マスキー法。20100202。
2010/2/2
マスキー法
自動車はその便利さと引き替えに多くのマイナス面を持っている。そのマイナス面は車の数
が大きくなるほど顕著になる。多分、そのような背景から法律的な対応がとられたのが、米
国のマスキー法であったようだ。WIKIPEDIAによると「マスキー法(Muskie Act)とは、米国で
1970年12月に改定された大気汚染防止のための法律の通称。アメリカの上院議員、エドム
ンド・マスキーの提案によるためこの通称で呼ばれる。 正式には大気浄化法改正案第二章
と言う。 特に、自動車の排気ガス規制に関してこの用語は引き合いに出されることが多い。」
とある。そうして「そのため、自動車メーカー側からの反発も激しく、実施期限を待たずして74
年に廃案となってしまった。しかしながら、排気ガス規制自体は徐々に進み、1995年にはマ
スキー法で定められた基準に達した。」この時、アメリカは革新的な政策をとったと感心した
ように思う。日本でこのマスキー法に最も敏感に対応したのはアメリカに車を輸出している車
のメーカーであったと思う。必死にマスキー法の基準を達成するための技術開発が行われた
ようだ。ただ、国民の多くは大気汚染は遠いアメリカのことのように思っていたように感じる。
ともかく、アメリカは典型的な自動車国家でもある。その自動車を走らせる石油も国策の中
心にある。しかし、国家の支柱であった巨大な車メーカーも哀れな姿になっている。CO2とい
う目に見えないガスが国家にも車メーカーにも重くのしかかっている。石油に長期間執着す
ればするほどその跳ね返りが大きくなる。ここで国や車メーカーがどんなハンドルさばきをす
るか目を離せない。地球温暖化を示すデータを意図的に操作したという一種の地球温暖化
データ偽装というニュースが流れてうんざりした。ともかく、何か事態がが動けばそれを狙っ
たビジネスが始まる。情報操作でそのビジネスのうまみを先取りしようという輩もいるだろう。
環境ビジネスにも虚々実々の駆け引きが横行する。個人も企業も国家も環境という甲羅を背
負っている。それは知っていても本当に自分の背中を直視できるのか。
追記(2020/04/21):ランキング6位。古い記事だが読者がいたようだ。Google検索ではヒットせず。サイト内検索で探したのか。タイトルに日付を追加。