尾瀬へのハイキング
2009/5/9
尾瀬へのハイキング
高度成長時代は仕事だけではなくレジャーも盛んになった。会社も社員の慰安旅行でバスを
仕立てた。職場にもいろいろなグループが生まれた。そんな中、隣の職場の先輩から尾瀬へ
のハイキングに誘われた。それを機会にキャラバンシューズを買って、初めて尾瀬を歩い
た。若い女性も参加して楽しいハイキングであった。尾瀬と言えば、自分が学生当時に発電
工学の講義を担当していた教授が尾瀬ヶ原を巨大な貯水池にして揚水式の発電に使うとい
う計画があったと教えてくれたのを覚えている。電力は蓄えることが出来ない。今使っている
電力は今作られているという事である。しかし、電力需要には山と谷がある。需要がピークに
なるときに必要な電力を供給することが安定な電力供給に不可欠になる。そのために、電力
エネルギーを位置エネルギーに変換して蓄えるのが揚水式発電である。要するに需要が少
ない時期に発電した電気で下流の水を汲み上げて上流の貯水池に溜めて、需要があるとき
に溜めた水を流して発電する方式である。ともかく、多くの人々のこの計画に対する反対で
尾瀬ヶ原が水没することを免れたのである。