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2013年2月

2013年2月 8日 (金)

ツルよ 飛んでおくれ:富岡製糸場と絹産業遺産群 荒船風穴の知られざる謎。130208。

2013年2月7日金曜日
昨日は曇りのち晴れ。最高気温(℃) 9.4 18:01 。ざっそう句:残雪に 風穴思う 庭の隅。まだ、あちこち残雪がある。宅内閑居。会合。最近BLOGの手入れをしている。一度書いた記事もついつい忘れてしまう。それを掘り起こして再利用したいと思っている。その記事を探すのに検索機能を使いこなせれば楽になると思うのだが。デジカメの画像を探すのが大変。画像認識して探してくれるようになると便利だとおもうが、現実的にはファイル名に検索用のキーワドを追加することくらいしか思い当たらない。

2013年2月7日の天気(AMEDAS)

TAVE= 4.9  
TMAX= 9.4 最高気温(℃) 9.4 18:01 
TMIN= 0.8 最低気温(℃) 0.7 02:15 
DIFF= 8.6  
WMAX= 4.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.0(北西) 22:19 
SUNS= 3.5  
RAIN= 0  




ツルよ 飛んでおくれ:富岡製糸場と絹産業遺産群 荒船風穴の知られざる謎

上毛新聞は、「「富岡製糸場と絹産業遺産群」推薦書 ユネスコに提出
http://www.jomo-news.co.jp/ns/2913596484617322/news.html。(更新日時:2013年2月1日(金) AM 07:00))」というタイトルで、「政府は31日、世界遺産条約関係省庁連絡会議を外務省で開き、2014年の世界文化遺産登録を目指し、本県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると最終決定。ユネスコに正式版推薦書を提出した。  文化庁によると、正式推薦書は昨年9月にユネスコに提出した暫定推薦書から大きな変更はなく、連絡会議でも全会一致で提出が決まった。推薦書は既にパリのユネスコ日本政府代表部に届いており、31日に代表部から世界遺産センターに提出された。 」と報じた。

「富岡製糸場」、「田島弥平旧宅」、「高山社跡」はその中核を成す建築物が存在していて何となく理解しやすく感じる。一方、下仁田町にある「荒船風穴」は養蚕関連施設であるが、自然の冷房効果を使っているという点で他と比較すると異色であり、なぜ冷風が発生するのかまだ十分解明されていないようで、その謎の部分が興味をそそる。

昨年末、あるイベントで下仁田町教育委員会が発行した「国史指定 荒船風穴(注:荒船風穴と西野牧の位置関係は本資料1ページ)」というパンフレットを頂いた。このPDF版は同町のHPにもあった(世界遺産登録に向けて:荒船風穴測量結果 PDF 版 =http://www.town.shimonita.lg.jp/sozai/file/kyouiku/hurusato/Arahune-huketu.pdf)。資料としては詳しく、謎を考えるのには参考になるだろう。今後、専門家の調査研究による謎の解明に期待したい。

そのパンフレットに風穴内部の温度変化のデータが掲載されていた。データは2~9月まであり、他の月の分が分からない。実用性を考慮したデータだったのか。ともかく、冬のヒヤリとした寒さが夏も維持できる事はそのデータから読みとれる。

それでは、風穴の外部の温度と内部の温度にどんな関係があるのか知りたいところだ。幸い、近くに気象庁の西野牧という気象観測所があり、データが気象庁ホームページに掲載されている。2001~2011年の各月の単純平均を求めて相関図を作成してみた。1号風穴のデータを使い、欠けているデータは、直線的に変化していると推定して補足した。厳密なデータというより、傾向が見たいので、それで我慢。

普通の月ごとのグラフでは、風穴の外部と内部だけを独立に示しているので、関係が掴みにくい。前年の一月と次年の一月のデータが同じと仮定すると、相関図が野球のばっとのよういな一筆書きの図になった。外部の気温が最高になるのが8月に対して風穴内では9月最高になる。1ヶ月の遅れが生じている。また、外気温が上昇するバットの下側では、風穴の温度上昇が緩やか。外気温が下降するするバットの上側では、風穴の温度下降が急であるのが分かる。こういう傾向が生じる理由としては、風穴の内部に冷気が生じていると推定できそうだ。

じつは、パンフレットをもらったとき、風穴が出来る理由を聞いたら、同じ様な回答をしてくれたので、結果的には同じ結論になったのかと思った。要するに外部の熱と内部の熱が混じってしまうと冷気を保存できない。風穴を単なる倉庫と考え、何のしかけも無ければ外気温と庫内温度は接近して行く。中に氷を入れて密閉し、暖めてから冷やすという気温変化を外部から与えてやると、相関のカーブは行きがなだらかで帰りが急になると予想できるだろう。逆に、中に暖かいお湯のような物を入れて同じ操作をすれば、逆の傾向が出るのではないか。

以上は、風穴をブラックボックスとして考えたときの事だ。要するに、冷たい熱源を想定する必要がある。どこかに、解けない大量の氷があるのかも知れないという人もいた。魔法瓶のように熱の出入りを防げれば冷気を保てるだろうが、人が中に入って作業しても冷気が保たれるためにはやはりどこかに冷たい熱源があるのかもしれない。

もらったパンフレットに風穴の断面構造図が記載されている。穴全体を山の岩が取り囲んでいるようだ。見方によれば、この岩山全体が冷熱源になっている可能性もあるだろう。問題はその岩盤の熱抵抗だ。その岩が金属のように熱抵抗が低ければ、風穴に多少の暖気があっても、岩盤に蓄積された冷気が岩盤を伝わって供給されるので、風穴の温度は岩盤の温度に近くなる。

熱の移動性の良否は電力半導体の熱設計で遭遇する問題でもある。半導体の場合は熱源を想定するが、風穴の場合は冷熱源を想定すればよい。厳密には岩盤を加熱する太陽光や外気を遮蔽している樹木や気候条件も関係しているだろう。樹木等は太陽熱を遮断し岩盤の温度上昇を抑制しているのだろう。周辺の河川や水分を保持している植物の蒸散熱による冷却効果も考えられる。更に冷熱の発生源としては氷や雪がある。雪氷解け水はほぼ零度に近いはずで、雪氷解け水が流れる河床が風穴の岩盤へ冷熱を供給して蓄積し、風穴に連結している岩盤経由で冷熱が風穴に供給されている可能性もある。当然、夏に蓄積される暖熱にうち勝つだけの冷熱が供給される事により風穴の冷蔵庫作用が生まれる筈だ。

ある関連するX(t)とY(t)の二つの量(数値)の関係から、時間を消去してX-Yのグラフにすると行きの曲線と帰りの曲線が異なる場合がある。そのような現象をヒステリシス(履歴)現象と言う。学生時代、変圧器の磁性を測定して、B-Hカーブというデータを取ったことがある。荒船風穴も同じ様な発想で考えてみた。B-Hも素材により色々な特性を示す。荒船風穴も色々なデータをとるとそのメカニズムに迫れるのではないかと思った。荒船風穴と気象庁の西野牧観測所の距離や立地条件が異なるので、正しい結論は勿論直ちには出ないだろう。また、無謀なデータいじりかもしれない。ただ、荒船風穴も色々な見方・解釈が可能だろう。

風穴の冷蔵庫作用を解明するためには、結局、三次元の熱伝導微分方程式を解くことに帰着するのではないかと想像が羽ばたく。是非、若い人にもこういう謎に挑戦して貰いたいと思う。理論は別として、明治時代の先人達は、このような自然現象を巧みに利用して、養蚕を大きな産業にまでそだてたのは歴史的事実だ。今日の科学技術の力を借りれば荒船風穴の知られざる謎は解けるだろう。是非、その謎を解き明かしてもらいたい。それこそ、荒船風穴の歴史的価値だけでなく、科学的な価値を与える事になるのではないだろうか。さらに突き詰めると、地球温暖化や環境問題をより良く理解する糸口も与えてくれるのではないかと思う。
Arafune_fuuketu_naigaiondo_soukanzu
注記:グラフ中の「西牧野」は記入ミスで「西野牧」に訂正。

追記(2018/06/30):この記事がランキング10位に入った。タイトル文字の変更と投稿期日の追加をした。日付ミスを修正。前日日付のコピペ入力のままであった。

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2013年2月 7日 (木)

老人の寝言:ニュース報道の重要度と緊急度のバランス

2013年2月7日木曜日
昨日は朝から夕方頃まで雪。最低気温(℃) 0.3 06:49 。最高気温(℃) 6.0 00:17 。ざっそう句:袖に降る 雪が描いた 結晶図。朝方は定例の仕事。早朝の雨が雪になり、ぼたん雪やみぞれと変化しつつ降った。屋外作業なので下屋に電気ストーブを設置したがそれを使う時間もあまり無かった。雑談で、話が雪の結晶になった。雪が袖に落ちた直後はきれいな結晶をしていたが、すぐに融けた。仕事は無事終了。ソロモン諸島沖で大きな地震があった。

2013年2月6日の天気(AMEDAS)

TAVE= 2.1
TMAX= 5 最高気温(℃) 6.0 00:17
TMIN= 0.4 最低気温(℃) 0.3 06:49
DIFF= 4.6
WMAX= 2.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 4.7(西北西) 12:45
SUNS= 0
RAIN= 12

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老人の寝言:ニュース報道の重要度と緊急度のバランス

毎日新聞は、「地震:ソロモン諸島沖でM8.0 日本でも津波の恐れ
http://mainichi.jp/select/news/20130206k0000e040161000c.html。(2013年02月06日 11時06分(最終更新 02月06日 16時30分)))」というタイトルで、「【ジャカルタ佐藤賢二郎】米地質調査所(USGS)によると、南太平洋のソロモン諸島沖で6日正午過ぎ(日本時間午前10時過ぎ)、マグニチュード(M)8.0の地震10+件があった。震源はソロモン諸島ラタの西81キロの沖合で、震源の深さは5.8キロ。」と報じた。

気象庁ホームページによる履歴(http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/list.html)では、注意報発表から解除までの経過は大略以下の通り。
(1)平成25年02月06日14時41分 南太平洋 M8.0 津波注意報の発表
内容:<津波注意報>
高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください
(2)平成25年02月06日14時42分 南太平洋 M8.0 到達予想時刻と予想される
津波の高さに関する情報 (第一報;第三報まで)
(3)平成25年02月06日18時01分 南太平洋 M8.0 津波観測情報 (第一報;第六報まで)
(4)平成25年02月06日22時45分 南太平洋 M8.0 津波警報・注意報の解除
(5)平成25年02月06日22時57分 南太平洋 M8.0 津波観測情報

NHK TVだったか、当日18時頃、音声だけを聞いていたが、津波が到達したのか、いつ頃到達する予測なのか分からなかった。かみさんは画面を見れば分かると一蹴。視力障害者はどうなると反論。口論になりかけたが馬鹿らしくなりそこで終わり。

南北に長い日本列島に、震源地が南太平の洋津波が到来する時刻にはバラツキがある。第一波が一番早く届く場所とその予想時刻、一番遅く届く場所とその予想時刻を音声で流してくたら良かったと思った。注意を呼びかけるのは結構だが、それが責任逃れのようであっては困る。ニュースは事実と鮮度も重要だ。緊急事態には限られた時間内にどれだけ有効な情報を流せるかに報道機関の生命がかかているのではないか。国内では事故や災害に関係する降雪も同時進行であった。南太平洋地震の津波被害と国内の降雪による被害の軽重判断にも当然配慮が必要だろう。

NHKニュースで不可解なのは株価や為替レートの報道で「今変わりました。」という一言。株価や為替レートがリアルタイムで動いているのは常識だと思う。ニュース原稿を読むとき、モニターをにらみながら読んでいるのだろうか。リアルタイムの数値を報道すべしというルールなら、読み上げが原稿の空白部に来たら、モニタの数値を読み上げるだけで済むだろう。むしろ、そうすべきではないか。「今変わりました。」という一言に、NHKの体質が滲み出ているように感じてしまう。「今変わりました。」と言う一言は、時間にすれば1~2秒に過ぎないだろうが、百万人が聞いているとすると馬鹿にならない時間ロスになる。

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2013年2月 6日 (水)

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カテゴリー:内容が空では表示されない?

ツルよ 飛んでおくれ(老人の寝言):県都前橋はどんな夢を見るのか

2013年2月6日水曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) 3.3 06:53 。ざっそう句:花粉症 対処は一つ 自然体。宅内閑居。そろそろ杉花粉が飛ぶ時期が近づいてきたようだ。花粉が目に見えないだけ始末が悪い。花粉症に苦しむ人も多いと思うが、その対策に日本中でどの位金がかかっているのか興味がある。一昨年は、花粉が飛ぶ時期と福島原発事故の放射性物質飛来が重なり、意識的にマスクを着用をした。その年は飛散量が多いという予測があり、我が家にある杉の実を煎じて飲んだ。マスク着用か杉の実茶のどちらが効いたのか、それほど苦しまずに済んだ。昨年は飛散量が少ない年だったらしくやはり苦しまずにシーズンが終わった。今年のシーズンは昨年の夏が猛暑だったので飛散が多いと予想されている。いつ頃から花粉症が自分に出てきたのかはっきりした記憶がない。最初の頃はクシャミとハナが出るので風邪かと思っていた。花粉症も一種のアレルギー反応で、見方によれば外部の抗原と自分の内部防御作用である抗体との戦いだ。高齢になると、この抗体が弱まるのか。高齢者の花粉症が気になる。戦前は赤城山まで燃料の木を取りに行ったと聞いた事がある。それ故花粉症が目立つようになったのは植林した杉が成木になってからなのか。当然杉の木も伐採され、日本中の山が禿げ山に近かったので杉花粉が少なかったという推測は成り立つのか。

2013年2月5日の天気(AMEDAS)

TAVE= 6.6
TMAX= 10.6 最高気温(℃) 11.1 13:45
TMIN= 3.4 最低気温(℃) 3.3 06:53
DIFF= 7.2
WMAX= 9.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 18.2(北西) 05:13
SUNS= 8.7
RAIN= 0

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ツルよ 飛んでおくれ(老人の寝言):県都前橋はどんな夢を見るのか

前橋市から大型商業施設、サティとイトーヨーカドーが撤退し、買い物難民等の問題が明るみに出た。サティの後に、「前橋リリカ」がオープンして1年以上経過した。イトーヨーカドー後には、「エキータ」等がオープンしている。両施設とも、食品スーパーが入店し、買い物難民問題は幾分かは改善したのかもしれない。「前橋サティ」と「前橋リリカ」に関しては以下に、情報があった。

「前橋サティ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E6%A9%8B%E3%82%B5%E3%83%86%E3%82%A3。(最終更新 2012年9月9日 (日) 10:22)」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「前橋サティ(まえばしさてぃ )とは、かつて群馬県前橋市にあった株式会社マイカル(現:イオンリテール)が運営していた総合スーパーである。2010年(平成22年)10月17日に閉店した。[2]」とある。

グンゼ株式会社は、「前橋リリカ 12 月8 日オープン。http://www.gunze.co.jp/upfile/pdf/20111104001_4601457535.pdf。(2011 年11 月4 日))」というタイトルで、「グンゼ株式会社(社長:平田 弘、本社:大阪市北区)のグループ会社であるグンゼ開発株式会社(社長:赤木庸二、本社:兵庫県尼崎市)が運営するショッピングセンター「前橋リリカ」(群馬県前橋市)のリニューアルオープンの日程および主なテナントが決まりましたので、お知らせいたします。~1.リニューアルオープン日、2.主なテナント:1階=カスミ=食品スーパー 約1,700 ㎡、2階=パシオス=実用衣料品 約1,350 ㎡、3階=ブックオフスーパーバザー=総合リユースショップ 約7,050㎡」と報じた。

「ツルよ 飛んでおくれ(老人の寝言):前橋駅前の復活はどこまで進むか。(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/11/post-af82.html)。(2012年11月30日金曜日)」

昨年末、イトーヨーカドー後、今年始めにサティ後で買い物をした。扱う品目を見ると、堅実的な内容になっているのではないかと感じた。今後、人口縮小社会に突入する中で、商業も縮小均衡の流れが定着するのではないかと感じた。

前橋市のホームページにあった人口データ(http://www.city.maebashi.gunma.jp/sisei/533/002/p001138_d/fil/H23-02.xls)から総人口と人口密度をグラフにしてみた。そのデータを見て、行政区としては、合併や編入で、面積と人口は増加しているが、人口密度が激変しているのにびっくりした。ともかく、行政としては公平な行政サービスが原則となると思うが、現実的にはそんな理想は実現不可能に見えてしまった。企業も行政も大きいことは良いことだと、つい数年前まで規模の拡大路線が盛んだったのが、企業も行政も縮小均衡の時代に突入してしまったようだ。ともかく、巨大な商業施設が空き家になるという事態は解消したがその先のビジョンは見えているのか。市街地住民は中心部がゴーストタウンになる前にビジョンを示してもらいたいのではなかろうか。

最近、リユース品の販売が定着した。リリカの店頭に沢山の老人用手押し車が並んでいるのには圧倒された。老人用手押し車は、利用者の体力と関係するだろうが、製品として十分使える状態で再度市場に現れ「再利用化」されるのだろう。その分、新製品の売上数量は減少するだろう。これは、類似の寿命の長い商品の全てにあてはまるだろう。リユース品の利用が一般化すれば、ほぼレンタルと同じ感覚で、物を買わない・買っても不要になればすぐ手放すという生活スタイルが普通になる可能性もある。でも、見方によれば、それが当たり前なのではないか。
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2013年2月 5日 (火)

老人の寝言:ああ 栄光の東京オリンピック

2013年2月5日火曜日
昨日は曇り時々晴れ。最低気温(℃) 3.4 00:15 。ざっそう句:薪割りが 終わった頃に 腕上がる。センダンと松の枝をチェーンソーで切った。その後、太い枝は薪割りと鉈で割って薪にした。節の部分を除去して短めに切ると割りやすい。センダンは簡単に割れたが松は割れないのであきらめた。松を割りにくくしているのがやはり松ヤニのようだ。

2013年2月4日の天気(AMEDAS)

TAVE= 7.5
TMAX= 11 最高気温(℃) 11.5 12:50 
TMIN= 4.1 最低気温(℃) 3.4 00:15 
DIFF= 6.9
WMAX= 7.9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 15.6(北西) 22:36 
SUNS= 2.9
RAIN= 0

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福島民友新聞は、「双葉町議選は前職7人、元職1人が当選。http://www.minyu-net.com/news/news/0203/news12.html。(2013年2月3日))」というタイトルで、「 双葉町の井戸川克隆町長が議会を解散したことに伴う町議選は3日、投票が行われ、即日開票の結果、新議員8人が決まった。前職7人、元職1人が当選。井戸川氏が辞職を表明した中で、東京電力福島第1原発事故後の井戸川町政にいずれも批判的な議員が議席を占めた。 投票率は56・66%で前回を6・99ポイント下回った。当日有権者数は5376人(男性2599人、女性2777人)。当選証書付与式は4日、埼玉県加須市の町役場埼玉支所で行われる。任期は3日から4年。 双葉町政の正常化に向けた次の焦点は28日告示、3月10日投票で行われる町長選に移る。」と報じた。

現町長は次回町長選に出馬しないと伝えられているので町長が替わるのは確実だ。ともかく、福島原発事故から2年目になる3月11日には新しい町政が見えてくるだろう。

上毛新聞は、「榛名湖ワカサギ氷上釣り 2季連続の中止。http://www.jomo-news.co.jp/ns/6013598165256329/news.html。(更新日時:2013年2月3日(日) AM 07:00
))」というタイトルで、「高崎市の榛名湖で捕獲したワカサギから国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える340ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、榛名湖漁業協同組合(野口正博組合長)は2日、今季の氷上ワカサギ釣り解禁の中止を決めた。氷の厚さが不均一で安全確保が難しい上、セシウムの検出値が高いことが理由。中止は2シーズン連続。氷上ワカサギ釣りは漁協だけでなく、周辺の観光業者にとっても収益の柱だっただけに、苦渋の決断となった。 」と報じた。

この記事で、気になったのはセシウム濃度だけでなく、ワカサギの捕獲量。ワカサギの絶対量が減少しているのか。解禁すれば当然入漁料を取るだろうが、釣り人が軒並み不漁という心配も考慮された判断なのか。

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老人の寝言:ああ 栄光の東京オリンピック

節分の豆まきで、オニの扱いに困った。鬼とオリンピックで思い出すのが「鬼の大松」と呼ばれた当時、ニチボウ貝塚の女子バレー監督の事だ。それに、最近のニュースになった不祥事の事だ。ここには、人間社会の縮図が見えるような気がした。

毎日新聞は、「柔道:内柴被告 判決に怒り…法廷で大声、控訴宣言「僕は無実」
http://mainichi.jp/sponichi/news/20130202spn00m050003000c.html。(2013年02月02日))」というタイトルで、「泥酔した教え子の大学女子柔道10+件部員に乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた北京、アテネ両五輪の金メダリスト内柴正人被告(34)に対し、東京地裁は1日、懲役5年の実刑判決を言い渡した。内柴10+件被告は自らの主張を「虚言」などと一蹴され即日控訴した。一方、日本オリンピック委員会(JOC)は、金メダルの返還を求める可能性を示唆した。」と報じた。

この事件は、教育という見方によれば聖域な環境の中で起こっている。しかも、師弟、男女という関係が絡んでいる。事態の進み方は色々あろうが、最悪のパターンで進んでいるのではないか。それが社会に及ぼす影響も計り知れないだろう。しかし、裁判は継続中である。刑事裁判の後から、損害賠償を求めた民事裁判に発展するのではないか。先々も、明るさが見えてこない事態だ。

朝日新聞は、「上村・全柔連会長、JOC選手強化本部長を辞任へ。http://www.asahi.com/sports/update/0131/TKY201301310135.html。(2013年1月31日15時10分))」というタイトルで、「柔道女子日本代表監督らによる暴力、パワーハラスメント問題で、全日本柔道連盟会長の上村春樹氏が、日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長の職を辞任することがわかった。31日に急きょ開催される理事監事報告会で申し出る。東京都が目指す2020年五輪招致への影響などを考えて責任をとる形だ。」と報じた。

このニュースも不可解な不祥事だ。オリンピック精神を信じ、その目標に邁進する指導者の行為と思うと情けなくなる。しかし、一般人にとって真相が掴みがたい。一層のこと、集団訴訟を提起して事実を争うべきではないか。オリンピックの精神としては自立・公正というのがあるだろう。基本は、健康なる精神と健康なる身体ではないか。ここでも、オリンピック精神がどのように機能したのか不可解さを感じる。目的のために手段を選ばずが通れば人間関係はズタズタになってしまうだろう。

以前、「体育の授業(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2010/01/post-32a5.html)(2010/1/7)」という記事で、東洋の魔女と言われた、女子バレーチームを率いた、オニの大松監督の事を書いた。ここで、自分が見たのは、本当の戦場と競技という一種の仮想的戦場の対比である。司令官と部下の関係、師弟の関係ともとれる。なぜ、オニの大松監督は選手の信頼を得たかというのが、現在の視点である。

たまたま、最近宮本武蔵の記事を書いた。「老人の寝言:宮本武蔵はモズの姿に何を見ていたか(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2013/01/)(2013年1月24日金曜日)」。この記事も、学校におけるスポーツや体育との関係を背後に想定している。自分の感覚からするとどこかおかしく感じるのだ。スポーツが勝つことや序列だけにこだわりすぎるのではないかと思う。

「柔道。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%94%E9%81%93。(最終更新 2012年12月13日 (木) 15:52 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「柔道(じゅうどう)は投げ技、固め技、当身技を主体とする武道である。 1.日本伝講道館柔道 - 世界的に普及している柔道でオリンピック種目にもなっている 2.七帝柔道(高専柔道) 3.起倒流柔道
本項では1を詳述する。 ;柔道(じゅうどう)、日本伝講道館柔道(にほんでんこうどうかんじゅうどう)は、1882年(明治15年)に嘉納治五郎が創始した武道である。日本の国技の一つであると同時に広く世界的に普及し、オリンピック種目にもなっており、今日では単に「柔道」と言えばこの柔道を指す[1]。」とある。WIKIPEDIA英語版=「Judo(http://en.wikipedia.org/wiki/Judo)」英語版の「History and philosophy」

奇しくも、今回の二つ事件は柔道界で起きている。柔道といえば嘉納治五郎ではあるが、嘉納治五郎の精神が、いまどこで実践されているのだろうか。

「嘉納治五郎。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%89%E7%B4%8D%E6%B2%BB%E4%BA%94%E9%83%8E。(最終更新 2013年1月14日 (月) 06:08 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「嘉納 治五郎(かのう じごろう、1860年12月9日(万延元年10月28日) - 1938年(昭和13年)5月4日)は、日本の柔道家、教育者である。 講道館柔道の創始者であり柔道・スポーツ・教育分野の発展や日本のオリンピック初参加に尽力するなど、明治から昭和にかけて日本に於けるスポーツの道を開いた。「柔道の父」と呼ばれ、また「日本の体育の父」とも呼ばれる。
」とある。

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)のホームページを見ると、柔道は日本のオリンピックスポーツの栄光を背負うという程に力点を注いでいると感じた。

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)のホームページに「柔道 競技の歴史の項」に、「柔道競技がオリンピック種目になったのは、昭和39(1964)年第18回東京大会からです。日本で生まれた柔道が東京の大会で初めて正式競技になったのですから、日本国民の期待は大きく膨らみ、全階級で優勝を、といった盛り上がりを見せ、選手、関係者もなんとしてでも勝たねばならない、と強化練習に努めました。 試合会場は日本武道館でした。柔道ファンの予想通り軽量級の中谷雄英、中量級の岡野功、重量級の猪熊功の3選手が金メダルを獲得しました。体重無差別の予選で日本のチャンピオン神永昭夫選手は身長1.98mのオランダ人、A.J.ヘーシンク選手に僅差で負け、敗者復活戦を勝ち抜き、決勝で再び対戦しました。しかし、9分22秒、ヘーシンク選手は神永選手の掛けた体落を崩して寝技に引き込み、袈裟固で抑えました。神永選手は善戦むなしく銀メダルとなりました。この試合を見るために日本武道館に詰めかけた観客数は約15,000人でした。 柔道は昭和31(1956)年の第1回東京大会から世界選手権大会が行われている国際的スポーツであり、女子柔道は平成4(1992)年第25回バルセロナ大会からオリンピック正式種目となっています。2004年現在、IJF加盟国数は187の国と地域を数えています。」と記している。

更にJOCの記事は、嘉納治五郎の精神に言及して、「東京オリンピックと嘉納の教え(http://www.joc.or.jp/olympism/kano/20071220_1940jigoro05.html)」、「嘉納の武道精神が1964年の大会で示されたのは、柔道無差別におけるオランダのヘーシンクの戦いぶりであった。彼が優勝を決めた瞬間、興奮した自国の関係者が畳の上に入って来ようとした時に、ヘーシンクはそれを手で制止した。この姿に礼を重んじる武道の精神を見ることができる。武道的な精神が外国人にも身に付いていたことは称えられてよいだろう。しかしながら、その後の柔道の流れは国際化とともに西洋化の道を急速に歩み始めた。ランキング制度の導入などプロ化への波が柔道にも押し寄せて来るなかで、武道精神をどのように位置づけるかが問われている。 嘉納治五郎は1940年の東京大会招致にあたっては、オリンピック・ムーブメントが世界の文化になるよう働きかけたといえる。未来のあるべきオリンピック・ムーブメント像を、オリンピック精神と武道精神との融和ということを教育家、柔道家として主張した。嘉納の目指したオリンピック精神と武道精神との融和は未だに果たされてはいないのではないだろうか。」と述べる。

JOCが日本の代表的国技として、オリンピック種目であり、世界各国に普及している「柔道(JUDO)」を非常に重視している事は、「 オリンピズム > オリンピックムーブメントと嘉納治五郎 > 東京オリンピックと嘉納の教え 」という項目で示されている。「東京オリンピックと嘉納の教え」の項で「嘉納の目指したオリンピック精神と武道精神との融和は未だに果たされてはいないのではないだろうか。」と述べている点に窺われる。今回、耳にした二つの事件は、武道精神の対極にあるように思われるのだ。更に、上記の内容は、英語版としてホームページで世界に公開しているのである。JOCはこの事件を日本という小さなコップの中の事件として扱うのであろうか。そんな態度では、余りにも世界を嘗めすぎていないか。世界がJUDOに求めているのは、精神性を大切にする武道精神ではないのか。嘉納治五郎の精神が崩壊すれば、その精神を重く受け継いでいるJOCも崩壊するのと大差ないようにも感じるのだ。

WIKIPEDIA「大松博文(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%BE%E5%8D%9A%E6%96%87)」の記事を見ると、大松監督は戦場における人間性を深く理解して、競技練習でもそれを実践したのではないかと思った。それ故、極限のところでパワハラにならなかったのではないか。当然、選手の資質も関係していたろう。厳しい訓練に耐える監督に対する信頼もあったろう。結果として、監督も選手も賞賛されたのではないか。

WIKIPEDIA「大松博文(最終更新 2012年7月30日 (月) 04:50 )」に、「大松博文出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 大松 博文(だいまつ ひろぶみ、1921年2月12日 - 1978年11月24日)は、東京オリンピックでのバレーボール全日本女子チーム監督、元参議院議員(自由民主党、1期)である。香川県綾歌郡宇多津町出身。バレーボール殿堂入り。生涯 [編集]:坂出商業学校から関西学院大学(高等商業部)に進学したのち、ニチボーに入社。1941年(昭和16年)、陸軍に召集され、中国・ビルマ・ラバウルを転戦する。中隊指揮官を務めた際、自分より年配の兵士が指揮に従ってくれるよう、自ら率先して行動をとった。その後第31師団下に配属され、インパール作戦に従軍。「白骨街道」とも呼ばれる悲惨な戦場からの数少ない生還者の一人でもある。これら経験が、彼の性格を大きく変える出来事となった。」とある。

「鬼。http://ja.wikipedia.org/wiki/鬼。(最終更新 2013年1月12日 (土) 06:08)」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「鬼(おに)は、日本の妖怪。民話や郷土信仰に登場する悪い物、恐ろしい物、強い物を象徴する存在である。 「鬼」という言葉には「強い」「悪い」「怖い」「ものすごい」という意味もある(鬼 (曖昧さ回避)でも説明)。 また、なまはげ(秋田)やパーントゥ(宮古島)など、各地で様々な呼び名があり、角があったり、みのを着ていたり、全身泥だらけなど姿も様々である。」とある。

鬼と言えば、架空の存在だが、第一に外観、容貌が思い出される。しかし、その行動や内面を冷静に考えると、愛らしく・奥行きが深い人間らしい存在にもみえてくる。鬼は悪事をはたらく怖い存在として捉えられるが、それは人間を悪や困難に立ち向かって奮い立たせる役柄のようにも見える。見方によれば、鬼は部下を挑発し、自分を乗り越えさせようとする教育者でもあろう。人間の心理や情念を投影する仮想的な対象でもあるのだろう。今日、スポーツ界だけでなく、アチコチノ分野に本当に鬼らしい鬼はいなくなったようだ。

現在は親子、師弟という関係も対等な仲間意識という関係で捉えてしまう。親子、師弟関係の本質の中には、親は子に、師は弟子にやがて乗り越えられるという畏るべき現実が潜んでいる。そのような循環のなかで、技量や精神が伝えられて行くのではないか。事件の被害者も加害者も全く同じ意識・同じ価値観で、お互いの関係が俗人と同じレベルのように見えてしまう。武道精神はどこへ行ったのか。WIKIPEDIA「武道(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E9%81%93#.E5.98.89.E7.B4.8D.E6.B2.BB.E4.BA.94.E9.83.8E.E3.81.8C.E6.8C.99.E3.81.92.E3.81.9F.E6.AD.A6.E9.81.93.E3.81.AE.E7.89.B9.E5.BE.B4)」。

毎日新聞記事は、「一方、日本オリンピック委員会(JOC)は、金メダルの返還を求める可能性を示唆した。」と報道した。この報道が正しいのか否か、また金メダルが何を理由に与えられるものか定かではないが、常識的には公正な競技における勝利がメダルの対象だろう。競技が適正であればその結果を取り消す事は不可能ではないのか。不祥事は金メダル後に起きているのだから、不祥事を理由に返還させるというのはいささかおかしな論理ではなかろうか。まして、第一審判決直後で、判決が確定していない段階で、このような動きをするのも、オリンピック精神としてフェアと言えるのか。本人が自主的に返納するならそれに越したことはないだろうが。

更に、メダルを授与するのはあくまで国際オリンピック委員会ではないのか。JOCは国際オリンピック委員会と協議せずにメダルの返還云々が言える立場なのか。報奨金はJOCが自己の権限と責任で出すのなら、報奨金の返還云々の可能性は否定できないかも知れないが、報奨金なら報奨金と言うべきではないか。JOCに余り勝手な事をしゃべられたら、国際オリンピック委員会の顔も立つまい。もし、事態がJOCが言ったとおりに動くとすると、日本の国内問題が国際問題に発展してしまうのではないか。見方を変えれば、「一方、日本オリンピック委員会(JOC)は、金メダルの返還を求める可能性を示唆した。」というニュースも本当ならば保身と弱い者いじめにすぎず、IOCの権威の失墜に通じるのではないか。

宮本武蔵、嘉納治五郎、大松博文等は武道や五輪の精神でどこか共通するところがあるように思えた。今や、日本の武道精神は世界に受け継がれ、日本の内部では空洞化してしまうのか。

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2013年2月 4日 (月)

日々農天気:圃場周辺に春の予感を探る

2013年2月4日月曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) 4.2 06:47 。ざっそう句:本当の オニが泣いてる 五輪かな。宅内閑居。かみさんの昔話。幼少の頃、遊び仲間に女番長のような人物がいて、数人の部下をよくいじめたとの事。ある時は橋の欄干上を歩かせられたとか。初めて聞いた怖い話だ。さすが上州女。でも、この程度の事は、いじめというより、意地悪遊びという感覚で、親にも話していないようだった。そこまで聞かなかったが。ところが、学校の先生に叱られる時は、その番長が一番先に叱られて、部下まではお叱りが及ばなかったとの事。見方によれば、番長は部下の防波堤になっていたのだ。更に、今から考えると、叱り叱られるという関係を通して先生とコミュニケーションが出来ていたから、大過なく過ごせたのではないかと言った。やはり、家庭の事情等があり、親子の交流が薄くなると、たとえ先生に叱られても人間らしい交流を望んだのではないかという落ちである。

本気に叱られる事により自分の存在の重さが感得できるのではないか。叱る時はオニになって叱るのだ。自分が叱られて怖い目にあったのは、多分父の言い分を聞かず泣いて反抗したので、大きなアオダイショウが住んでいる真っ暗な倉の中に閉じこめられた時だ。二度と体験できない思い出だ。ちやほや誉めるだけでは人間は成長しない。幼少の頃に、鬼のように怖い存在も時を隔てると愛すべきもののように変わる。昨日は節分。家族の皆が、自分流に豆まきをした。自分は、オニだ~、オニだ~と小声で叫び、豆をかじった。

2013年2月3日の天気(AMEDAS)

TAVE= 6.6
TMAX= 10.9 最高気温(℃) 11.4 13:38
TMIN= 3.6 最低気温(℃) 3.6 24:00
DIFF= 7.3
WMAX= 9.4 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 16.0(北西) 05:08
SUNS= 9.7
RAIN= 0

Q
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日々農天気:圃場周辺に春の予感を探る

先日、邪魔になるがデジカメをポケットに農作業をした。デジカメの画像を連結。ソフトはViXを使用。

写真左から。蝋梅:開花直前。寒いと開花が遅れるようだ。新聞でも遅れているという情報あり。今年は正月元旦から累積温度のデータを取っている。C-TEMP=2595.3℃(1月末)であった。杉花粉が飛ぶのも多分、累積温度だろう。

アオキの実。アオキは雌雄異株。鳥のうんちから芽が出た苗を生け垣にした。ウン良くメスの苗だった。

未収穫ミカン。中身は鳥の餌になった。

次は?。また忘れた。??。そうだ、北国の春を告げる辛夷(こぶし)だ。こぶしの開花を農作業の基準にしている人もいるようだ。工業は自然との関係が薄いので、元技術者としては作物の適期を読むのが苦手だ。

ナツミカンの実。収穫遅れ。暖地では夏まで樹上におけるらしいが、寒地ではしもげてしまう。樹体が弱まらないよう収穫した。2004年に自分で接ぎ木した苗に最初に実が付き始めたのが2007年頃。2010年には五個結実。今年はその数倍位あった。実と枝の付け根が剥離し易くなり手でもげた。一年間落果しない場合もある。

ツバキに這い上がって枯れている蔓草のイシミカワ。枯れてもトゲは残っている。手強い相手。ミカン樹に這い上がった蔓は当面霜除けで残した。

曼珠沙華。この時期、青々と葉を伸ばして、夏には葉が枯れて、秋に葉のない花が咲く。他の雑草と住み分けしているようで興味深い。

福寿草。我が花暦2007年の1/16~20日期間に一点だけデータがあった。少し遅いかも知れない。
Roubai_to_fukujyusou_8pix_2

2013年2月 3日 (日)

技術 回顧と展望(会社生活断面記):ついに見付けた幻のタイピン

2013年2月3日日曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 18.3 15:52。この季節、最高気温は高くても10℃前後なので、それより8℃も高い。仕事中汗が滲んだ。ざっそう句:落ち葉着て 雛の如咲く 福寿草。山東菜を収穫。半結球だが、結球まで進んでいない。境界木のツバキを縮伐。蕾があめ玉ほどに膨らんでいた。ナツミカンを収穫、剪定。枯れて、果樹等を覆っている蔓草を除去。夏の手抜きを冬に挽回している格好だ。蝋梅は蕾が膨らんだママ。咲き時を考えているようだ。生け垣のアオキに赤い実が付いていた。辛夷(こぶし)の蕾も膨らんでいる。この「辛夷(こぶし)」という名前がパット出てこない。春になると、我が家では日当たりの良い場所にあるホウの白い花が目立ってしまい、生け垣の
辛夷(こぶし)には気付かない。「技術 回顧と展望:「知の信頼性」はどこへ向かうか(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/03/16/)。(2012/3/16(金))」に花暦を作っていたとある程度。開花は3/中頃か。「白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春」と「北国の春」を連想するようにしよう。今日が節分。明日立春。

2013年2月2日の天気(AMEDAS)

TAVE= 10.0
TMAX= 18 最高気温(℃) 18.3 15:52
TMIN= 2.9 最低気温(℃) 2.6 06:16
DIFF= 15.1
WMAX= 9.2 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 16.0(西北西) 22:35
SUNS= 8.1
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(会社生活断面記):ついに見付けた幻のタイピン

ビジネスマンにとって背広とネクタイは手放せない。ネクタイの小道具としてタイピンがある。自分も一度だけ、記念品としてタイピンをもらった事がある。そのタイピンはやや長く、何かの拍子で曲がってしまい、やがてジャンク箱に入り紛失してしまった。

集積回路はチップサイズが大きいと、その中に含まれる欠陥が多くなり、不良品となる。技術者はその不良率を下げてコストダウンをするのが常套手段であった。最終製品まで組み上げてから歩留まりが低いと採算が合わなくなる。従って、不良品は出来るだけ前の工程で除去するのが普通である。そのため、一般的にはウェーハ段階で各種の試験が行われるようになった。

大抵、そのようなウェーハ上の不良品には赤色インク等でマーキングをして組立から除外した。中には、ウェーハ全部が不良の場合がある。そんなウェーハを見て、技術者達は何か使い道はないかと考えるのが一般的だ。冗談に、そいつをネクタイピンにしたら売れるかも知れないと慰め合う事もあった。このような話は、日本だけではなく、外国の技術者との会話でもあった。歩留まりは、どこでも頭が痛む問題であった。

しかし、半導体メーカーは自社のチップが外部に流出する事は、技術情報やノウハウが流出する原因になるのでチップを出したがらない。まして、不良チップを世の中に出すのは気まづずい思いがするだろう。在職中はその冗談が実現した例を一度も見たことがなかった。先日、リサイクルショップで、装飾品コーナーを覗いた。最早、背広を着て、ネクタイを締めるような事はほとんどないだろうと思っていたが、なにかの拍子で、ネクタイピンに手が向いた。

最初に取り上げたのが、やや特長があるデザインのもの。その近くに、四角の形が見えたごく普通のタイピンがあった。もしや、と思いつまみ上げてみるとどうもLSIチップが入っているようだった。おまけに、某半導体メーカーのイニシアルが入っていた。これこそ、その会社の何かの記念品ではないかと思った。勿論、関心の無い人にとってはほとんど価値がないだろう。それ相当の値段だったので、購入して珍品コレクションに加えた。ともかく、面白そうだと考えただけでなく、それが実行されていたのは驚きだ。
Lsi_chip_tie_pin_130129

2013年2月 2日 (土)

技術 回顧と展望(老人の寝言):半導体のリストラ再編に日本の将来はあるのか

2013年2月2日土曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -4.4 06:42。ざっそう句:囃された 末に捨てられ 身は哀れ。宅内閑居。テレビにかじりついていたかみさんが、なにやら富士通やパナソニックが云々と声をかけてきた。半導体について、中身は知らないが、言葉は知っているので関連ニュースが流れた事を教えてくれた。2月1日にルネサス半導体の事を書いたので、その流れだろうと推測した。既にエルピーダメモリーはかつての宿敵マイクロンの軍門に下っている。

2013年2月1日の天気(AMEDAS)

TAVE= 4.0
TMAX= 9.7 最高気温(℃) 10.3 14:37
TMIN= -3 最低気温(℃) -4.4 06:42
DIFF= 12.7
WMAX= 2.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.1(南東) 13:54
SUNS= 7.5
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(老人の寝言):半導体のリストラ再編に日本の将来はあるのか

ところで、エルピーダは現在どうなのか気になった。エルピーダメモリ株式会社のホームページを見ると、「会社更生手続開始決定のお知らせとご挨拶(http://www.elpida.com/pdfs/pr/2012-03-23aj.pdf)(平成24年3月23日)」で平成24年3月23日に「、東京地方裁判所より会社更生手続開始決定を受けました。」とある。その記事によると平成24年2月27日に会社更生手続開始の申立てを行った。「マイクロン及びエルピーダ、 公正取引委員会の審査終了について(2012年12月21日)」の記事に「公正取引委員会の審査が終了したことをお知らせいたします。これにより、本件取引について日本の独占禁止法における調査が終了したこととなります。日本についても競争法上の調査を終了したことで、本件取引の実行の前提条件の一つを充足したことになります。」と、手続きは順調に進んでいるようだ。

エルピーダの場合、法的な手続きに従って破綻処理を行っており、前社長は「更生会社 エルピーダメモリ株式会社 管財人 坂 本 幸 雄」として残っている。かつての経営の最高責任者としてはつらい立場ではあろうが、これもつきつめれば生き方の問題であろう。沈みかけている船から率先して逃げる船長を見るようでは示しがつかないだろう。

一方、富士通とパナソニックの半導体に関する動きはどうなのか。WEB情報によると、お荷物になった社内の道楽息子や道楽娘を社外に追い出して、お家安全を図る作戦のようだ。その道楽息子や道楽娘が「システムLSI」で、両社のシステムLSIは別々の得意分野があるので、見かけは相性がよさそうだ。新家庭ならぬ、新会社の創立には外部資金(日本政策投資銀行)を頼るようだ。まだ、統合の全容が明らかにされておらず、今回の発表は打ち上げ花火のように見える。ルネサスも「システムLSI」を持っているが、まだ本体に留めさせるような未練があるようだが、合体に含みのあるような意味にとれる情報もあった。二者ならまとまる取引も三者ではまとまりにくいのが世の常。先々は外国の半導体メーカーとの合体もありそう云々とまだまだ、波乱がありそうだ。

「日本政策投資銀行。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E7%AD%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E9%8A%80%E8%A1%8C。(最終更新 2013年1月11日 (金) 10:30 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「概要 [編集]経済社会の活力の向上及び持続的発展、豊かな国民生活の実現並びに地域経済の自立的発展に資するため、一般の金融機関が行う金融等を補完し、又は奨励することを旨とし、長期資金の供給等を行い、もって日本の経済社会政策に金融上の寄与をすることを目的に設立された。 資金の流れを「官から民」に移し経済を活性化する政策金融改革の一環で、2008年(平成20年)10月1日に、特殊法人で特殊銀行の日本政策投資銀行(旧DBJ)を解散し、特殊会社たる株式会社日本政策投資銀行(新DBJ)として新たに発足した(旧DBJの全財産の出資により新DBJが設立され、新DBJ設立と同時に旧DBJは割当を受けた新DBJ全株式を政府に無償譲渡し、旧DBJは解散)。 政府による100%出資の株式会社であり、特殊会社化により2012年~2014年を目途に政府保有株式の全てを処分し完全民営化する予定であったが、2009年7月3日に公布・即日施行された平成21年法律第67号による改正において、2011年度末を目途に、株式の政府保有の在り方を含む日本政策投資銀行の組織の在り方について検討を加え、その検討結果に基づく措置が講じられるまでは政府保有株式の処分は行われないことになった。」とある。

現役時代、カスタムLSIの開発支援をした。自社から開発仕様を出す。詳細設計は海外のベンチャー設計会社。生産は海外のファウンドリー。このような設計から生産までの流れが丸抱えではなく、専門会社の分業体制になっていた。料理の方式としてはホテルのバイキングと同じだが、料亭の会席料理ほどの贅沢は期待できないが、適切なコースを選べばほとんど我慢できる段階まで達していたようだ。ベンチャー設計会社は身軽で分裂、統合の動きも早く、うかうかすると委託した成果物が無断で流用される心配もあった程だ。ともかく、日本のシステムLSIも箱入り娘として自社製品の聖域として残されてきたのではないか。その聖域を切り離して外部に出し本体の無事を図る。弱者連合で創立した新会社も再建の切り札がない、やる気のある経営者がいない云々で、最後には資金を食いつぶし破綻し、その先は海外メーカーの軍門に下る。そのために、親方日の丸を頼りにするとは何となく釈然としない。悪夢だが、そちらの方が現実的に見えてしまう。


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以下は.CEEKJPで「富士通 パナソニック 半導体」でニュース検索した結果(2013/2/2)

26 件の記事の 1 件目 ~ 26 件目 (重複4件は非表示です)
システムLSI:富士通とパナソニック先行統合へ (経済) 00:48 毎日新聞
富士通とパナソニック、システムLSI統合へ新会社 (経済) 01日 20:38 日本経済新聞
パナソニック、第3四半期は346億円の営業黒字に改善 (電脳) 01日 20:07 impress
富士通:パナソニックとシステムLSI事業を統合との報... (経済) 01日 14:48 SFN
富士通とパナソニック、事業統合で最終調整 (経済) 01日 12:20 読売新聞
富士通・パナソニック先行、半導体統合 ルネサスは交渉継続 (経済) 01日 11:57 日本経済新聞
パナと富士通、LSIで新会社 事業統合、不採算立て直し (地方・地域) 01日 11:51 北海道新聞
富士通とパナソニック、システムLSI統合で新会社=関係筋 (電脳) 01日 11:14 ロイター
富士通<6702.T>とパナソニック<6752.T>... (経済) 01日 11:07 ロイター
パナソニックと富士通、システムLSI事業を統合へ 新... (経済) 01日 10:41 産経新聞
富士通とパナソニック 半導体で新会社 (経済) 01日 06:15 NHK
ルネサス・富士通・パナソニック、LSI事業統合ͨ... (経済) 30日 05:45 日刊工業新聞
パナソニック:富士通・ルネサスとシステムLSI事業統... (経済) 29日 14:49 SFN
システムLSI:富士通、パナ、ルネサスが統合で大筋合意 (経済) 29日 02:30 毎日新聞
十大新製品賞にみる、モノづくり産業を牽引する注目製品 (経済) 28日 11:30 EconomicNews
【個別銘柄】ファナックと島津製急落、ソニー大幅高... (経済) 28日 10:04 Bloomberg.co.jp
十大新製品賞にみる、モノづくり産業を牽引する注目製品 (経済) 26日 16:55 サーチナ
[法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」]超高速&フル... (電脳) 24日 14:23 impress
ドコモ、フルHD・高速処理で勝負 春の最新機種発表 (経済) 22日 20:28 朝日新聞
パナソニック、社員数削減や事業売却を模索する可能性=社長 (経済) 09日 18:27 IBTimes
UPDATE3: パナソニック<6752.T>、社員数削減... (経済) 09日 17:56 ロイター
国内半導体メーカー「選択と集中」の年に ルネサスの今後は (経済) 09日 09:15 産経新聞
26 件の記事の 1 件目 ~ 26 件目 (重複4件は非表示です)

2013年2月 1日 (金)

技術 回顧と展望(老人の寝言):日の丸半導体は親方日の丸が救うのか

2013年2月1日金曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -3.4 07:04 。ざっそう句:カラコロと 石の鳴る靴 俺の靴。用事外出。かつて業界内では、トランジスタや集積回路がシリコンでできているので、それらを石と呼んで読んでいた。この駄句の石は本当の小石だ。靴底の穴から潜り込んできた。旧暦の1月が睦月(むつき)。2月が「如月(きさらぎ)」。「更衣」、「衣更着」とも書くらしい。広辞苑によると、「着物を更に重ね着る意」は誤りとしていた。「生更ぎ:キサラギ」の意味で、「草木の更生することをいう。」とある。」立春が 2月4日との事だ。まだ寒いが春は確実に近づいてくる。1月31日の記事に第1次産業と第2次産業合計の従事者数が全体の約30%と書いた。東北地方太平洋沖地震の発生からまもなく23ヶ月、2年目になる。資材の納入体制で必要最小限しか在庫を持たないジャストインタイムで有名なトヨタの車生産が多くの間接的被害を受けたのを思い出した。

2013年1月31日の天気(AMEDAS)

TAVE= 2.5
TMAX= 8.4 最高気温(℃) 8.8 15:24 
TMIN= -2.9 最低気温(℃) -3.4 07:04 
DIFF= 11.3
WMAX= 3.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 9.3(西北西) 00:05 
SUNS= 9.2
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(老人の寝言):日の丸半導体は親方日の丸が救うのか

現在ではマイコンが自動車のキーパーツになっている。マイコンという小さな半導体部品がなければ、自動車は単なる金属等のかたまりに過ぎなくなってしまう。エンジンさえ回らない。そのマイコン供給を担ってきたのが半導体メーカーのルネサスエレクトロニクス。そのルネサスも経営不振で再建中。一時外資が買収を企てたが、日本の製造業への影響が非常に大きいので国が乗り出してきた。

Business Journalは、「2013年の経済界を展望する(5) 「経産省無責任体制」ルネサス支援で国民が払うツケ…革新機構とトヨタのすれ違いも。http://biz-journal.jp/2013/01/post_1319.html。(2013.01.15))」というタイトルで、「2012年12月10日、政府系ファンドの産業革新機構による半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの買収が正式に決まった。 ルネサス13年2月から9月にかけて1株120円で12.5億株、1500億円の第三者割当増資を行う。このうち革新機構が1383.5億円を引き受ける。出資比率は69.2%で筆頭株主となる。 残りの116.5億円は企業連合、8社が出す。トヨタ自動車の出資額は50億円、日産自動車は30億円、デンソー、ケーヒンの2社が各10億円、パナソニック、キヤノン、ニコンの3社がそれぞれ5億円、安川電機は1.5億円だ。革新機構はさらに追加出資または融資を500億円を上限に行う予定だ。 ルネサスの経営再建は革新機構の手に委ねられた。 ルネサスの支援はトヨタ自動車が主導した。トヨタは12年8月末に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が総額1000億円でルネサスを買収したいと提案したのを受け、外資系ファンドの傘下に入った場合の影響を分析した。」と報じた。

上記記事は「買収資金の出所は国の金=税金だ。税金を投入して果してルネサスの再生は可能なのか。」と再生手法に疑問を投げかけている。「法的処理では企業(経営者)の責任、株主の責任、債権者の責任が一括して問われるが、実質国有化という美名に隠された救済なら経営責任、株主責任など、もろもろの責任は追及されずに済む。」の例として、前者では日本航空、後者では東京電力の例を述べている。

現在では、車はメカトロニクスの極致を極めている。それだけ技術が高度化している。車の部品もユニット化が進み、修理もそのユニット交換で行う場合が多くなったようだ。最近、我が愛車の軽トラのウインカーの点滅速度が倍位速くなった。車検の時、その旨伝えて修理をしてもらった。原因は、ランプが切れていたためであった。昔の車なら、原因と症状の対応がかなりハッキリしているので整備も楽だったようだ。自動車にマイコンや半導体が使われるようになり、車の異常発進が問題になった事もあった。最近では、アメリカ市場におけるトヨタ車にタイするクレーム事件が記憶に新しい。「技術断想:米運輸省によるトヨタ車急加速問題の調査結果(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/02/post-28c0.html)。(2011年2月12日 (土))」。

現役時代、自分が開発に関与した電源関係の集積回路が車載用に使われると決まったと聞いた記憶がある。車載用としてパッケージ品ではなくチップ品として供給されたらしい。車関係は信頼性だけでなく、生産・購買関係の情報管理も厳しかったので、同じ社内であっても、詳細は知らされなかった。しかし、品質への要求は厳しい物があった。特に、走る・止まる・曲がるとかの走行系に使われる場合は大変だった。不良品が発生した場合は、その原因調査と対策が求められた。現在、どうなっているか知らないが、半導体も民生用以外では高品質が要求される事、その市場への対応としてQS9001システムの認証取得への動きも出てきた。

日本の半導体の凋落については、「読みかじりの記:「日の丸 半導体は 死なず 黄金の80年代の復活か?」 泉谷 渉 著(2007年 株式会社 光文社)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/08/802007-f8dd.html)。(2012年8月27日 (月))」という記事を書いた。今、振り返ると、日本の半導体は、専業体制ではなく、社内の道楽息子みたいな立場であった、いざという時は本体が支えてくれるという親方日の丸という甘えがあったようにも思われる。

一般社団法人半導体産業人協会 会報77号で技術ジャーナリスト・金沢大学講師 志村幸雄氏
(諮問委員会委員長)は、「日の丸半導体よ、お前もか!。http://www.ssis.or.jp/ssis/pdf/Encore77.pdf。(2012 年10 月))」というタイトルで、「だが、真理は永遠なりで、経済的な効果に限っても、GDP や雇用への寄与、生産性向上への貢献、新産業の創出など様々な効果が期待される。現に、わが国GDPへの半導体産業の寄与度は1%前後にとどまるが、製造業や通信サービスへの波及効果を含めると12%にも達する。当協会理事長の牧本次生氏の著書名を借りれば、まさに「一国の盛衰は半導体にあり」なのだ。~。国策によって投入された国費が、回り回って外国企業の事業活動に利し、しかも日の丸半導体の凋落を加速するとすれば何とも切なく、割り切れない気持ちである。産業政策の大胆な見直しを含めて、関係者には猛省を促したい。と同時に懸念されるのは、国産メーカーの身売りや再編によって生じる技術流出の問題である。」と述べている。

戦後の生活の豊かさを示してくれたのが電気(TV等の家電製品)と自動車ではなかろうか。そのインフラとしてあった企業が、電力会社と自動車会社ではなかった。財界総理も電力、自動車部門から生まれてきた。自動車もそのエネルギー源がガソリンから電気へと変わる時代が見えてきた。電力もスマートグリッド等々きめ細かな制御によりエネルギーの効率化が期待される時代になる。自動車のインテリジェント化は進み、既にアメリカでは無人走行の実験も始まっている。半導体は、情報・通信、交通、社会等々あらゆる分野に不可欠な部品である。

戦後の日本の豊かさの象徴であった半導体も原子力も今、曲がり角を迎えている。半導体も見方を変えれば技術の塊だ。そこには技術的な知的財やノウハウと共に技術者の体験・経験・思いも詰まっている。それが、二束三文の値段で外資にたたき売りされるのはなんとも哀れであり勿体なくもある。ただ、そのような姿に落ちぶれた原因は解明されるべきだろう。やはり、自分なりには国家や企業を指導する最高責任者の経営精神に問題があるのではないかと感じざるを得ない。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
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    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)