火の玉
2009/5/31
火の玉
幼少の頃は怖い話を色々聞いた。火の玉や狐の嫁入りの火の列を見たという人は結構い
た。周囲がそういう微弱な光が見えるようになるに十分な暗がりの状態になったという物理的
な条件も整っていたのだろう。今日では夜でも明るい部分が多くなって、情報も次から次へと
頭脳に流し込まれている。従って、想像をかきたて見えない物も見ようとする心理的な条件
がほとんどなくなった。自分の感性で物を見る機会が激減しているのではなか。自分もかって
不思議な光を見た事があった。夕方、遠方の地上よりやや高いところに光が点滅して去って
行く現象を見た。しかし、火の玉とは考えられないので合理的にその現象を解釈してみた。ヘ
リコプターか小型飛行機が低空を飛行しているが、風向により、音が聞こえなかったのでは
ないかという結論である。時計の秒針も一瞬止まっているように感じることがある。飛行音が
あり、規則的な点滅が長く続いている場合は正常な判断が出来る。しかし、音が無く2~3回
点滅しただけで視界から消えた場合はどう感じるか。