き褒めん保美の里     芭蕉

ご当地俳句らしい。芭蕉の句で山茶花を探したが無かった。そこで椿を探したらこの句があった。寒中に咲く花は誉めてやりたいという気持は芭蕉に通じる。

■咲く時を選べぬ花のあわれかな

2011年1月 5日 (水)

雑草句録:冬景色

2011/1/5

雑草句録:冬景色

■寒ガモの飛翔水泳風の中
■平凡で句作に困る冬景色

冬の単調さは句作に無縁のように感じる時がある。厳冬の寒さ云々と言っても人間は自然の威力を超えることが出来ない。平凡な句を多くの人が作れば同じ句が異なる人から生まれると思う。ところが、文字にして同じあいさつ言葉も現実の世界では種々様々な響きを持つ。そんな、またとない一瞬を言葉は捉えることができるのか。

○海暮れて鴨の声ほのかに白し     芭蕉

冬の句として有名なようだ。Google検索:約 4,380 件ヒットした。575という定型から557という変形になっている。鴨の声がほのかに白しという意味ならば超現実的な表現ではある。しかし海暮れてX(なにか)がほのかに白しとしてその余韻を味わうべきか。

■水かきて冷たからずや鴨の息

こちらは白いからの連想。福田赳夫元総理が一向に進まない事態に対してあひるの水掻きで心情を吐露した記憶が残る。水面下で足を必死で動かしているんだ。

2011年1月 4日 (火)

雑草句録:モンジャ焼き

2011/1/4

昨日は知人が来て立ち話。前橋市が伊勢崎市との境界にある下増田にごみ焼却場を新設する問題に話が及んだ。前橋市が県に提出した環境影響評価に対して、県が前橋市に通知した意見が群馬県のホームページに掲載されていた。県としては客観的な意見を述べているように思われる。工場予定地は広瀬側と荒砥川合流地点である。河川は長い年月に流域を変える。地盤が脆弱で地震の場合、廃棄物が河川へ流出して二次災害の発生する可能性を指摘していた。また、群馬県にも活断層が走っており、地震の可能性は否定できない。大きな問題は地震による地盤の液状化である。新潟地震の時予想外の被害が発生して注目を浴びた。二つの河川に挟まれた地帯なので地下水は豊富にあるだろう。それを示すが如く、前橋市の「前橋市内の公共用水域採水地点図」という資料によると予定地近くにその地点が指定されている。万一地震でごみ焼却場が稼働停止になれば雪隠責めあって困るのは前橋市民だろうという落ちになった。気になって計算してみると、一日400台のゴミ搬入を15年間続けると延べ200万回以上になる。工場の一極集中になると、ゴミ搬入車が排気ガスと騒音をまき散らしながら市内を闊歩することになる。巨大なゴミ工場はまさにバベルの塔なのではないか。人口減少社会に向かって今のごみ処理体系が維持できるのか。

以下本題。

雑草句録:モンジャ焼き

■がやがやとコタツ囲んでモンジャ焼き

正月の家族団らんの一こまである。こたつと言えば、幼少の頃は消し炭を使っていた。薪を燃やした残りを火消し壺にいれて消して、残った炭を炬燵の暖房に使った。その後は、堅炭と言って燃料用に焼かれた木炭を使った事もある。これは、商品として買う物で大切に使った。その後は練炭、豆炭等を使った。I一時暖房としては石油ファンヒータを使った事があったが、電気炬燵を使った期間が一番長いようだ。石油ファンヒータの事故も記憶に残る。暖房機能があるエアコンも入れたが使うことは少ない。個室、個電という時代の流れで炬燵の団欒も少なくなったのだろうか。

○五つ六つ茶の子にならぶ囲炉裏哉     芭蕉

茶の子とはお茶受け。どうも炉辺には客人が居そうな雰囲気の句ではある。囲炉裏で俳諧談義なのか。

■缶茶にて尻落ち着かぬ世話話

2011年1月 3日 (月)

雑草句録:夜道

2011/1/3

雑草句録:夜道

■北風にカサさし帰る夜道かな

これは通勤帰りに車が故障して電車を乗り継ぎ、徒歩で帰宅した時の記憶である。幸い雨も雪も降らなかったが、降雪のあった山からは寒い風が吹き下ろして傘をさして風よけをしつつ帰った。車社会ではこういう苦労が出来る機会も多くはないだろう。

○冬の田の馬上にすくむ影法師    芭蕉

芭蕉はこの句を推敲して「冬の日や馬上に凍る影法師」の最終句としたらしい。句想は同じだが表現により印象が変わる。

■影法師背後に迫る寒さかな

「冬の田~」より連想した句であるが、影法師と寒さの関係をイメージする事ができず、更なる推敲が必要だ。芭蕉の句では「馬上」が着眼点。最初に影法師をもってくると後段がそれに支配されて連想が広がらない。

■息こらえ背を屈めたる影法師

追記:現在のBLOG使用容量を調べた。画像やデータを多くしたので使用量が増えた。それに連れて、消費する時間も増えているようだ。貴重な時間は有効に使わねば。

使用中のディスク容量: 41.1699 メガバイト (2.06%)

2011年1月 2日 (日)

雑草句録:雪どけ

2011/1/2

昨日は町内の新年会。会議所前に立派なポールがあるが、ここに日章旗が掲揚された。寒いが、すがすがしい微風を受けて翻る日の丸の旗を見上げると、こんな風に日の丸を見たのは初めてのような気がした。血や泥にまみれ、焼いたり焼かれたりした日の丸の旗を何度見たことか。母国。自分を生んでくれた国。母親と同じように選ぶことが出来ない。祖国。自分が仕える国。代々を辿る歴史を見なければ「祖」は見えてこない。

■元旦やただひるがえれ日章旗

全てが無事であることを願う。

以下本題。

雑草句録:雪どけ

■雪どけの土の中から福寿草

雪解けも全て均一には起こらない。雪が解けて雪の下のものが姿を現すにも順序がある。白い雪がとけて中から黄色い福寿草の花が姿を現すとそのけなげさに感心する。

○冬の日や馬上に凍る影法師     芭蕉

冬の日⇒寒さ⇒凍るという連想が働く。この句は『笈の小文』に保美に隠棲した杜国を芭蕉が訪ねる場面に出てくるらしい。「あまつ縄手(なはて)、田の中に細道ありて、海より吹上る風いと寒き所也。」と冬の寒さに加えて、海風が吹き上げて人間は凍えてしまう。それを間接的に影法師で表している。馬上は動。凍るは静。さて何をイメージするか。

■影法師逃げ足早し冬至かな

冬至は太陽仰角が最小となる。影は最長だ。そこで影を追うと早くて追いつかない。静の影法師に対して動の影法師を連想した。

2011年1月 1日 (土)

雑草句録:雪かき

2011/1/1

雑草句録:雪かき

■我が娘雪かき始む病み上がり

父親が病み上がりで力が出ない。雪かきは父親の仕事であったが、その年は自分から雪かきを始めた。これも、ある年の元旦の一風景であった。

○めでたさも中ぐらいなりおらが春
この句は小林一茶が1819 年 (文政 2) の元旦に詠んだとの事だ。小林一茶の不遇な人生とその句を重ねると句の味わいが深まるようだ。中くらいなら上々ではないか。前向きに自分を励ましているようでもある。

○暮れ暮れて餅を木魂(こだま)の侘寝哉
天和元年年末、芭蕉38歳の時の作との事だ。ブレーカーが落ちて以下の入力が消えた。WZエディターを使っていて自動セーブしており少し助かった。いよいよ2010年も押し迫ってきた。暮れ暮れてとは繰り返し表現で年が最後の最後まで暮れてきたと強調しているのか。こだまとは木霊であり、音の響き・エコーを意味する。ペッタンペッタンと近所のあちこちから餅をつく音がエコーのように聞こえてくるが、独居の芭蕉はそんな事とは無縁で、一人侘びしく寝ころんでいる姿が目に浮かぶ。この句は芭蕉の秀句との事だ。俳句の道、貧乏暮らしも覚悟して居直っているようでもある。本当は年が暮れて新年になろうとする時まで俳句を練っているようでもある。ふてくされているよりやせ我慢をしているような所がよいのかもしれない。満腹では良い作品は難しいのかもしれない。

■蕎麦と餅食ってつなげる昨日今日

現代はほどほどに食うことも難しい。今年は自然体でよりスロー、よりマイペースでゆきたい。

2010年12月30日 (木)

雑草句録:年賀状

2010/12/30
年賀状も何とか投函した。

雑草句録:年賀状

■年賀状買えども書けぬ年の暮れ
■年賀状手書きすれば筆滑る
■紅白もお預けにして年賀状

寒さのためかCRTディスプレーの画面が歪み、中央部が少し細まった。これを前面の調整ボタンを押して直線に補正した。垂直信号が画面の中央近くまで来た頃に水平ドライブ振幅が小さくなったのが原因と思う。昔の会社の同僚にはこの偏向系の集積回路の専門家がいた。偏向系の集積回路はTVだけでなく、パソコンのモニタ用にも使われた筈だ。来年アナログTVは終焉するが、コンバータを付ければアナログTVもまだ使えるということは、デジタルTVと言えどもアナログ信号の骨格をまだ残しているのであろう。まさにアナログな世界であるが、素人が簡単に調整できるというのも技術の進歩の一段階を示している。液晶ディスプレーならばそんな調整は不要かもしれない。しかし、毎日使っていると愛着が湧いてくるのも事実だ。このディスプレー(調べてみるとDell E551a [15" CRT] と出てきた  )はパソコン本体とセットであったが、故障したディスプレーの後がまとして頑張っている。今年の年賀状も、一部はパソコンを使い、宛名、消息等は手書きにしたいと考えている。アナログな生活の復活である。2010/12/15。

2010年12月24日 (金)

雑草句録:立ち話

2010/12/24

雑草句録:立ち話

■年賀状投函の道立ち話

他愛のないことだが、気持がゆったりしている時の立ち話もなんとなくいい気分になる。年賀状投函に行くときか帰りかはすっかり忘れた。誰にあったのかも忘れたが。

追記:今までは年賀状ソフトを使用し賀状作成したが、最近はよりローテク化を進めている。文面はワードで作成。図をいれるのはどうするのか?色々試行錯誤。ワードもはがき印刷に対応しているので何とかなる。住所録の管理が問題。現在はエクセルで管理。印字は旧式のレーザビームプリンター。トナー確保が課題。勿論黒の単色。宛名面は手書き。高や崎など異字体に気付く。文面には時々消息等を書き込む。一年がかりの超スローコミュニケーションだ。ゆとりをもって、年賀状作りも楽しみたいと思うが...。最終目標は年賀状ゼロ。それまではボケ防止のつもりで頑張る以外になさそうだ。 

2010年12月23日 (木)

雑草句録:火燃し番

2010/12/23

雑草句録:火燃し番

■餅つきの番を外され火燃し番

暮れの餅つきは我が家の恒例行事である。何家族か集まってみんなで餅をついて持ち帰った。父親が餅つきの現役から引退した後は正月を迎える準備等を餅つきの時にしていた。餅つき当番は子供や孫へと引き継がれた。ある時、父はもう餅つきも大変だからと言って子供達に餅つき機をかってやった。各自餅をつけるようにという気配りであったようだ。餅つきという行事に関してはいつか書いたことがある(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/12/post-732d.html)。この行事は年一回だけであるが何とか続けている。餅米をふかすのも、つくのも屋外である。かつての父親と同じような役をしているが、縄飾り等は作り方も教えられずに自己流の物を作っている。一時は稲藁も相当古い物を使った事がある。稲作をしていないので材料の手配が大変だ。今年は昨年の貰い物を使う予定だ。稲藁を手でなって縄にして、折った半紙と松葉と金柑の実を縄に挿して飾りとしている。半紙は切り方が解らないので、単に紙片を折るだけであり、白という象徴的な使い方。
ともかく身近にあるもので飾るところにゆかしさがあるのだと思う。

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    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
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    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
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