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2011年6月

2011年6月30日 (木)

技術 回顧と展望:はるかな尾瀬はどうなるか。20110630。

2011/6/30
昨日は暑い一日だった。AMEDAS最高気温(℃) =36.9 (15:51 )。かみさんは老人は熱中症が危険だと禁足令を出して友人とモールへ涼みに行ってしまった。家にこもって留守番。夕方雷鳴。雨を期待したが、お涙程度。

昨日の天気

TAVE= 30.2
TMAX= 35.9
TMIN= 26.4
DIFF= 9.5
WMAX= 4.9
SUNS= 9.7
RAIN= 2.5


技術 回顧と展望:はるかな尾瀬はどうなるか

初夏になると流れてくる歌がある。

夏がくれば思い出す
はるかな尾瀬 遠い空

江間章子作詞、中田喜直作曲の夏の冒頭である。WIKIPEDIAに「昭和24年(1949年) - 「夏の思い出」をNHKラジオ歌謡にて発表。」とある。幼少の頃、この歌を聞いた記憶はない。昭和40年代、ハイキングや登山が一般化してから良く耳に入ってきたように記憶している。東京電力福島第一原子力発電所の事故で、その尾瀬はどうなるか気になった。

自分にとって尾瀬の記憶があるのは学生になってからだ。大学の送配電工学のI教授が講義の中で尾瀬ヶ原を揚水式発電に使う計画があったと話された。先生は旅順工大出たとの事で、ノモンハン事件の時のソ連と日本の戦車の違いを聞いたこともある。ソ連のは鉄のかたまりのような頑強さで日本のは華奢であったとか。送電線が張り巡らされて、それが避雷針の役割を果たして、落雷は少なくなったというような話しも聞いた。肝心の講義の内容はすっかり忘れている。

当時の電力事情を「東京電力50年史url=http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/rekishi/50anniver/index-j.html」同資料の年表より以下に抜粋する。東京電力がこういう資料を提供していることには敬意を表したい。願わくば事業の社会的な責任を高度な視点から更に徹底して頂きたい。

昭和41年12月1日 福島1号機原子炉設置許可
昭和41年12月8日 福島1号の契約をGE社と調印
昭和42年1月 1日 福島原子力建設所設置
昭和42年7月20日 最大電力1000万kW突破
昭和42年9月29日 福島原子力1号機着工
昭和43年1月22日 福島第二原子力発電所の開発計画発表
昭和43年3月30日 発電設備が1000万kW突破
昭和43年11月15日 第二次家庭電化ブーム、3C(カラーテレビ、クーラー、カー)時代始まる
昭和44年 8月 8日 年間の最大電力が夏季ピーク型に移行
昭和46年3月26日 福島原子力1号機運転開始(46万kW)

年表より昭和40年代の初めに、電力需要が急速に高まった事が分かる。また、「最大電力が夏季ピーク型に移行」と現在の電力需要パターンに変わった事も分かる。同時に、原子力発電の計画が始まる。そうして福島第一原子力発電所が運転開始して今年で40年になる。揚水式発電は、電力の消費が少ない夜間に、電力を使い低いところから高いところにポンプで水を汲み上げ、電力需要の多い昼間にその水で発電する方式である。いわば、電気エネルギーを位置エネルギーに変換して蓄える方式で原子力発電と相性が良い方式である。WIKIPEDIAの「尾瀬」という項目には「東京電力は1966年まではこの地(尾瀬)に発電所建設計画を持っていた。」という記事がある。

生活が豊かになり、その代償として公害が増えた。それを契機に自然保護運動も盛んになった。当時はそのような時代であった。尾瀬も自然保護という国民の強い要望があって初めて保存されるようになった事を再度理解しなければならないだろう。

同年表の昭和43年4の(世 相): 学園紛争花盛り、(流行語):「失神」 「サイケ」 「昭和元禄」 「とめてくれるなおっかさん」も懐かしく思い出す。

とれまがニュースは、「電気料金値上げせず=尾瀬の土地は売却対象外―西沢東電新社長;url=http://news.toremaga.com/economy/ewhole/338142.html(2011年06月28日)」というタイトルで、「東京電力の西沢俊夫新社長は28日までにインタビューに応じた。福島第1原発事故に伴う燃料コストの増加に関し、当面は電気料金に転嫁せず、経費削減などで吸収する方針を改めて強調。資産売却については「2~3年で見て一番いいタイミングで売りたい」と述べる一方、尾瀬国立公園内に所有する約1万6000ヘクタールの土地は「一切売る気はない」と明言した。
」と報じた。

群馬県は、「尾瀬国立公園の放射線量測定結果;url=http://www.pref.gunma.jp/houdou/e2400007.html( 2011年5月30日)」というタイトルで、「尾瀬シーズンの本格的な到来を前に、尾瀬国立公園内等で放射線量を測定したところ、最大でも0.300マイクロSv/h(地上0m)でした。
この値は、文部科学省が示した学校の放射線量暫定基準値(3.8マイクロSv/h)の12分の1以下です。」、「尾瀬では、これから6月中旬にかけて、ミズバショウの季節を迎えます。」と報じた。

巨大な損害賠償を背負うことになった東京電力ではあるが、今のところ尾瀬が売却される予定はないようだ。また、放射能汚染も心配するレベルではないらしい。自分が尾瀬に行ったのは社会人なりたての頃だ。Mさんという職場の先輩が若い女性達と一緒に誘ってくれた。シールド室にこもってラジオ関係の仕事をされていたと記憶している。多くの人々の記憶の中に尾瀬は生きていることであろう。それにしても、原子力発電が稼働してから40年、今日ほどの関心を持たなかった。何事も人間のやることには完全はない。一般的にはコストと利便性を秤にかけて考えるが、安全性をどのように見積もるか、社会全体で議論しなければならない時代になったのが現代ではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:八十路を迎えて

歌題=八十路を迎えて:

■特技なく 学歴もなき 身一つの 世を渡り来て 多くを得たり 106 渡辺 げん子

特技も学歴も役立つのはほんの一時、常に学び生を全うしようとする歌と思う。

追記(2021/02/17):タイトルに投稿年月日を追加。

2011年6月29日 (水)

東北の海よ:浄土ヶ浜

2011/6/29
昨日は一転して暑い日となった。タケノコの駆除兼収穫をした。竹林の竹は地下茎でつながっている。過密のところから逃れようと周辺部に地下茎が伸びてあちこちにタケノコが出てくる。この周辺部のタケノコを駆除しないと竹林が広がってしまう。皮が落ち始めたが、まだ葉は出ていない。皮が落ちると言うことは、竹として保護が不要となる事で人間なら丁度青年期に相当するだろう。竹の姿になると切るにも労力がかかる。庭の片隅の雑草の中にミヤコワスレの青紫色の花が涼しそうに咲き出した。花の名前も一度覚えると風情がある。ミヤコワスレは最近覚えた名前だ。ミヤコヨメナの園芸品種と広辞苑にあった。ミヤコヨメナの花言葉は「別れ」だそうだ。都から辺鄙な場所に左遷された時に出会うと心を慰めてくれそうな花だ。

昨日の天気

TAVE= 28.3
TMAX= 34.1
TMIN= 21.3
DIFF= 12.8
WMAX= 4.4
SUNS= 10.1
RAIN= 0

asahi.comは、「固定電話契約、初の4千万件割れ 携帯・IP電話は増加
;url=http://www.asahi.com/business/update/0628/TKY201106280543.html(2011年6月28日21時38分)」というタイトルで、「総務省は28日、加入電話と総合デジタル通信網(ISDN)を合わせた固定電話サービスの3月末時点の契約数が、前年同期比8.7%減の3956万8千件だったと発表した。1988年度に調査を開始して以来、初めて4千万件を割りこんだ。  98年3月末の6285万件をピークに減少が続いている。」と報じた。

時代の変化を感じさせるニュースである。総務省のH17年の世帯数は49,063千である。まだ1世帯1契約には欠けるが80%台は維持している。自分は余り使わない携帯は止めて固定電話だけにしようかと考えているがそれでは万一の時の不安もある。外出時に公衆電話を探すのが大変な時代になっているので。

また、asahi.comは、「脱原発の株主提案否決 東電の株主総会、6時間で終了;url=http://www.asahi.com/business/update/0628/TKY201106280387.html(2011年6月28日16時38分)」というタイトルで、「東京電力の株主総会が28日、東京都内のホテルで開かれ、「古い原発から順に停止・廃炉とし、新増設をしない」などと脱原発を求めた株主提案は、賛成少数で否決された。一方、勝俣恒久会長の再任など17人の取締役を選任する会社提案の議案は可決。午前10時に始まった総会は過去最長の6時間9分続き、午後4時過ぎに終了した。出席株主は過去最多の9302人(午後3時半時点)。 」と報じた。

東京電力は一般株主が多いとの事だ。今回の株主総会では一般株主が原発で燃えたという事だろう。他の記事によると脱原発の議決株数比は昨年の5%から8%へと変化しただけ。議決権は株数に比例するという資本の論理が貫徹しているのがこういう結果を生むのであろうが、何か空しさを感じないだろうか。株主という数は大きく動いた。山は動いたのだが、会社は動かなかった。むしろ動けなかった。資本の論理は自己を呪縛するのだろう。株数では少数派の議案は否決されたが、株主総会という資本の論理の基盤の部分は地殻変動を起こしているのだ。

東北の海よ:浄土ヶ浜

昼休み室温は30℃を突破。最高33℃まで上昇。その暑さを紛らすために会社のリフレシュ休暇で旅した東北旅行を思い出した。浄土が浜を観光船で巡った。WIKIPEDIAによると「浄土ヶ浜(じょうどがはま)は、岩手県宮古市にある海岸。陸中海岸国立公園に属し、三陸を代表する景勝地である。」また、「海岸名の由来は、天和年間(1681年 - 1684年)に、曹洞宗に属する宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖(1727年没)が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたとする説が、同海岸周辺を遊覧する観光船の案内放送等によって一般に広く知られている。」という。
写真アルバムもあった筈だが見つからない。WEBで画像検索してみた。宮古市のホームページには「この度の東日本大震災の影響により、現在観光船陸中丸は運休となっております。」と出ていた。「遊覧船の周りにはウミネコが群れ飛び、特製ウミネコパンを差し出せばその手から器用にパンをくわえて飛んでいきます。」とあるので、目の先に飛んでいたのはウミネコだったようだ。ウミネコはカモメの一種との事なのでカモメと呼んでも良さそうだ。ともかく、餌のパンを与えている間は景色はそっちのけでカモメだけを見ていた。穏やかな海と島が浄土を連想させているのも事実のようだ。東北関東大震災で昔の旅を思い出した。その旅の思い出を詠んでみた。    

■あのかもめ ジョナサンだったか 窓に飛ぶ 浄土が浜を 妻と船旅
■船窓の 手の先を飛ぶ 白かもめ 誰の使いか 今さら思う
■飛べかもめ 俺は地面を 這いまわる 俺に代わって また飛んでくれ

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:杉の美林

歌題=杉の美林:

■囲炉裏の火 囲める山師 目を閉じて 胸算用の 買価つぶやく 44 佐藤 正子

現在では馴染みのない山師との価格交渉の場面を活写している。

2011年6月28日 (火)

がんばれ! ふくしま:大スフィンクス の謎は解ける(改題):人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!110628。

2011/6/28
昨日は曇り。予定外の仕事ができた。午後、東京電力福島原発の放射能汚染水処理施設が稼働したとのニュースが流れた。サスガ東電、この快挙を株主総会の前日にぶつけてきたなと思った。しかし、それは束の間の喜びに終わった。

産経ニュースは、

「【放射能漏れ】懸念現実化、続く綱渡り 循環注水冷却停止;url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110627/dst11062722580020-n2.htm(2011.6.27 22:54 )」というタイトルで、

「「安定的な冷却システムを確立する目標に近づいた。大きな一歩だ」 27日夕の記者会見。循環注水冷却の開始を受け、政府・東電統合対策室事務局長、細野豪志首相補佐官は喜びをあらわにした。」、

それに続いて「だが、会見の終了間際、それを裏切るように、同席していた東電の松本純一原子力・立地本部長代理が「みなさんにお知らせがあある。ホースの継ぎ目から漏水があり、午後5時55分に注水を停止した」と明かすと、関係者の期待ムードは一変してしまった。」と報じた。

しかし、よくよく考えると、「ホースの継ぎ目から漏水がある」とは、水処理施設としては、基本中の基本であり、絶対にあってはならない事ではないか。ホースは放射能汚染水を循環させる回路の一部であり、特に東京電力の置かれた立場においてはホースのトラブル等は待った無しの状況だったろう。

漏水の可能性の有無は事前にチェックする気があればチェックできたのではないか。言い換えれば、そのキホンのキすら満足に守られていなかった事にならないか。

福島原発事故現場は現実的には完全に密室に近い状態だろう。その現場を見ることができる者は極少数に限定されているだろう。準備万端整えて置いて、株主総会に好印象を与える最適な時刻を見計らって稼働にGOをかけてもわかるまいと凡人は思う。油断と言う以外にないのだろう。

昨日の天気

TAVE= 22.7
TMAX= 24.8
TMIN= 20.7
DIFF= 4.1
WMAX= 1.9
SUNS= 0
RAIN= 0.5

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がんばれ! ふくしま:大スフィンクス の謎は解ける(改題):人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!

エジプト学の吉村作治に興味をもっている。そこで遊学舎ホームページ(url=http://www.yugakusha.net/study/yoshimura_egypt/200808/200808-3.html)の「吉村作治 エジプト博物館」を覗いてみると、「大スフィンクス 」という記事があった。その記事によるとその大スフィンクスはエジプトの神様なのだそうだ。

自分が子供の頃は、スフィンクスは砂漠の中の怪物で、「赤子の時は四本足で、大人になると二本足で、老人になると三本足で歩くものは何か」という謎を旅人にかけて、答えられないと食べ殺された。ところが、それは人間だと答えた者がいて、謎を解かれてしまってスフィンクスは...。実は結論を思い出せない。多分、あまりの恥ずかしさで死んだか、倒れてしまったのではないか。そんな話を思い出した。

この話はギリシャ風に改作された流れにあったようだ。実はと、著者は(「大スフィンクス 」は)「これもまた不思議なのですが、実際には大変立派な神様なんです。再生復活。人間が死んだらあの世に行って生き返るときを表わしている太陽神です。」と述べている。

大スフィンクス以外の小スフィンクスは「神殿や葬祭殿といった聖なる建造物の参道の両脇に配置され、その前を悪魔が通らないように見張っている。」との事で、これが、前述の伝説につながっているようだ。日本の神社の狛犬も遠くエジプトから伝わってきた説話の流れをくんでいるらしい。いわば、小スフィンクスはガードマンの役割だ。

ところで、現在も、日本のあちこちに、いわば小スフィンクスのように謎をかけあって縄張りを争っている人々が多い。ある小スフィンクスが、「あなたは、責任をとっていつ止めるのか」と謎をかけると、別の小スフィンクスは、「自分の任務を全うするのが自分の責任だ」と謎で回答する。

こんな状況では、話が始まらないし、終わりもみえない。西洋の小スフィンクス説話からみても、世界の最果ての地日本では、人間が加齢により変わり行く様を表す謎が、全く自分だけの目先の縄張りをどうするかという矮小化された物語に変質してしまっているように見える。

一方、「大スフィンクス」は再生復活の神との事である。確かに、実物を見たことはないが、あの「大スフィンクス」は、人類の解きがたい謎を無言の内に語っているように見える。その謎が解ければ、人類の再生復活は可能になるのではないか。

人間の歴史の3段階を人類の歴史の3段階に対比させれば、赤子の時は有史以前に、大人の時は有史後から今日まで、そうして三本足で歩く時が、これから未来の事に相当するだろう。そうして、人類の3本目の足(杖)が何に相当するのかは、今のところ謎ではある。

福島原発事故からの再生復活も日本の一地域の事に過ぎないと思う人はいないであろう。原子力発電は現代文明の象徴である。それが人類の3本目の足(杖)のようにも見える。そこには、光だけでなく暗黒もあった。その光と闇の深さを最も深刻に受け止めたのは福島原発事故被災地の人々であったろう。

「大スフィンクス」が人類に投げかけた謎は、無言の謎である。ふくしまが人類的な視野で再生復活を進めるなかにその謎への答えがあるのではないか。東北関東大震災や福島原発事故の死者や被災者が再生復活を果たすには小スフィンクスより大スフィンクスにすがらねばならないのであろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:夫のふる里

歌題=夫のふる里:

■越し来たる 赤城のふもと 夕暗み 風にけ寒く 電線の鳴る 90 松村 照子

冬の寒さが厳しい夫の古里の赤城のふもとを終の地として越してた覚悟を言外に語っている。

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追記(2017/11/18):記事整形、過去BLOG再読、印象・コメント等
タイトル文字のサイズ、色を変更。読みにくいので文節に分けた。東京電力福島原発事故発生から3ヶ月ほど経ってから書いた記事である。

「がんばれ! ふくしま」という共通キーワードを付けて記事を書いていた。最近は福島原発事故関連ニュースも少なくなった。「がんばれ! ふくしま」関係の記事を書く事も減った。このコメントを書くのにも、依然いらだちを感じる。そこで「

人類的な視野に立って福島原発事故からの再生復活を促進せよ!

」という仰山な文句を追加した。人間は忘れるという特技を持つ動物だ。辛い事は早く忘れたい。忘れれば、再発防止の覚悟も消滅してしまう。トランプ大統領が初訪日をする前に真珠湾を訪問した。REMEMBER THE PEARL HARBORというメッセージの発信の意味もあるだろう。

放射能には半減期という特性がある。事故当時に関心を集めたのが半減期が短いセシウム、ヨウ素であったと思う。ヨウ素は甲状腺が取り込む物質で、ヨウ素131の半減期は8.04日である。放射性ヨウ素を人体が取り込むと、それが甲状腺に集まり、甲状腺が内部被曝を受ける。

幼児は細胞分裂が盛んなので、被曝を受けた細胞が突然変異でがん細胞に変わると甲状腺癌が発症する。その例は、チェルノブイリ原発事故で証明されていた。身体は取り込むヨウ素を区別できないが、その取り込み量は上限がある。従って、放射性でないヨウ素を放射性ヨウ素が拡散する前に投与すれば、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれないので、甲状腺癌発症の予防が可能である。現実はどうであったか。

Googleでキーワード「福島原発事故 ヨウ素剤投与 実績」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&source=hp&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0%E5%89%A4%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%80%80%E5%AE%9F%E7%B8%BE&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0%E5%89%A4%E6%8A%95%E4%B8%8E%E3%80%80%E5%AE%9F%E7%B8%BE)。(このキーワードで検索)

Googleでキーワード「福島原発事故 放射能 セシウム、ヨウ素」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&source=hp&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%80%80%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%81%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%80%80%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%80%80%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%81%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0)(このキーワードで検索)

内部被ばくを考える市民研究会 は、「原発事故 安定ヨウ素剤服用のもっとも効果的なのは被ばく24時間前と被ばく後2時間後;http://www.radiationexposuresociety.com/archives/6011(投稿日:2015.08.01 | カテゴリー:内部被ばくと健康被害, 資料)」(このサイトへのリンク)というタイトルで、

「 原発事故 安定ヨウ素剤服用のもっとも効果的なのは被ばく24時間前と被ばく後2時間後です。 この衝撃的な事実を解説している、論文を紹介します。書いたのは、放射線医学総合研究所の蜂谷みさを氏と明石真言氏。川根はかねてから、放射線医学総合研究所は、あの原発事故の際、福島県民にも、東北・関東の人びとにも、安定ヨウ素剤を服用させる指示を出さなかった、犯罪的な組織である、と言ってきました。

その放射線防護にまったく、役に立たなかった放射線医学総合研究所は実は安定ヨウ素剤が放射線防護に役立つことを研究によって知っていて、それも原発事故による放射能プルームを浴びるであろう、24時間前に服用すればもっとも効果が高く、被ばく後2時間以内であれば80%の防護効果があることを書いていました。

これは最新医学別冊 新しい診断と治療のABC『甲状腺疾患』改訂第2版(編集森昌朗 最新医学社 2012年10月25日刊)に掲載されていた論文に、川根がいくつか解説を加えたものです。原発事故から1年と7ヶ月たった、2012年10月に刊行されていました。」と報じた。

福島原発事故に関して、専門的な知識や体験から情報発振しているのが「院長の独り言(http://onodekita.sblo.jp/)」(このサイトへのリンク)

Googleでキーワード「福島原発事故 甲状腺がん 過剰 診察OR診療OR検査ORスクリーニング」を検索(https://www.google.co.jp/search?hl=ja&biw=936&bih=647&q=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85+%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93+%E9%81%8E%E5%89%B0%E3%80%80%E8%A8%BA%E5%AF%9FOR%E8%A8%BA%E7%99%82OR%E6%A4%9C%E6%9F%BBOR%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0&oq=%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85+%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93+%E9%81%8E%E5%89%B0%E3%80%80%E8%A8%BA%E5%AF%9FOR%E8%A8%BA%E7%99%82OR%E6%A4%9C%E6%9F%BBOR%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0)。(このキーワードで検索)

福島原発事故で稼げる物はすべてビジネスに取り込まれ、被災者の悲しみは無視され・踏み倒され、いつしか原発が再稼働され、美化され、挙げ句の果ては、日本も核兵器を持て!と時代錯誤的な風が吹きまくるようにならないか心配だ。



 

2011年6月27日 (月)

かみつけ女流歌人 雅:熊野權現

2011/6/27
昨日は曇り。気温は上がらなかった。草むしり。カヤツリグサとメヒシバが多い。カヤツリグサはかすかな香りがする。子供の頃はこの草で遊んだこともある。草の生長に追いかけられている。伸びられずに10㎝程度の草丈で白い花を付けているナズナがあった。日陰の根性物。落葉樹の落ち葉は秋。常緑樹のクスノキやキンモクセイは春に落葉する。その季節が六月中頃までのようだ。全部の葉を一度に更新するのではなく、日陰の葉や光合成能力が低下した葉を古い順から更新するのではないか。落葉樹と常緑樹の葉の使い方も少し違いがある。常緑樹の落葉は働きが悪くなった窓際の従業員の首切りみたいに思えるが、樹体を成長させるにはそれが必要なのだろう。

昨日の天気

TAVE= 21.0
TMAX= 22.3
TMIN= 19.3
DIFF= 3
WMAX= 2.7
SUNS= 0
RAIN= 0

東京電力の放射能汚染水処理施設の稼働はトラブル続きであったが、ようやく所期のレベルに達して本格稼働に入るらしい。未処理の放射能汚染水をたれ流さないようしっかり運用して頂きたい。明日6月28日東京電力の株主総会が行われる。脱原発のために定款変更の議案が株主から出ている。シャンシャンでは終わらないだろう。時間をかけてでも有意義な議論をして貰いたい。本来ならば現在のような悲惨な状況を招いた東京電力経営者の経営責任が問われるべきだと思うが、総会でそこまで議論が進むのか。東京電力の大株主も自社の株主に対する責任があるだろう。経営責任を明らかにしないまま損害賠償を気前よく出したり、損害を容認してその責任を問わないのは明らかに経営モラル崩壊の証明になる。米国では通用しないだろう。

TEPCOダイレクト (東京電力)は、「5月の販売電力量 ▲11.9%減、3ヶ月連続で前年を下回る;url=http://www.tepco.co.jp/cc/direct/11061701-j.html」というタイトルで、「東京電力の5月の販売電力量は、東日本大震災の影響により、電灯や産業用の大口電力などすべての用途が前年割れとなったことから、前年同月比 ▲11.9%減の196.3億kWhと3ヶ月連続で前年実績を下回りました。電灯は、前年同月比 ▲12.2%減と2ヶ月連続で前年割れとなりました。 産業用の主力である大口電力は、鉄鋼(2ヶ月連続)、紙パ(2ヶ月連続)がプラスの伸びとなったものの,機械(3ヶ月連続)、化学(3ヶ月連続)、非鉄金属(3ヶ月連続)など主要業種の大半が前」と報じた。

東京電力は、「役員報酬等の減額ならびに平成24年度採用計画の見直しについて;url=http://www.tepco.co.jp/cc/press/11042503-j.html(平成23年4月25日
)」というタイトルで、「1.役員報酬の減額について
     会 長     総報酬の50%を減額
     社 長     総報酬の50%を減額
     副社長     総報酬の50%を減額
     常務取締役   総報酬の50%を減額
     執行役員    総報酬の40%を減額
」と報じた。

この額云々も然りだが、役員自身が経営責任を真摯に受け止めた時の出処進退を株主や国民は見守っているのではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:熊野權現

歌題=熊野權現:

■五十年の 記憶おぼろに 恋ふ日ありき 熊野權現の 石段のぼる 10 飯島 マサミ

今、熊野權現の石段をのぼると遠い過去の淡い恋の記憶がよみがえる。記憶も熟成するようだ。

2011年6月26日 (日)

老人の寝言:アナログTV放送もまだ出番もあり見捨てたものではない

2011/6/26
昨日は大体曇り。今朝の室温は24℃程度。半袖シャツで床についたが朝方寒くなった。予定外の外出。WEBニュースを見ているとマイクロソフトがGoogleを訴えたという笑えるような記事にであった。巨人どうしでも景気がよい方をやっかんでいるようだ。

昨日の天気

TAVE= 25.4
TMAX= 28.2
TMIN= 20.6
DIFF= 7.6
WMAX= 3.9
SUNS= 1.5
RAIN= 0

老人の寝言:アナログTV放送もまだ出番もあり見捨てたものではない

アナログTV放送の停波期限が刻々と近づき、ついに1ヶ月を切った。昨年度は景気浮揚策で、自動車、カラーテレビ等にエコポイントを付けて業界は商品を売りまくった。貧老組はそんな状況を指をくわえて恨めしそうに見ていることしか出来なかった。経済的に購買できる能力がある者にしか補助がもらえないで、その補助が税金から出されるという仕組み自体が病的なのではないかと思わざるを得ない。アナログTV放送の停波期限が近づいて、デジタルTVの売れ行きも上がっているとの事だが、当然その反動も来るだろう。

ところで、アナログTV放送の停波はテレビやアンテナの購買とは全く無縁の知る権利の問題である。そもそも、NHKが勝手に電波を出して、受信機を持っている人が勝手に放送を聞くという関係から日本の放送が始まった。しかし、放送のプロパガンダ効果は絶大だ。放送は国家と国民をつなぐメディアになった。多分、放送受信契約もあったであろうが、契約についてはあいまいなまま、今日に至っているのではないか。当然、最初の放送はラジオ放送であったが、その放送主体も受信者もTV放送に大体そのまま移行しているだろう。いわば、今日のNHKとその受信者の関係も相互の信頼関係のもとに今日に至っているのであろう。

その、NHKを支えている屋台骨が受信契約数であり、NHKのホームページに掲載されている。平成6年4月末の34,771,996件から、毎年微増を続けている傾向が見える。公開されている最新データは平成23年月末で39,868,324となっている。平成17年の契約数が微減しているが、これは平成16年に発生したNHKの不祥事に抗議した受信契約の解除が原因と見られる。統計データ上でこのような契約者の動向が現れるのは極めて異例な事態であった。NHKの受信契約者がNHKに求めたのは放送に対する信頼性であったのは言うまでもないことだ。放送の信頼性のためにその経費の負担は受信者が引き受ける、しかしその信頼性が損なわれればその経費を負担する義務はない。それは、契約という人間社会の原点に照らし合わせても当然なことではないかとおもわれる。NHKデータによるとH17~H18年の月平均の契約数はH16年に対して-1.2%~-1.7%と計算された。この数字がいかに重要な意味を持つか。この数字がNHKの信頼性を再建させたのである。

NHKは、「平成 17 年度NHK 約束 評価報告書;url=http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/yakusoku/pdf/060627-001.pdf」の約束の中で、「進歩するデジタル技術の成果をみなさまに還元します。」とうたっている。ところが現実はどうであろうか。アナログTV放送が終わるから早く地デジに切り替えろと放映しているだけで、更には貴重な電波を使って、ノイズ映像を流すような視聴妨害放送を公然と行っている。メディアという権力を握って弱い者いじめ、文化の破壊を臆面もなく行っている。最近のアナウンサーのアクセントの乱れは何だ。国民はNHKの使う言葉に対して信頼感を懐いてきた。ところが、アナログTV放送から地デジTV放送への移行を推進するのが「デジサポ」らしく、こんな国籍不明の言葉を、放送システムが変更になるという曲面で、たれ流している。現在、地デジ難民になると言われている層の筆頭が貧老組と言われている。今日、まさにテレビは情報の中ではデンキと同じ基本的なインフラになっているのだ。不思議なことに、NHKは地デジ移行が出来ている契約件数を公表していない。全く東京電力と同じ情報隠蔽体質を持っている。NHKは契約者に対してアナログTV放送は終了になるから早急に地デジに変えなさいと放送を通して呼びかけるだけで契約者に対する責任が果たせていると考えているのであろうか。貧老組は毎日TVを見ている訳でもないだろ。TVを見ていても「デジサポ」が何かも分からないかもしれない。むしろ、分からないのが当然だ。貧老組には勝手にNHK村の隠語が流れている程度にしか聞こえないのではないか。そうなると文化の担い手たるNHKはまさに死にかけてきているとしか思われない。

メディアの進歩は早い。既にTV離れは相当進んでいると思われる。しかし、音声情報・通信の根幹にアナログ有線電話があるように、画像情報・通信の根幹にはアナログTVがあることには変わりがない。NHKの放送は黒電話や電力供給と同じようなユニバーサルサービスの側面が非常に強いのである。そのようなインフラは万が一の事態の時に役に立つのである。WEB上の情報では、地デジ未対応の世帯数は50万世帯を下らないようだ。NHKはやる気があれば受信契約を通して100%近くまで地デジ対応状況を把握してその対策を実施できる立場にある。むしろそれを行うべきなのが、NHKの国民に対する義務ではなかろうか。NHKは受信契約者の1%台の契約解除という事態に押され、辛うじて国民の信頼性を維持できた。

今、社会的な立場で、最もTVが必要とされる貧老層が、テレビから見放されるという危機的な状況にある。割合から言えば1%前後かもしれない。そうして、この貧老層の1%がかつてのNHKを支えてきたのではないか。受信契約者の立場は最大限に尊重されなければならない。受信料を支払っているのである。なぜ一方的にサービスを停止できるのか。しかし、二台目、三台目のTVとか、録画とかを含めると、現実は国民の過半数は、アナログTVと決別できない事情にあるのではなかろうか。国民がアナログTV放送終焉でどの程度の不便や損失を被るかも分からないような状況で、強引に地デジ移行を行うとまたもNHKにとっては国民の信頼を失う結果となるのではないか。重大事故が起これば尚更である。日本はたかが1%だから切り捨てご免、契約も無視という血も涙もないような事が罷り通る社会に向かってゆくのか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅: 岨道の草笛

歌題=岨道の草笛:

■つつがなく 羽化せし蝶の いくばくの 命と知るや 秋の陽に舞ふ 85 福島 照子

秋に羽化して舞う蝶に憐憫の情を傾けつつその門出をたたえているようだ。

2011年6月25日 (土)

歴史の転換:食料とエネルギーの自立が日本の将来を決める

2011/6/25
昨日の天気は晴れ。記録的な猛暑となった。AMEDAS最高気温(℃) =38.2 (10:55)(六月の観測史上最高)。これから先が思いやられる。用事で外出。ついでに買い物。風呂場の白熱球が切れたので、居間の電球型蛍光ランプを差し替えた。その後釜をLED電球に変更するため電気店へ。LED電球は選定が難しい。電球何W相当かを目安にした。更に電球自体のW数。明るさについては全光束のルーメンがスペックにあるが、これが今まであまりお馴染みがない。辞書を引いてみるとますます分からなくなるように定義していた。通俗的には電球自体の明るさで、地震で言えば地震の大きさ自体を示すマグニチュードという所ではないか。この猛暑で東京電力管内の電気使用量はどうなったのか気になった。

ついついグチが重なる毎日だ。我が家ではタチアオイはたった1本の限界植物。今のところ毎年咲いてくれている。最近背が伸びて赤い花を付けていた。田の水路沿いにはタチアオイが沢山林立している。それが花をつけるとまた夏が来たと思う。草刈をする時にそれを刈らずに残しているから毎年咲くので、その作業をしている人の気持ちが最近ようやく分かってきた。草刈も刈らずに残すのは意外に気も使い時間もかかるのだ。身近な花はそんなグチを一時忘れさせてくれる。

ざっそう句:たちあおい

■たちあおい今年もだまって咲いている

昨日の天気

TAVE= 31.4
TMAX= 37.7
TMIN= 24.5
DIFF= 13.2
WMAX= 7.4
SUNS= 8.3
RAIN= 0

ロケットニュースは、「東京電力の電力使用率が90%超えでヤバイ! 2011年6月24日14時現在93%;url=http://rocketnews24.com/?p=107220(2011年6月24日)」というタイトルで、「2011年6月24日、東京電力の電気予報は「午後の東京電力エリアの電力使用率は、81~88%程度でしょう。特に電力消費が多くなるのは14~15時、16~17時で、電力の使用に注意した方がよいでしょう」と発表しているが、実際には92~93パーセントの電力を使用しており、非常にギリギリの状況となっている。インターネットポータルサイト『Yahoo! JAPAN』のトップページに掲載されている東京電力エリアの推定電力使用率は、14時現在で93パーセントとなっている。猛暑になったことで、冷房を使用している家庭やオフィス、店舗が多いのだろう。」と報じた。

また東京新聞は、「6月なのに39・2度 埼玉・寄居
;url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011062402000184.html(2011年6月24日 夕刊)」というタイトルで、「関東地方は二十四日も内陸部を中心に猛烈な暑さとなり、寄居(埼玉)で気温三九・二度、伊勢崎(群馬)で三八・二度と、ともに六月の観測史上最高を記録した。 寄居の過去最高は二〇〇七年八月十五日の三九・五度。伊勢崎も同じ日に三九・八度という記録がある。」、「気象庁によると、一時的に勢力を強めた太平洋高気圧の影響で、関東は南からの暖かい空気に覆われ、強い日差しも気温を押し上げた。熊谷地方気象台は、山を越えた風が熱風となって吹き下ろす「フェーン現象」も重なったとみている。」と報じた。

記録的な暑さだったが東京電力のホームページには昨日の電力消費量は具体的な数値として出ていない。過去のデータは残さないという事なのだろうか。そうすると後からウソはつけない。電力利用者に節電を要請しているのに、利用者が参考にしよとするデータを一日限りでしか出さないと言う誠意無き態度ではないだろうか。本日のピーク時供給電力は4370万KWとGIFデータの中に書いている。これではコピペも出来ない。情報公開に際し利用者にあらゆる不便を要求するのが東電方式なのだろうか。それでは利用者も協力しようとする熱意が霧散してしまう。「本日のピーク時供給電力は4370万KW」が昨日の実績カーブのピーク値に接しているので、昨日の東京電力管内のピーク消費電力は4370万KW程度と推定するのだが、この期に及んで正直に数値データを公表すべきではないか。

歴史の転換:食料とエネルギーの自立が日本の将来を決める

農文協の主張 は、「ここが日本の転換点
脱原発 地域のエネルギー自給で地域を再生する
;url=http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2011/201107.htm(2011年7月号)」というタイトルで、「日本にはそんな地域資源とともに生きる伝統がある。伝統に学び、科学技術の成果を駆使して、地域からエネルギー自給力を高める。地球の自然が長い時間をかけてつくり出した石油という遺産の利用は限界に近づき、安全性だけでなく、未来に生きる人々に大きな負担=「負の遺産」をもたらす原発は見直しが求められている。自然エネルギー、地域からのエネルギー自給は、空間的に今ある資源を活かし、再生産していく方法である。その基礎に農林漁業がある。農林漁業を基礎に、多様な地域産業を興し、仕事、雇用を創造し、地域を再生する。「ここが日本という国の転換点」ではないだろうか。」と論じた。

東京電力のサイトに参考データ集(url=http://www.tepco.co.jp/cc/direct/images/080424b.pdf)という文書があった。平成20月4月 電気事業連合会/東京電力株式会社と名打ってある。まさに東京電力は電気事業連合会の代表でもあったが、今その役は関西に渡っている。その資料は、よくよく見ると、大変参考になる資料であった。主要国のエネルギーの自給率という資料では、図中ではカナダを除きその他主要国が輸入国であったのは驚きであった。日本の自給率は19%で原子力を除くと4%であると述べている。なぜか、原子力の15%を自給率に加えている。ウラン燃料も輸入なのだから不可解なデータではある。原発が自給率を上げているという情報操作なのだろうか。エネルギーの輸入金額(2006年)では、輸入総額68.4兆円の内、エネルギー18.5兆円(27%)、食料品5.8兆円(8%)更にエネルギー部門を細分化して、石油13.3兆円(72%)、ガス3.6兆円(20%)、石炭1.6兆円(9%)と示している。ここでも、ウラン燃料は計上されていないのである。不思議な錬金術だ。

ところで、自然エネルギーのルーツをたどれば、核融合による太陽エネルギーの占める割合が首位を占めるだろ。地球温暖化問題も地球全体のエネルギー収支を厳密に計算しないと議論は進まないだろう。ともかく太陽からの放射エネルギーは色々な物に乗り移って地球を循環する。人間もそのエネルギーの流れに棹さして生きている存在に過ぎない。電力も電子の運動エネルギーが起源だ。近代文明も電子の動く速さとその量の効用に頼っている。ところが、電力以前のエネルギー源はかなりその範囲も量も規模が小さい。ともかく、農業と工業ではエネルギーに対する感覚がかなり違う。工業の場合エネルギーの集中と選択が高度に可能だが、農林漁業はその逆でエネルギーは低いレベルで分散している。従って、エネルギーを安価に取り出すことが難しい。自然エネルギーを使って行く場合はそれなりの価値観の転換が必要になるだろう。

上記参考資料集によれば、エネルギーの輸入が18.5兆円もあり、今後、中国やインド等のとエネルギーの争奪戦になり、エネルギーコストも上昇するから原子力エネルギーを自給すべしという主張を言外に述べているように見える。更に、食料はエネルギーの1/3ほどだからもっと輸入しても良かろうとTPP推進に傾きそうな気配も窺える。ところが、日本の産業も国力も国債も国際的な評価と競争力は下がる一方である。当局はそんなことは怖くて正視できていないのではないか。政治家も官僚も実業家も猫の首に鈴を付けようとしない鼠のような地位に甘んじている。そうなると貿易立国という前提すら危うくなる。上記資料は、インド、中国、カナダ、イギリス、アメリカのエネルギー自給率は60%以上と示している。日本はカロリーベースの食料も産業の血液でもあるエネルギーも輸入が頼りである。そのような状況で更に国力は低下する方向に全てが向かっている。食料はまさに人間を動かすエネルギーそのものだ。ともかく、食料とエネルギーの自立がなければ日本は終戦後と同じ様な最貧国に向かってしまうのではないか。自然エネルギーの利用技術は農林漁業で有望と思うがそこには難しい問題も山積みだ。しかし、自国の資源や立地をとことん活用できなければ、日本はやがて「日干しの国」になってしまうだろう。有限の資源をたたき売るような国はもうすぐに無くなるだろう。日本が売ってくれと頼めば足元を見て高い値段をふっかけられる。東京電力福島原発事故はエネルギーだけでなく、日本の今後を決めて行く原点になるだろう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:ひぐらしの鳴く

歌題=ひぐらしの鳴く:

■限りある 刻か夜長を 一つ灯に 古文書をよむ 人形を作る 38 小板橋 文子

「一つ灯に」に注目すると、夫は古文書をよみ、自分は人形を作っているという至福の夜長の一時を想像させる

2011年6月24日 (金)

科学ニュースに独り言:日本の世界最速のスパコンにノーベル賞を叩き出させよう

2011/6/24
昨日も晴れで暑い日だった。ポット物には灌水が欠かせない。野菜作りの勉強で「水やり3年」と教えられた。水やりで最高の効果が出せるまではその位の努力が必要という意味との事だ。苗を植えるときに水やりするのは、植え場所の土と植える苗の根を密着させるためとの事。そういう場合は如雨露を使う。暑さで葉がよれよれになってから灌水するのは後手。植物は吸った水を蒸散させて暑さをしのぐ。からからになる前の気温が上がらない内に灌水するのが良い。ともかく、作物とその育つ環境を良く観察して対処しなければならないが、それができない。先日草刈した場所に生えていた雑草の一部を記しておく。ミョウガ、アメリカセンダングサ、ツキミソウ、カナムグラ、ヨモギ、イヌムギ、イシミカワ、アカザ、ハコベ、チガヤ、セイタカアワダチソウ、スギナetc。まだ色々な雑草が生えている。ミョウガは元々は作物で、かつては市場にも出していたが、今は自家用に使う程度で、雑草扱いになってしまった。一時はイシミカワが優勢の時もあった。小さな畑だが、そこに住む植物も刻々と変わっている。一昨日、市へ連絡してスズメバチの巣を除去してもらった。古い巣でそこにスズメバチはいなかったそうだ。これからスズメバチが活動をはじめるので新しい巣ができたらまた連絡して欲しいとの事だった。スズメバチに刺されて大騒ぎするより予防が大切だが、発見したのが空き巣とは予想外であった。しかし、巣がある事はスズメバチがいる事でもあり油断はできない。

昨日の天気

TAVE= 28.9
TMAX= 34
TMIN= 24
DIFF= 10
WMAX= 5.8
SUNS= 5.7
RAIN= 0

科学ニュースに独り言:日本の世界最速スパコンにノーベル賞を叩き出させよう

最近久しぶりに、日本のスパコンが世界一のスピード達成という、明るいニュースがあった。
日経コンピュータは、「“一番を目指さないといけない”、日本製スパコンが7年ぶり世界一;url=http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110621/1032509/(2011年6月21日))」というタイトルで、「理化学研究所(理研)と富士通は2011年6月20日、共同開発中のスーパーコンピュータ「京(けい)」が、世界中で稼働中のスーパーコンピュータの性能を集計しているTOP500プロジェクトで1位になったと発表した。日本のスーパーコンピュータが1位になるのは、海洋研究開発機構が運用しNECが開発した「地球シミュレータ」以来、7年ぶりとなる。 」と報じた。その記事によると、「京は富士通が開発した汎用CPU「SPARC64 VIIIfx」を搭載し、超並列処理を実現するスカラー型のスーパーコンピュータだ。SPARC64 VIIIfxは1CPU当たりの処理性能が128ギガFLOPS、消費電力1W当たりの処理能力が2.2ギガFLOPSである。「低消費電力でも世界トップクラス」(富士通の井上愛一郎常務理事)という。理研の計算科学研究機構(神戸市)に対する京の納入を10年9月から開始したしており、富士通は京の開発に1000人規模の部隊を投入している。 」との事。「「LINPACK」と呼ぶ連立一次方程式の主に浮動小数点演算を解くベンチマーク性能で順位を決定する。」と報じている。

「SPARC;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/SPARC;(最終更新 2011年6月11日 (土) 15:24 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「SPARCはサン・マイクロシステムズにより、1985年に最初に開発された。
SPARCはRISCベースで、特に浮動小数点演算とバイナリレベルの互換性に注意が払われている。同社は当初、自社のワークステーションに、モトローラ社の68000シリーズのMPUを利用していたが、後にカリフォルニア大学バークレー校のRISC Iをモデルに自社開発に着手。Sun4のSPARC搭載モデルを発表した。SPARCは、完全ビッグエンディアンのRISCマイクロプロセッサ命令セットアーキテクチャで、SPARCインターナショナル(SPARC International, Inc.)の登録商標である。SPARCインターナショナルはSPARCアーキテクチャの普及と規格検定テストの実施を目的として1989年に設立された組織であり、SPARCアーキテクチャをオープンにすることで寿命を延ばすことを目的としている。テキサス・インスツルメンツ、サイプレス・セミコンダクタ、富士通、サン・マイクロシステムズなどの製造業者がSPARCのライセンス供与を受けている。結果として、SPARCアーキテクチャは完全にオープンとなっており、GPLの下にオープンソースとして実装されたLEONも存在する。」とある。

今日のコンピュータが単独企業の独自アーキテクチャではなく、企業連合によるアーキテクチャにより、その地位を保とうとしているように見える。ハードとソフトを一社でカバーするのが困難になるほど両者の規模が大きくなっているのだと思う。

独立行政法人理化学研究所と富士通株式会社の連名のプレスリリースは、「「次世代スーパーコンピュータ『京(けい)』(注1)向け超高性能CPU『SPARC64 VIIIfx』」が、
「日本産業技術大賞 文部科学大臣賞」を受賞;url=http://pr.fujitsu.com/jp/news/2011/04/25.html(2011年4月25日)」というタイトルで、「「SPARC64 VIIIfx」は、1チップ内に8個のCPUコアを搭載し、並列処理数を増加させることで、汎用CPUとしては世界最高クラスの理論ピーク性能となる128ギガFLOPSを実現しました。また、CPU内部の電力効率の改善や水冷方式の採用などで、CPU内部回路の漏れ電流を大幅に低減させ、消費電力あたりの性能が1ワット当たり2.2ギガFLOPSを達成し、汎用CPUとして世界最高クラスを実現しました。そのほか、エラー発生時には自動的に再実行する命令リトライ機構や、CPU内部の回路をエラー訂正するなど、メインフレームと同等の高信頼性を実現しています。CPUは、コンピュータの心臓部ともいえるキーデバイスで、富士通はコンピュータの黎明期から高い性能と信頼性とを兼ね備えたCPU開発に取り組んできました。」と報じた。

WIKIPEDIA(メインフレーム:最終更新 2011年5月29日 (日) 12:35 )によれば、「現在もメインフレームを製造・販売しているメーカーは、IBM、富士通、日立製作所、日本電気、Bull、ユニシスである(詳細は「種類」を参照)。」との事。京の開発に参加していた日立製作所、日本電気は途中で撤退したと報道されていた。

尚、「京 (スーパーコンピュータ)
;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF);(最終更新 2011年6月22日 (水) 13:03 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「京(けい、英:K computer)とは、文部科学省を中心に開発が進められている次世代スーパーコンピュータシステムの名称(愛称)である[1]。従来は「次世代スーパーコンピュータ」、「汎用京速計算機」、「京速」などと呼ばれていた。理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部を開発主体として、総事業費約1120億円を投じ、2012年の運用開始時に理論演算性能10ペタフロップス(演算速度は毎秒1京回)の達成を予定している[2]。2011年6月、LINPACKベンチマークにおいて8.162ペタフロップスを達成し、TOP500リストの首位を獲得した[3]。」と記している(現在、削除の方針に従って、この項目の一部の版または全体を削除することが審議されています。とある。)。

時事通信社は、「世界一スパコン「京」公開=CPU入りラック、ずらり―来年11月に運用開始・神戸;url=http://news.nicovideo.jp/watch/nw77621(2011年6月21日(火)19時48分配信)」というタイトルで、「同機構計算機室にはCPU(中央演算装置)が入ったラックがずらり。8月末には、ラック864台(CPU約8万3000個)の設置が終わる予定で、来年11月の運用開始を目指す。 京は、1秒間に1京(1000兆の10倍)回の計算能力を目指す国家プロジェクト。昨年9月以降、計算機本体の搬入を開始し、申請時点のCPUは6万8544個。1秒当たりの計算速度は8162兆回で、昨年11月、初めて1位となった中国のスパコン「天河」の2566兆回を3倍以上も上回った。」と報じた。

以上、幾つかの報道を総合してようやくスパコン京の姿が見えてきた。水冷、チップ内のCPUとラック方式の並列処理という事で、ラック数を増やせば更に能力は向上するようにも見える。ともかく、写真を見ると、そのスパコンの規模の大きさには目を見張る物がある。また、日本のコンピュータ業界も完全に様変わりしているのが分かった。

昨年共同通信が伝えた記事に:「米空軍研究所(本部・オハイオ州)は
ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」約1700台を
使ったスーパーコンピューターを製作した。計算能力は世界で35位か36位で、今後数カ月の能力向上で20位程度となる予定だ。市販されているPS3を利用することで低価格を実現、同様のスパコンをつくるには約5千万~8千万ドルかかるが、約200万ドル(約1億7千万円)に収まった。」とあった。これは、まさに逆転の発想で、民生用のゲームパソコンを軍用に使った例だろう。ソニーは超高性能のCPUを開発して、これをあらゆる自社製品に組み込んで展開する遠大な戦略をとった。

尚、「地球シミュレータ;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF#.E7.B6.AD.E6.8C.81.E8.B2.BB;(最終更新 2011年5月13日 (金) 16:47 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「[編集] 維持費
旧システムの維持費用は年間約50億円(内訳は電気代約5億円、ガス・水道代1億5000万円、保守費用45億円)であった。消費電力は約6MWで、実アプリケーションの性能を確保するための高速メモリとネットワークに必要な電力とされた。地球シミュレータのような専用のベクトルプロセッサを用いた計算機は、近年主流となっているPCクラスタに比べ価格性能比が低く、性能当たりの消費電力が多いとされる。ベクトル計算機とPCクラスタは得意分野の違いもあり、単純比較することは必ずしも適切ではないが、例えば2006年から運用開始された東京工業大学のTSUBAMEは、2002年に運用開始時の地球シミュレータと比較して導入費用は20分の1、電気代は5分の1、計算速度は1.6倍(LINPACK性能比)である(現在は新システムに更新した地球シミュレータが演算性能では上回っている)。」と記している。

システムの規模が大きくなるとそのシステムを稼働させる電力等も大きくなる。コンピュータのスピードと消費電力は正の相関があるが、消費電力の低減という分野でも頑張ってもらいたい所である。という訳は、消費電力を下げればデバイス自体の信頼性が向上し、冷却や収納・維持の為の消費電力も低減可能になる事である。いわば、コンピュータは20~21世紀の基幹技術であるが、今日的な電力事情を考えると更なる課題が見えてくるのではないか。仕分けでスパコンでも話題をふりまいた某節電啓発等担当大臣もスパコンの波及効果までは考えが及ばなかったようだ。問題はスパコンのスピード競争がオリンピックのようであっては何もならない。日本が直面する政策課題を実施した場合、5年後、10後にどうなるかというような政策シミュレーションをそのスパコンで1週間程度で出してもらいたい。それが当たればまさにノーベル賞ものだ。当局は打ち出の小槌の如く、それを振れば金は幾らでも出てくるというような行動パターンを取るが、本当だろうか。スパコンでシミュレーションさせてみたい。群馬県では八ッ場ダム建設の是非が長年の課題になっている。最近、ようやく建設の根拠となってきた利根川の最大流量(基本高水・きほんたかみず)が煮詰まってきたようだ。学者が延々と議論するより、100年に一度とかの気象条件を入れて利根川水量のシミュレーションをこのスパコンでやらせたらどうか。当然過渡解析で、雨域の移動や水系の増水が眼に見えるように分かるだろう。諫早干潟、開門判決も開発と環境という大きな国家的課題を象徴している。政策実行に巨額の費用を投入して、その政策変更に更に巨額の費用をかける。このような問題も是非スパコンでシミュレーションして貰いたい。モグラ叩き的政策で無駄金を使うユトリは日本はないだろう。日本はハードだけでは食えないのが眼に見えている。その前に、中身が空っぽの政策はどんなコンピュータにもかけられないのは自明な事なのだが。いかに立派な道具であっても使いこなすのは人間だ。東京電力福島原発事故では、政府は【SPEEDI】「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」という、放射性物質拡散シミュレーションを活用しないと言う失態を演じている。昔、コンピュータは問題を入れれば自動的に答えがでるのかいと聞かれた事があった。まさに、巨大な電卓のイメージの質問であった。コンピュータにも、問題を見つける、問題を分析する、プログラムを組み実行する等々システムの分析と統合が不可欠になる。それはなにもコンピュータだけの問題ではない。

サーチナは、「日本のスパコン世界1位、そもそもスパコンは何に使うのか?=中国
;url=http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0622&f=it_0622_004.shtml(2011/06/22(水) 13:39 )」というタイトルで、「ドイツのハンブルグで開催中のスーパーコンピューター(スパコン)の国際会議で20日(現地時間)、トップ500リストが発表され、独立行政法人「理化学研究所」と富士通が共同開発中のスーパーコンピューター「京(けい)」が計算速度で第1位となった。新華社(電子版)は21日付で各国がスパコン開発にしのぎを削る理由について報じた。」と報じた。

それによると、記事は、
「スーパーコンピューターでしか処理できない問題として8つ指摘した。
1.気象予測:
2.地震予測:
3.生命の秘密を探る:
4.地球の秘密を探る:
5.宇宙の秘密を探る:
6.自動車設計:
7.ナノ素材設計:
8.社会科学理論:(編集担当:及川源十郎)」とある。詳細は本文を参照。さすが、中国の一流ジャーナリズムはスパコンの本質をついた報道をしている。日本のジャーナリズムも勉強不足は否めない。もっと頑張ってスパコンの持つ意味を解説して貰いたいところだ。日本が一番弱いのは「8.社会科学理論」だろう。弱いところは手当をすればそれなりに強くなる筈だ。それは全てのシステムに通用する。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:雪の道

歌題=雪の道:

■雪の道 母を支えし 日の遠く 子が手を借して 同じ坂の道 83 日垣 さく

母と子の三代記のようで、子の重い役回りを雪の道で暗示している。

2011年6月23日 (木)

老人の寝言:真夏のピーク電力危機は昼寝で乗り切れ

2011/6/23
昨日は晴れ。気温はグングン上がり真夏日になった。AMEDASの最高気温(℃) =36.2(13:56)。
室内でパソコンに向かった。WIN ME機は28℃程度でFANが回転を始める。WIN XP機は常時FANが回転している。FANの騒音が意外に気になる。放熱FANの設計にもコンセプトの差があって面白い。室温も30℃以上に上昇、汗をかきつつ悪戦苦闘。エアコン無しで頑張る。元々その部屋はエアコンは装備していないが...。扇風機でも出そうか。

昨日の天気

TAVE= 28.8
TMAX= 35.4
TMIN= 21.5
DIFF= 13.9
WMAX= 3.3
SUNS= 11.2
RAIN= 1

地方のニュースに目を向けると、こんなニュースがあった。

サンケイの地方ニュースは、「下水道汚泥から放射性物質 奈良;url=http://sankei.jp.msn.com/region/news/110623/nar11062302240000-n1.htm(2011.6.23 02:24
)」というタイトルで、「県は22日、県内4カ所の浄化センターの下水道汚泥や焼却灰について放射性物質を調べたところ、広陵町の第2浄化センターの脱水汚泥から、1キロあたり38・7ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。放射性セシウムは検出されなかった。食品衛生法に基づく飲料水の暫定基準値は、放射性ヨウ素で1キロあたり300ベクレルで、県は「健康に問題はない」としている。」と報じた。

放射能は、自然界に存在しているのもあるが、半減期の短い放射性ヨウ素を検出したという事は福島原発事故で放出された放射性物質が奈良まで飛散していた事を示しているのではないかと思う。一部の論客は、基準値以下なら問題ないと主張するが、基準値以上か以下を問題にすると事実が矮小化してしまいそうだ。問題は、放射性物質は、放出源の放出条件と風向き等の気象条件により、広範囲に飛散して、最早一度自然界に放出された放射性物質を回収する事は事実上不可能になってしまう事だ。かくて、半減期の長い放射性物質は地球上に蓄積されてくる。原発の数が多くなれば、原子炉事故だけでなく、核廃棄物の保存上の事故等で放射性物質が拡散する可能性もある。少なければ大丈夫という論理が通用しないのが放射性物質の問題だ。蓄積されて自然界を巡回するともはや防ぎようがない。放射性物質による遺伝子の変質や突然変異により予想もできないような病状を持った人間が生まれる可能性という悪夢に直面せざるを得なくなる。原発も原爆も根は一つだ。

老人の寝言:真夏のピーク電力危機は昼寝で乗り切れ

昨年の東京電力管内の真夏のピーク電力消費量はほぼ6000万KWであった。そのピークを迎えた日が2010/7/23であった。資源エネルギー庁は夏期最大ピーク日の需要カーブ推計(全体)(url=http://www.meti.go.jp/setsuden/20110513taisaku/16.pdf)を推計している。そこで、2010/7/23(金)のAMEDASデータから東京と伊勢崎の気温をグラフにして資源エネルギー庁の発表しているグラフに重ねてみた。図中の赤線が東京、青線が伊勢崎の気温の傾向を示す。パソコンのフリーの画像処理ソフトを使用して画像を合成してみた。思うように重ねて表示出来ないので、目盛りは割愛。画像を切り出し、縦横の画素数を同じサイズに調整して重ね合わせた。現役時代は、コピー用の半透明のグラフ用紙にプロットしたグラフを重ねて、光を通して二枚のデータの違いを比較した事が良くあった。原始的な方法であるが、物事を重ねて見るという訓練は大切であろう。二つのデータを重ねる事はそのデータ間の関連づけをする事だ。重ね合わせるにも手法がある。今回は横軸の時間を合わせた。電力需要も気温と時間の関数である。その事実を目で見える形に示してくれるデータをまだ見たことがないので悪戦苦闘して作成してみた。
Tempdemand2

これは、あくまで、気温と電力消費量の傾向を見るためである。気温と消費電力も場所毎に変わるので正確な予想は困難だろう。東京と伊勢崎の温度傾向をみると、東京の夜間の温度低下が伊勢崎に比べて小さい、即ちヒートアイランド化の傾向が強いように見える。資源エネルギー庁の推計データでは、消費電力がピークに達するのは一点だけでなく、高原状に広い幅があるようだ。14時にピークを想定しているようだが、相当の時間幅を見る必要がありそうだ。気温の変化以上に夜間の電力消費が多いようだ。平日のビジネス、労働、生活等の昼間の時間帯にピークが生じそうだ。今年は、東京電力、政府、企業、民間等が節電対策をすると予想されるので、全体の電力使用実績曲線がどうなるのかはかなり予想が難しそうだ。電力消費量は早朝の3~4時頃が最低となる時間帯なので、この時間帯に活動時間を移せば、電力消費量の平準化が最も効率的に進む事になりそうだ。電灯が普及する前は、夜明けと共に起きて仕事をして、日暮れに仕事を休むのが一般であった。夜間の生活には、ランプやロウソクが必要であった。追加の燃費が必要だったので、人間は太陽の動きに会わせていた。電力も最初は電灯としての利用がほとんどであった。結局、電気文明は夜の時間帯の活用を可能にしたようだが、その利便性と交換に何かを失っているのかもしれない。文明は人間の生物としての生活リズムを犠牲にして狂わせてきたのかもしれない。6月22日は夏至で、これから夜の時間が伸びてくる。東京電力の福島原発事故に起因する節電運動でも、サマータイムの導入は一部になりそうだ。ともかく、この夏の電力危機を乗り越えるには、早寝・早起きという昔式、老人型の生活、スローライフ的な生活が合っているようだ。それに、真昼時の昼寝を加えれば更に効果が上がるだろう。真夏は国民一斉に総昼寝キャンペーンはどうか。人間が本来持っている生理的な時計に合った生活をすることが、健康のためにも、エネルギーの無駄を省くためにも、最適な方法かもしれない。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:追憶

歌題=追憶:

■母が吸う 一っぴくの煙草 うまげなりき 早苗取りつつ 一休みして 33 木島 イサミ

男並に仕事をする母のたくましさを彷彿とさせる一首。

2011年6月22日 (水)

読みかじりの記:NEWTON SPECIAL 東京大地震 編集人 竹内均 (1987年9月号 株式会社 教育社)

2011/6/22
昨日は晴れ。暑い。AMEDAS最高気温(℃) =33.3 (14:58)。下草刈り。日中は休憩。熱中症が心配だ。一昨日子供達がスズメバチの巣を発見。スズメバチもいたとの事。要注意だ。カシワバアジサイが白い花を付けていた。草むらにアンズの実が落ちていた。数個食べる。完熟でうまかった。東北地方が平年より遅く梅雨入りしたとの事だ。発汗で体力消耗。猛烈に眠い。被災地の人々の疲労も相当たまっているだろう。震災以来3ヶ月経過してようやく災害復興基本法が成立。関東大震災の時は地震後1ヶ月で成立。遅い。その他の法案は政争の取引材料となり遅々として進む気配がない。人災大国日本だ。地方が独自に続々と放射能測定を始めている。当局に期待が出来ない事を示している。

昨日の天気

TAVE= 25.9
TMAX= 33
TMIN= 22.3
DIFF= 10.7
WMAX= 4.6
SUNS= 3.8
RAIN= 0.5

読みかじりの記:NEWTON SPECIAL 東京大地震 編集人 竹内均 (1987年9月号 株式会社 教育社)

東北地方太平洋沖地震による震災と津波災害及びそれを起因とした福島原発事故の被害規模の膨大さに触発されて手にした一冊である。1987年と言えば、チェルノブイリ原発事故の翌年である。当時は原発事故と地震の関係については一般レベルでは余り関心がなかったのではないかと思われる。この特集号出版の背景には編集長が地球科学者であるという事も作用しているかもしれない。

「関東大震災;url=http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD;(最終更新 2011年6月18日 (土) 11:56 )」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「関東大震災(かんとうだいしんさい)は、大正12年(1923年)9月1日(土)11時58分32秒(以下日本時間)、神奈川県相模湾北西沖80km(北緯35.1度、東経139.5度)を震源として発生したマグニチュード7.9の大正関東地震による地震災害である。神奈川県を中心に千葉県・茨城県から静岡県東部までの内陸と沿岸に広い範囲に甚大な被害をもたらし、日本災害史上最大級の被害を与えた。」また「2004年ごろまでは、死者・行方不明者は約14万人とされていた。この数字は、震災から2年後にまとめられた「震災予防調査会報告」に基づいた数値である。しかし、近年になり武村雅之らの調べによって、14万人の数字には重複して数えられているデータがかなり多い可能性が指摘され、その説が学界にも定着したため、理科年表では、2006年(平成18年)版から修正され、数字を丸めて「死者・行方不明 10万5千余」としている[1]。また気象庁でも、この理科年表の数字を採用している[2]。」と記されている。

2011/6/20現在の警察庁による東日本大震災によると死者は15,467人、行方不明は7,482人、負傷者は5,388人となっている。

東京都(東京都防災会議)が公表している「首都直下地震による東京の被害想定(平成18年5月)」では、冬の夕方18時の東京湾北部地震M7.3の地震時に、5,638人(6m/秒)、 6,413人(15m/秒)の死者を推計している。中央防災会議は7,800人(15m/秒)を推計している。この数値は、東京都内だけで、都外の近県での死亡者を含めれば更に増加すると考えられるが、人口の集中度等から楽観的な数値に見えてしまう。東京都の資料によれば、東京都の昼間人口は平成17年に、全都で14 977 580人、区部で11 284 699となっている。想定した冬の夕方18時には、ほぼ昼間人口が都内にいるのではないか。地震は時も選ばない。関東大震災は、土曜日の真昼に起こった。防災計画を立てるとき、死者の想定値は、その数を下らない最大値を想定する必要があるだろう。推計値以下に死者数を抑えるという計画なら話は別であるが。また、関東大震災がマグニチュード7.9であったのに、マグニチュード7.3の推計を出しているのも不可解である。マグニチュード7.9の地震エネルギーはマグニチュード7.3の地震エネルギーの数倍になるのではないか。大正12年の東京と現在の東京は人口の集中度、建物の高層化、電気、ガス、ガソリン等の大量使用等で、同じ地震でもその何倍もの被害が想定される事は目に見えている。当局としては、余り膨大な被害想定をする事には二の足を踏むような意識になると思われるが、東日本大震災と福島原発事故は、適切妥当な防災計画を樹立せよと教訓を示しているのではないか。そのような悲惨で膨大な被害という現実に目を向けさせないように、公表部分を死者等の被害が少なく見える条件の組み合わせの場合に限定しているとなると、何のための防災計画かと思わざるを得ない。住民の防災行動もその防災計画が描く姿によって、気合いの入り方が変わって来るのではないか。

「NEWTON SPECIAL 東京大地震」はPARTⅠ「そのとき東京はどうなるか」、PARTⅡ「コンピュータが危ない」の二部構成になっている。本書では、東京の都市構造と都市機能が、関東大震災当時と大きく変わっている事により、災害の質と規模が大きく変わってくる事を述べている。いわば、都市に経済や行政の中枢機能が集中し、その中心となっているのがいわゆるC&Cというコンピュータと情報・通信である。そこに震災の弱さがあると警告している。そこでは、編集当時コンピュータの普及で現実的な問題になってきた事を述べている。通信インフラだけでなく、膨大なデータやプログラムの喪失により、企業や官庁の機能が麻痺する危険や液状化の危険についても述べている。このような都市構造に関する要因は考慮されているのか。仮に、来るべき東京大地震と東日本大震災を比較すると、来るべき東京大地震はより深刻な被害が、日本中だけでなく、世界にも及ぶと警鐘を鳴らしているようにも読める。現状は、東京都には計画停電も実施されず、相変わらずと東日本大震災の実感を味合わずに済んでいる。このような現状は、将来に来るであろう東京大地震への備えに対する緊張感を弱めてしまっているのではないか。見方を変えると、既に首都東京は制御不可能な巨大システムになってしまって、巨大地震が襲ってもなるようにしかならないという玉砕の道を進んでいるようにみえてしまう。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:幸せの種子

歌題=幸せの種子:

■誕生日に ルビーの指輪 我が指に 若くゐてねと 嫁嵌めくるる 61 高山 照子

嫁姑の関係は斜に見がちであるが、こんな場面が自然に歌になるのは日頃の心がけのたまものと思う。

2011年6月21日 (火)

かみつけ女流歌人 雅:風の道あり

2011/6/20
昨日は晴れ。暑い日であった。AMEDASの最高気温(℃) =30.3 (13:20 )。草刈で夏らしい汗をかいた。30㎝程度のヘビが雑草の山の下にいた。ウズラのような野鳥のヒナも近くにいた。授粉用に高接ぎしたスモモ(ハリウッド)の枝に実が生っていた。通りかかった顔見知りの人がユスラウメを見つけたので、もいでたべてもらった。不思議に野鳥は余りユスラウメの実を食べないようだ。鳥にとっても美味くないのか。

昨日の天気

TAVE= 24.7
TMAX= 29.4
TMIN= 19.5
DIFF= 9.9
WMAX= 3.7
SUNS= 6.6
RAIN= 0

asahi.comは、「東電の被曝調査、作業員69人と連絡取れず ずさん管理;url=http://www.asahi.com/national/update/0620/TKY201106200461.html(2011年6月21日0時44分))」というタイトルで、「東京電力福島第一原子力発電所で事故の復旧作業に携わった作業員のうち、東電が69人と連絡がとれず所在不明になっていることが20日、明らかになった。被曝(ひばく)量を測定するために追跡調査して分かったもので、ずさんな管理態勢を示す結果となった。東電の報告を受け、厚生労働省は作業員を早急に捜すよう指示した。 」と報じた。同記事に、「厚労省によると、東電が今回の被曝調査のため、下請け企業に対し、作業員を内部被曝の測定に来させるよう求めた。」ともある。

東京電力は自社社員の被曝状況も誤った人数を発表し、それを修正しと、細々と煙幕を張る隠蔽操作のような事を繰り返している。そもそも、一度発表した事を安易に修正する事自体が、発表自体の信頼性を損なう。誤った事を修正するのは正しいような態度をふてぶてししく行っていること自体が報道をおもちゃの如く扱っている事に通じないか。東京電力がホームページで公表しているニュースリリースにあきれるほど多くの修正がある。そのような事を繰り返しているのだからまさにオオカミ少年。というより、その発表の裏に悪魔の貌が透けて見えてしまう。原発事故現場で働かせる事は、そのリスクの高さから緊張した労務管理が絶対に必要な事であるのは自明以上に明らかだ。当然それは承知の上やっているとなれば犯罪と紙一重ではないか。まさに、下請け、派遣、臨時雇い等の作業員は使い捨てという実態を示しているのではないか。

以下本題。

かみつけ女流歌人 雅:風の道あり

歌題=風の道あり:

■母の通夜に 娘らの集ひて 語り合ふ 思いひ出は先ず 頑固者だと 79 橋田 信子

頑固者という言葉は、人生の荒波を乗り切って大往生を遂げた母への勲章であったようだ。

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  • 橋本 英文: 刃物雑学事典 図解・刃物のすべて(1986年 株式会社 講談社 ブルーバックス B-659)
    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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