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2012年12月29日 (土)

老人の寝言:今年のレビューと来年のビュー

2012年12月29日土曜日
昨日は曇り。夜半前雨。最高気温(℃) 6.8 14:59。ざっそう句:汁滲み 熟れた食えよと 蜂屋柿。朝方は定例の仕事。宅内閑居。部屋等々の整理。暗くなって電話。雑用一件。段ボール箱に保存していたハチヤガキがブヨンブヨンの食べ頃になった。皮を剥かないので、水分を保ったまま渋抜きという化学反応が起こっている。食べるとき大事に扱わないと皮が破れて汁が流出してしまう。鳥類は進化の結果歯を失ったので、熟した果実を食べるのが好きなようだ。人間が高齢になると歯が抜けるのは鳥の進化の後追いか。WIKIPEDIA「アベノミクス(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)」効果が買われたのか、株価急騰で大納会を迎えた激動の一年だったが、何か一抹の空疎感を感じる一年でもあった。

2012年12月28日の天気(AMEDAS)

TAVE= 3.7
TMAX= 6.7 最高気温(℃) 6.8 14:59 
TMIN= 0.6 最低気温(℃) 0.1 08:35 
DIFF= 6.1
WMAX= 4.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 8.8(西) 05:42 
SUNS= 0.1
RAIN= 1.5

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老人の寝言:今年のレビューと来年のビュー

現役時代、その年の仕事を振り返り、来年の計画の下書きを描く、レビュー アンド ビューという恒例の仕事があった。上司に提出したり、組織の中で発表をした。過ぎ去った事は、それで終わりと片づけられれば良いが、現実はそれに対する評価を迫られる。

今年は、「コンクリートから人」というスローガンに期待し、失望した一年でもあった。聞こえが良いスローガンもいつの間にか変質し、もみ消され、悪い結果だけが残る。百年に一度、千年に一度の天災に備えるのも、それだけの余力があれば結構だ。しかし、年の瀬が迫り、今日、明日、来年をどう生きるか悩んでいるのが庶民ではないか。悩み事を解決するのが生きている証なのかもしれないが。解決にも、完全はない。優先順位といつまでという区切りが必要だ。そのためには時間のスケール感覚を養う必要がある。歳をとると、二代目、三代目等々と歴史という長い期間の因果関係も気になってくる。

株をやっている人と雑談・株談義をする事がある。株の売り買いも、経済・社会の読みが必要になり、勉強の日々らしい。株の蘊蓄を聞くのも勉強になる。時には、俺の株は根っこがある本株だと応対する事もある。こちらは手入れをすればそれなりに答えが出る。今日、日本の社会・経済・産業等々あらゆる部分が動脈硬化現象を起こしている。そこへ、大量の通貨というカンフル注射を打っても効果があるのか。運が悪ければ、ショック死の心配もあるのではないか。あふれた金が行き場を失い、日本の弱った企業がヘッジファンドやハゲタカファンドの餌食になって、日本が益々弱体化する悪夢も否定できない。いつかきた道を思い出す。

戦後の日本は、分業化が極度に進んだ。物事の全体を見渡す事が困難になった。そこに現れたのが専門家だが、専門家に任せたきった結果、とんでもない事態に直面した。その点、種を蒔いて収穫し、その後かたづけまで体験する事は、全体を見渡す上で役に立つ。後々の成功の肥やしになる失敗を恐れては何事も進まない。iPS細胞でノーベル賞というのは、この暗い世相を少し明るくしてくれた。今年も色々失敗したが、それに懲りずに進む以外意外にない。

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    刃物という視点で多くの事例が取り上げられている。刃のある道具の理解にも役立つ。類書が少なく貴重な一冊。「すべり変形が切断の原理」という考え方で説明している。
  • 沼田 真   : 植物たちの生( 1972年 岩波新書(青版 833))
    「ご要望にお応えしてアンコール復刊(1988年岩波新書50年記念復刊) 地球生態系の中で自然を見直す」(腰巻きのフレーズ)。植物の知恵と戦略に人類は勝てるのか。
  • 出町 誠: 14_NHK趣味の園芸:よく分かる栽培12ヶ月  カキ(NHK出版2007年)
    初心者向け柿栽培参考書(新版)。旧版と比較すると楽しい。
  • 中村三夫: 13_NHK趣味の園芸:作業12ヶ月  カキ(NHK出版1996年)
    初心者向け柿栽培参考書(旧版)。新版と比較すると楽しい。
  • 山科正平: 12_細胞を読む   電子顕微鏡で見る生命の姿
    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
  • 柳田充弘: 11_細胞から生命が見える
    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
    情報と通信という現代社会に不可欠の基礎的な学問を作った著者の自伝とそれを通した科学史
  • 沼田 真(編): 07_雑草の科学(研成社1979)
    雑草を多面的に解説し防除の基礎も述べる

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    2010/8/4:MEMO等の表示に使える。 農作業で気になる自戒の言葉 ■畑の石ころはいつまで経ってもても石ころ(早く拾って片づけよという意味か)。 ■同じ石を二度拾うな(やってみると難しい)。 ■手ぶらで歩くな。 ■三つ先のことを読め。 ■適当な観察。 ■空を見よ(気分転換、休憩、天気を読む、腰曲がり防止)