畑の出土品
2008/12/20
畑の出土品
ブログの描き始めの頃、「いとしきもの」というタイトルで畑から出てきた過去の遺物について
書いた。石器らしい石、土器の破片、瀬戸物、キセルの頭、鉄片、自分が遊んだかもしれな
い火打ち石...。等々。終戦後は大規模の地域開発が行われ、埋蔵文化財の調査も行わ
れている。大型の建築機材が使われるようになり、ちょっとした古墳程度なら小さな土建屋で
も数日で平地にしていまうほどの機動力が当たり前になっている。ともかく、遺跡も遺物も大
規模の地域開発で大きく破壊されているのは事実であろう。戦前は農地の耕作、開墾等も
ほとんど牛馬の畜力や人力に頼っていたので、遺跡も遺物の破壊も相対的に小さかったと
思われる。叔父さんの話によれば、畑からは、土器や刀のツカ等が出てくることがしばしばあ
ったという。墳墓から出た珍しい形の埴輪等はコレクターがなにがしかの謝礼をして引き取っ
ていたらしい。ただ、そういうコレクターがいたから畑等から出土した遺物が残ったのも事実
であろう。円筒埴輪等何の役にも立たないと割って捨てられていた時代もあった。思うに現代
の人間は千年後、二千年後に何を残すのであろうか。