栗の木
2009/9/19
栗の木
十数年前叔父さんが畑に栗を植えるので、植えるのなら苗を一緒に手配してやると話があっ
た。二、三品種、十数本の苗を頼んだ。叔母さんが、栗の収穫をして直売所に出荷してい
た。その栗の木も今は切り倒されている。我が家の栗の木は手入れも収穫もせずに畑の中
にある。今後手入れをして少しでも収穫して見たいと思っている。栗の実をまいた実生の栗
の木もある。最近、この栗の木の下に行ってみたら、栗の実が落ちていた。ところがそれを
拾う気がしないのだ。子供の頃の感激もない。子供の頃は渋皮を爪で剥いだり、歯でがりが
りかじり、渋を吐き出しながら生でたべたりした。爪や歯も立派な生存のための道具であっ
た。この渋皮が取りやすい栗があるとのことで検討をしている。白栗とぽろたんという品種で
ある。最近は食味以前に食べやすい事が求められている。手間がかかると言う点では栗は
他の果物に及ばない。しかし、何となく郷愁を感じる果物でもある。幼少の頃、どこかの山に
栗拾いに連れられていったことがある。野生の栗で実は小さい。しば栗という品種であったの
か。味は良かったらしい。乾燥させてかち栗にして食べたのではないかと思う。それほど記憶
は薄れている。昔は立派な保存食だったので見直すと面白いかもしれない。