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2009年3月 5日 (木)

成長の限界

2009/3/5

成長の限界

ローマクラブが『成長の限界』(1972年)を出版した時、既に人口の増加や資源の枯渇や環

境の悪化が意識されて、その対策が模索された。しかし、当時は地球温暖化という問題は明

確には認識されていなかったと思われる。ともかく、自分が生きてきたのが『成長の限界』が

警告していた時代であった。入れ物が有限ならばそこに入る物も有限であることに疑問は無

い。生産量が増えれば、その累計数量から廃棄処分数量を差し引いた数量がどこかに残る

ことになる。従来通りの成長には限界があるのは最初から分かっていた事なのだろうか。と

もかく作って売るというビジネスモデルは明快で利益も高い。薄利多売のビジネスモデルもは

びこっている。自分で自動車を買いガソリン代を払うというコストを払って安い物を買いに行

く。これが出来なくなった時昔の小売店の存在をうらやましく思う時代も来る予感がしないでも

ない。成長が永久に続く事が不可能ならば価値観を成熟を目指す方向に切り替えたらどうだ

ろう。量から質への転換もこれに通じるだろう。そのキーワードは何か。成長の限界を裏から

見て「無限の成熟」か。

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  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
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