作業仮説
2009/9/25
作業仮説
何か根拠がはっきりしない状態で仕事をせざるを得ない場合がある。漫然としていると同じ
失敗を何度も繰り返す事になる。科学の領域でもある不確かな現象や問題を解明、解決す
るために仮説をたてる。実験によりそれが仮説通りであると検証されれば正しい知識・真理
となる。ともかく仮説というのも一種の知的な道具である。科学の領域で有効な道具なので、
それ以外の分野でも有効であろう。なにかにチャレンジする場合、色々な方法が考えられ
る。しかし、どのような方法があるのか分からない。その方法を探すのに手当たり次第、虱潰
しという方法もある。しかし、それでは効率が悪い。そのような場合、何かの仮説を立てる。も
し、その仮説が実験で誤っている分かれば、別の仮説を作る。そのような多くの仮説と実験
を詳細に検討すると獲物がどの辺にいるかが掴めてくる。ともかく、そこに到る方法がはっき
りしない場合は誰でもなんらかの仮説を立てて行動しているだろう。かくれんぼで誰が何処に
隠れているかを探すのも同じ様な場合だろう。重要なのは自分が仮説を立てて行動している
と十分意識して行動することである。そうすることにより、より効率的な仮説を立てる能力が
向上するのではないか。当然ながら、○○を実現する方法は無いという怠惰な仮説は弁明
にすぎない。○○を実現する方法は必ずあるという仮説はチャレンジするに値するだろう。最
近、「悪魔の証明」という言葉に遭遇した。○○があると証明するのは○○の内容によるが
一般に難しい問題であるらしい。難しければ難しいほど人間の挑戦を誘うのも事実だ。○○
はかならず有る筈だと○○を探し続けている人が多くいるだろう。ともかく、小さな事でも自分
が予想した通りになると大変うれしい。