05C_技術 回顧と展望

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2013年2月 3日 (日)

技術 回顧と展望(会社生活断面記):ついに見付けた幻のタイピン

2013年2月3日日曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 18.3 15:52。この季節、最高気温は高くても10℃前後なので、それより8℃も高い。仕事中汗が滲んだ。ざっそう句:落ち葉着て 雛の如咲く 福寿草。山東菜を収穫。半結球だが、結球まで進んでいない。境界木のツバキを縮伐。蕾があめ玉ほどに膨らんでいた。ナツミカンを収穫、剪定。枯れて、果樹等を覆っている蔓草を除去。夏の手抜きを冬に挽回している格好だ。蝋梅は蕾が膨らんだママ。咲き時を考えているようだ。生け垣のアオキに赤い実が付いていた。辛夷(こぶし)の蕾も膨らんでいる。この「辛夷(こぶし)」という名前がパット出てこない。春になると、我が家では日当たりの良い場所にあるホウの白い花が目立ってしまい、生け垣の
辛夷(こぶし)には気付かない。「技術 回顧と展望:「知の信頼性」はどこへ向かうか(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/03/16/)。(2012/3/16(金))」に花暦を作っていたとある程度。開花は3/中頃か。「白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春」と「北国の春」を連想するようにしよう。今日が節分。明日立春。

2013年2月2日の天気(AMEDAS)

TAVE= 10.0
TMAX= 18 最高気温(℃) 18.3 15:52
TMIN= 2.9 最低気温(℃) 2.6 06:16
DIFF= 15.1
WMAX= 9.2 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 16.0(西北西) 22:35
SUNS= 8.1
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(会社生活断面記):ついに見付けた幻のタイピン

ビジネスマンにとって背広とネクタイは手放せない。ネクタイの小道具としてタイピンがある。自分も一度だけ、記念品としてタイピンをもらった事がある。そのタイピンはやや長く、何かの拍子で曲がってしまい、やがてジャンク箱に入り紛失してしまった。

集積回路はチップサイズが大きいと、その中に含まれる欠陥が多くなり、不良品となる。技術者はその不良率を下げてコストダウンをするのが常套手段であった。最終製品まで組み上げてから歩留まりが低いと採算が合わなくなる。従って、不良品は出来るだけ前の工程で除去するのが普通である。そのため、一般的にはウェーハ段階で各種の試験が行われるようになった。

大抵、そのようなウェーハ上の不良品には赤色インク等でマーキングをして組立から除外した。中には、ウェーハ全部が不良の場合がある。そんなウェーハを見て、技術者達は何か使い道はないかと考えるのが一般的だ。冗談に、そいつをネクタイピンにしたら売れるかも知れないと慰め合う事もあった。このような話は、日本だけではなく、外国の技術者との会話でもあった。歩留まりは、どこでも頭が痛む問題であった。

しかし、半導体メーカーは自社のチップが外部に流出する事は、技術情報やノウハウが流出する原因になるのでチップを出したがらない。まして、不良チップを世の中に出すのは気まづずい思いがするだろう。在職中はその冗談が実現した例を一度も見たことがなかった。先日、リサイクルショップで、装飾品コーナーを覗いた。最早、背広を着て、ネクタイを締めるような事はほとんどないだろうと思っていたが、なにかの拍子で、ネクタイピンに手が向いた。

最初に取り上げたのが、やや特長があるデザインのもの。その近くに、四角の形が見えたごく普通のタイピンがあった。もしや、と思いつまみ上げてみるとどうもLSIチップが入っているようだった。おまけに、某半導体メーカーのイニシアルが入っていた。これこそ、その会社の何かの記念品ではないかと思った。勿論、関心の無い人にとってはほとんど価値がないだろう。それ相当の値段だったので、購入して珍品コレクションに加えた。ともかく、面白そうだと考えただけでなく、それが実行されていたのは驚きだ。
Lsi_chip_tie_pin_130129

2013年2月 2日 (土)

技術 回顧と展望(老人の寝言):半導体のリストラ再編に日本の将来はあるのか

2013年2月2日土曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -4.4 06:42。ざっそう句:囃された 末に捨てられ 身は哀れ。宅内閑居。テレビにかじりついていたかみさんが、なにやら富士通やパナソニックが云々と声をかけてきた。半導体について、中身は知らないが、言葉は知っているので関連ニュースが流れた事を教えてくれた。2月1日にルネサス半導体の事を書いたので、その流れだろうと推測した。既にエルピーダメモリーはかつての宿敵マイクロンの軍門に下っている。

2013年2月1日の天気(AMEDAS)

TAVE= 4.0
TMAX= 9.7 最高気温(℃) 10.3 14:37
TMIN= -3 最低気温(℃) -4.4 06:42
DIFF= 12.7
WMAX= 2.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.1(南東) 13:54
SUNS= 7.5
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(老人の寝言):半導体のリストラ再編に日本の将来はあるのか

ところで、エルピーダは現在どうなのか気になった。エルピーダメモリ株式会社のホームページを見ると、「会社更生手続開始決定のお知らせとご挨拶(http://www.elpida.com/pdfs/pr/2012-03-23aj.pdf)(平成24年3月23日)」で平成24年3月23日に「、東京地方裁判所より会社更生手続開始決定を受けました。」とある。その記事によると平成24年2月27日に会社更生手続開始の申立てを行った。「マイクロン及びエルピーダ、 公正取引委員会の審査終了について(2012年12月21日)」の記事に「公正取引委員会の審査が終了したことをお知らせいたします。これにより、本件取引について日本の独占禁止法における調査が終了したこととなります。日本についても競争法上の調査を終了したことで、本件取引の実行の前提条件の一つを充足したことになります。」と、手続きは順調に進んでいるようだ。

エルピーダの場合、法的な手続きに従って破綻処理を行っており、前社長は「更生会社 エルピーダメモリ株式会社 管財人 坂 本 幸 雄」として残っている。かつての経営の最高責任者としてはつらい立場ではあろうが、これもつきつめれば生き方の問題であろう。沈みかけている船から率先して逃げる船長を見るようでは示しがつかないだろう。

一方、富士通とパナソニックの半導体に関する動きはどうなのか。WEB情報によると、お荷物になった社内の道楽息子や道楽娘を社外に追い出して、お家安全を図る作戦のようだ。その道楽息子や道楽娘が「システムLSI」で、両社のシステムLSIは別々の得意分野があるので、見かけは相性がよさそうだ。新家庭ならぬ、新会社の創立には外部資金(日本政策投資銀行)を頼るようだ。まだ、統合の全容が明らかにされておらず、今回の発表は打ち上げ花火のように見える。ルネサスも「システムLSI」を持っているが、まだ本体に留めさせるような未練があるようだが、合体に含みのあるような意味にとれる情報もあった。二者ならまとまる取引も三者ではまとまりにくいのが世の常。先々は外国の半導体メーカーとの合体もありそう云々とまだまだ、波乱がありそうだ。

「日本政策投資銀行。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E7%AD%96%E6%8A%95%E8%B3%87%E9%8A%80%E8%A1%8C。(最終更新 2013年1月11日 (金) 10:30 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「概要 [編集]経済社会の活力の向上及び持続的発展、豊かな国民生活の実現並びに地域経済の自立的発展に資するため、一般の金融機関が行う金融等を補完し、又は奨励することを旨とし、長期資金の供給等を行い、もって日本の経済社会政策に金融上の寄与をすることを目的に設立された。 資金の流れを「官から民」に移し経済を活性化する政策金融改革の一環で、2008年(平成20年)10月1日に、特殊法人で特殊銀行の日本政策投資銀行(旧DBJ)を解散し、特殊会社たる株式会社日本政策投資銀行(新DBJ)として新たに発足した(旧DBJの全財産の出資により新DBJが設立され、新DBJ設立と同時に旧DBJは割当を受けた新DBJ全株式を政府に無償譲渡し、旧DBJは解散)。 政府による100%出資の株式会社であり、特殊会社化により2012年~2014年を目途に政府保有株式の全てを処分し完全民営化する予定であったが、2009年7月3日に公布・即日施行された平成21年法律第67号による改正において、2011年度末を目途に、株式の政府保有の在り方を含む日本政策投資銀行の組織の在り方について検討を加え、その検討結果に基づく措置が講じられるまでは政府保有株式の処分は行われないことになった。」とある。

現役時代、カスタムLSIの開発支援をした。自社から開発仕様を出す。詳細設計は海外のベンチャー設計会社。生産は海外のファウンドリー。このような設計から生産までの流れが丸抱えではなく、専門会社の分業体制になっていた。料理の方式としてはホテルのバイキングと同じだが、料亭の会席料理ほどの贅沢は期待できないが、適切なコースを選べばほとんど我慢できる段階まで達していたようだ。ベンチャー設計会社は身軽で分裂、統合の動きも早く、うかうかすると委託した成果物が無断で流用される心配もあった程だ。ともかく、日本のシステムLSIも箱入り娘として自社製品の聖域として残されてきたのではないか。その聖域を切り離して外部に出し本体の無事を図る。弱者連合で創立した新会社も再建の切り札がない、やる気のある経営者がいない云々で、最後には資金を食いつぶし破綻し、その先は海外メーカーの軍門に下る。そのために、親方日の丸を頼りにするとは何となく釈然としない。悪夢だが、そちらの方が現実的に見えてしまう。


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以下は.CEEKJPで「富士通 パナソニック 半導体」でニュース検索した結果(2013/2/2)

26 件の記事の 1 件目 ~ 26 件目 (重複4件は非表示です)
システムLSI:富士通とパナソニック先行統合へ (経済) 00:48 毎日新聞
富士通とパナソニック、システムLSI統合へ新会社 (経済) 01日 20:38 日本経済新聞
パナソニック、第3四半期は346億円の営業黒字に改善 (電脳) 01日 20:07 impress
富士通:パナソニックとシステムLSI事業を統合との報... (経済) 01日 14:48 SFN
富士通とパナソニック、事業統合で最終調整 (経済) 01日 12:20 読売新聞
富士通・パナソニック先行、半導体統合 ルネサスは交渉継続 (経済) 01日 11:57 日本経済新聞
パナと富士通、LSIで新会社 事業統合、不採算立て直し (地方・地域) 01日 11:51 北海道新聞
富士通とパナソニック、システムLSI統合で新会社=関係筋 (電脳) 01日 11:14 ロイター
富士通<6702.T>とパナソニック<6752.T>... (経済) 01日 11:07 ロイター
パナソニックと富士通、システムLSI事業を統合へ 新... (経済) 01日 10:41 産経新聞
富士通とパナソニック 半導体で新会社 (経済) 01日 06:15 NHK
ルネサス・富士通・パナソニック、LSI事業統合ͨ... (経済) 30日 05:45 日刊工業新聞
パナソニック:富士通・ルネサスとシステムLSI事業統... (経済) 29日 14:49 SFN
システムLSI:富士通、パナ、ルネサスが統合で大筋合意 (経済) 29日 02:30 毎日新聞
十大新製品賞にみる、モノづくり産業を牽引する注目製品 (経済) 28日 11:30 EconomicNews
【個別銘柄】ファナックと島津製急落、ソニー大幅高... (経済) 28日 10:04 Bloomberg.co.jp
十大新製品賞にみる、モノづくり産業を牽引する注目製品 (経済) 26日 16:55 サーチナ
[法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」]超高速&フル... (電脳) 24日 14:23 impress
ドコモ、フルHD・高速処理で勝負 春の最新機種発表 (経済) 22日 20:28 朝日新聞
パナソニック、社員数削減や事業売却を模索する可能性=社長 (経済) 09日 18:27 IBTimes
UPDATE3: パナソニック<6752.T>、社員数削減... (経済) 09日 17:56 ロイター
国内半導体メーカー「選択と集中」の年に ルネサスの今後は (経済) 09日 09:15 産経新聞
26 件の記事の 1 件目 ~ 26 件目 (重複4件は非表示です)

2013年2月 1日 (金)

技術 回顧と展望(老人の寝言):日の丸半導体は親方日の丸が救うのか

2013年2月1日金曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -3.4 07:04 。ざっそう句:カラコロと 石の鳴る靴 俺の靴。用事外出。かつて業界内では、トランジスタや集積回路がシリコンでできているので、それらを石と呼んで読んでいた。この駄句の石は本当の小石だ。靴底の穴から潜り込んできた。旧暦の1月が睦月(むつき)。2月が「如月(きさらぎ)」。「更衣」、「衣更着」とも書くらしい。広辞苑によると、「着物を更に重ね着る意」は誤りとしていた。「生更ぎ:キサラギ」の意味で、「草木の更生することをいう。」とある。」立春が 2月4日との事だ。まだ寒いが春は確実に近づいてくる。1月31日の記事に第1次産業と第2次産業合計の従事者数が全体の約30%と書いた。東北地方太平洋沖地震の発生からまもなく23ヶ月、2年目になる。資材の納入体制で必要最小限しか在庫を持たないジャストインタイムで有名なトヨタの車生産が多くの間接的被害を受けたのを思い出した。

2013年1月31日の天気(AMEDAS)

TAVE= 2.5
TMAX= 8.4 最高気温(℃) 8.8 15:24 
TMIN= -2.9 最低気温(℃) -3.4 07:04 
DIFF= 11.3
WMAX= 3.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 9.3(西北西) 00:05 
SUNS= 9.2
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(老人の寝言):日の丸半導体は親方日の丸が救うのか

現在ではマイコンが自動車のキーパーツになっている。マイコンという小さな半導体部品がなければ、自動車は単なる金属等のかたまりに過ぎなくなってしまう。エンジンさえ回らない。そのマイコン供給を担ってきたのが半導体メーカーのルネサスエレクトロニクス。そのルネサスも経営不振で再建中。一時外資が買収を企てたが、日本の製造業への影響が非常に大きいので国が乗り出してきた。

Business Journalは、「2013年の経済界を展望する(5) 「経産省無責任体制」ルネサス支援で国民が払うツケ…革新機構とトヨタのすれ違いも。http://biz-journal.jp/2013/01/post_1319.html。(2013.01.15))」というタイトルで、「2012年12月10日、政府系ファンドの産業革新機構による半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの買収が正式に決まった。 ルネサス13年2月から9月にかけて1株120円で12.5億株、1500億円の第三者割当増資を行う。このうち革新機構が1383.5億円を引き受ける。出資比率は69.2%で筆頭株主となる。 残りの116.5億円は企業連合、8社が出す。トヨタ自動車の出資額は50億円、日産自動車は30億円、デンソー、ケーヒンの2社が各10億円、パナソニック、キヤノン、ニコンの3社がそれぞれ5億円、安川電機は1.5億円だ。革新機構はさらに追加出資または融資を500億円を上限に行う予定だ。 ルネサスの経営再建は革新機構の手に委ねられた。 ルネサスの支援はトヨタ自動車が主導した。トヨタは12年8月末に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が総額1000億円でルネサスを買収したいと提案したのを受け、外資系ファンドの傘下に入った場合の影響を分析した。」と報じた。

上記記事は「買収資金の出所は国の金=税金だ。税金を投入して果してルネサスの再生は可能なのか。」と再生手法に疑問を投げかけている。「法的処理では企業(経営者)の責任、株主の責任、債権者の責任が一括して問われるが、実質国有化という美名に隠された救済なら経営責任、株主責任など、もろもろの責任は追及されずに済む。」の例として、前者では日本航空、後者では東京電力の例を述べている。

現在では、車はメカトロニクスの極致を極めている。それだけ技術が高度化している。車の部品もユニット化が進み、修理もそのユニット交換で行う場合が多くなったようだ。最近、我が愛車の軽トラのウインカーの点滅速度が倍位速くなった。車検の時、その旨伝えて修理をしてもらった。原因は、ランプが切れていたためであった。昔の車なら、原因と症状の対応がかなりハッキリしているので整備も楽だったようだ。自動車にマイコンや半導体が使われるようになり、車の異常発進が問題になった事もあった。最近では、アメリカ市場におけるトヨタ車にタイするクレーム事件が記憶に新しい。「技術断想:米運輸省によるトヨタ車急加速問題の調査結果(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/02/post-28c0.html)。(2011年2月12日 (土))」。

現役時代、自分が開発に関与した電源関係の集積回路が車載用に使われると決まったと聞いた記憶がある。車載用としてパッケージ品ではなくチップ品として供給されたらしい。車関係は信頼性だけでなく、生産・購買関係の情報管理も厳しかったので、同じ社内であっても、詳細は知らされなかった。しかし、品質への要求は厳しい物があった。特に、走る・止まる・曲がるとかの走行系に使われる場合は大変だった。不良品が発生した場合は、その原因調査と対策が求められた。現在、どうなっているか知らないが、半導体も民生用以外では高品質が要求される事、その市場への対応としてQS9001システムの認証取得への動きも出てきた。

日本の半導体の凋落については、「読みかじりの記:「日の丸 半導体は 死なず 黄金の80年代の復活か?」 泉谷 渉 著(2007年 株式会社 光文社)(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/08/802007-f8dd.html)。(2012年8月27日 (月))」という記事を書いた。今、振り返ると、日本の半導体は、専業体制ではなく、社内の道楽息子みたいな立場であった、いざという時は本体が支えてくれるという親方日の丸という甘えがあったようにも思われる。

一般社団法人半導体産業人協会 会報77号で技術ジャーナリスト・金沢大学講師 志村幸雄氏
(諮問委員会委員長)は、「日の丸半導体よ、お前もか!。http://www.ssis.or.jp/ssis/pdf/Encore77.pdf。(2012 年10 月))」というタイトルで、「だが、真理は永遠なりで、経済的な効果に限っても、GDP や雇用への寄与、生産性向上への貢献、新産業の創出など様々な効果が期待される。現に、わが国GDPへの半導体産業の寄与度は1%前後にとどまるが、製造業や通信サービスへの波及効果を含めると12%にも達する。当協会理事長の牧本次生氏の著書名を借りれば、まさに「一国の盛衰は半導体にあり」なのだ。~。国策によって投入された国費が、回り回って外国企業の事業活動に利し、しかも日の丸半導体の凋落を加速するとすれば何とも切なく、割り切れない気持ちである。産業政策の大胆な見直しを含めて、関係者には猛省を促したい。と同時に懸念されるのは、国産メーカーの身売りや再編によって生じる技術流出の問題である。」と述べている。

戦後の生活の豊かさを示してくれたのが電気(TV等の家電製品)と自動車ではなかろうか。そのインフラとしてあった企業が、電力会社と自動車会社ではなかった。財界総理も電力、自動車部門から生まれてきた。自動車もそのエネルギー源がガソリンから電気へと変わる時代が見えてきた。電力もスマートグリッド等々きめ細かな制御によりエネルギーの効率化が期待される時代になる。自動車のインテリジェント化は進み、既にアメリカでは無人走行の実験も始まっている。半導体は、情報・通信、交通、社会等々あらゆる分野に不可欠な部品である。

戦後の日本の豊かさの象徴であった半導体も原子力も今、曲がり角を迎えている。半導体も見方を変えれば技術の塊だ。そこには技術的な知的財やノウハウと共に技術者の体験・経験・思いも詰まっている。それが、二束三文の値段で外資にたたき売りされるのはなんとも哀れであり勿体なくもある。ただ、そのような姿に落ちぶれた原因は解明されるべきだろう。やはり、自分なりには国家や企業を指導する最高責任者の経営精神に問題があるのではないかと感じざるを得ない。

2013年1月19日 (土)

技術 回顧と展望(会社生活断面記):CCD デジタルカメラ

2013年1月19日土曜日
昨日は晴れ。最高気温(℃) 5.0 13:28 。ざっそう句:山の神 食おうともせぬ 我が痩せ菜。久しぶりに木工DIY。用事外出。DIYも資材と道具が揃っているとやろうとする気持ちになる。また、一度始めると面白くなるようだ。もと会社の同僚は趣味で自宅のリフォームをしていると年賀状にあった。

2013年1月18日の天気(AMEDAS)

TAVE= 1.3
TMAX= 4.5 最高気温(℃) 5.0 13:28 
TMIN= -1.5 最低気温(℃) -2.0 05:33 
DIFF= 6
WMAX= 9.9 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 16.1(北西) 13:57 
SUNS= 9.2
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(会社生活断面記):CCD デジタルカメラ

先日、雪が降った翌日の畑の様子を予備のデジカメで撮影した。記録メディアがCFメモリーだったので、手持ちのメモリーリダーでは読めなかった。仕方なく、リーダーを購入してデータをパソコンに取り込んだ。デジカメ本体が約11年前の物。画質云々と言う前に、よぼよぼなデジカメで撮影できただけでも感動物だ。

自分が、現役時代にCCD デジタルカメラと接点が出来たのも偶然のたまものかもしれない。TV関係の集積回路の次に、ドライバーアレーやレギュレータ関係の仕事をする事になった。ドライバーアレーは、初期の頃はワイヤドットプリンターの駆動等に使われていた。いわば、メカトロニクスの領域で、駆動スピードは遅かった。当時、研究所でCCDの開発をしていたが、CCDを駆動するドライバーを開発するユトリがないので、開発して欲しいという要望があった。CCDのクロックドライバーという物であった。CCDには垂直と水平の2組のドライバーが必要になる。最高スピードは10Mを下らない。その性能を出せるプロセスもなかった。研究所から若い技術者を派遣して貰い、自部署の技術者と一緒に開発させる事になった。試行錯誤はあったが、CCDと組み合わせて目的の性能が出せた。当時はまだデジカメという程のデジカメは市場に出ていなかった。CCDは監視用のモニター等に使われていた程度であった。その後、CCDムービー等に使われるようになった。

「デジタルカメラ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9#.E6.AD.B4.E5.8F.B2。(最終更新 2013年1月7日 (月) 13:57 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「デジタルカメラ (digital camera) とは、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するカメラである。世界で初めてコダックが開発した。 一般に「デジタルカメラ」といえば静止画を撮影する「デジタルスチルカメラ」を指し、動画を撮影する「デジタルビデオカメラ」は含めない。現在では静止画撮影が可能なデジタルビデオカメラや、動画撮影が可能なデジタルスチルカメラが一般的になっており、双方の性能の向上もあってその境界線が徐々になくなりつつあるが、デジタルカメラはその中でも静止画の撮影に重点を置いたモデルを指す。 通常「デジカメ」と略称されるが、「デジカメ」は、日本国内では三洋電機や、他業種各社の登録商標である(2010年4月現在)[1]。三洋は「『デジカメ』単体での使用は不問だが、『XXのデジカメ』(XXはメーカー名)のような記述は認めない」、と表明している[要出典]。 本項で特にことわらない限りは、一眼レフカメラはデジタル一眼レフカメラを、コンパクトカメラはデジタルコンパクトカメラを指す。」とある。

当時は、まだ白黒の時代であった、CCDにも幾つか方式があり、当時としては性能的に他方式より優れていたので、NASAのスペースシャトルに採用されたという話を聞いた記憶がある。当初、ドライバーはバイポーラプロセスが使われたが、CMOSの性能が向上して、バイポーラのCCDドライバーは一代だけで終わってしまった。

上記WIKIPEDIA「デジカメ」項に、デジカメが本格的に普及を初めた頃の様子が以下のように記述されている。デジカメがパソコンと相性が良く、Windows95ブームにうまく乗れた事によりデジカメの時代が到来した。同時に銀塩カメラは没落して行く。

「1994年発表1995年3月発売のカシオ計算機のデジタルカメラ「QV-10」は、デジタルカメラの存在と利便性を広く一般に認知させた製品である。外部記録装置なしで96枚撮影ができ、本体定価6万5,000円を実現して好評だった。一番のメリットは、液晶パネルを搭載し、撮影画像をその場で確認できることである。また当時はWindows95ブームで一般家庭にパソコンが普及し始めた時期であったため、パソコンに画像を取り込むことが広く認知された。この機種はNHKの番組「プロジェクトX?挑戦者たち?」090回「男たちの復活戦 デジタルカメラに賭ける」において、あたかも世界初のデジタルカメラのように紹介された。 QV-10の成功を皮切りに多くの電機企業が一般消費者向けデジタルカメラの開発・製造を始めた。QV-10発売の2か月後にリコーから発売されたDC-1にはカメラとしては初めての動画記録機能がある。その記録方法としてJPEGの連続画像(後にMotion JPEGと呼ばれる方式)を採用した。 この頃の製品はまだ画質も電池寿命もそれほど良くなく、存在が認知されたとは言え購入層もその使われ方も限定的で、性能もしばらくフィルムカメラを追い越すことはないと思われていた。1997年末頃から始まった高画素数化競争や小型化競争など、市場拡大を伴った熾烈な競争により性能は上昇、価格も下がり利便性も受けて、2005年頃にはフィルムカメラとデジタルカメラの販売台数が逆転、フィルムカメラからデジタルカメラへと市場が置き換わった。」と。

WIKIPEDIA「コダック(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF#.E6.AD.B4.E5.8F.B2)」によれば、フィルムの名門企業も「2012年(平成24年)1月19日 - 連邦破産法第11章の適用をニューヨークの裁判所に申請[3]。」し、経営破綻してしまった。

先日、家電量販店へ行ってデジカメ売場を見たが、デジカメとムービーのメーカーがまだ相当数ある、各メーカー毎に得意な分野があるので生き残っているのだと思うが、その得意分野が何なのか分からなかった。ムービーも手頃になってきた。最新のムービーも使ってみたいが、気がかりなのは昔のフィルムネガやムービーテープ資産を活用することだ。
Yukigesiki_yasai_130115

yukigesiki_yasai_130115.jpg

2013年1月18日 (金)

技術 回顧と展望(会社生活断面記):理想の高密度リチウムイオン電池と安全技術

2013年1月18日金曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -1.1 02:48 。ざっそう句:思い出す 阪神淡路 人の縁。用事外出。町内行事は欠席。昨日で阪神淡路大震災も18年目を迎えた。先日、中谷宇吉郎と「天災は忘れた頃来る」という言葉について書いたが、阪神淡路大震災後18年目というのは、トイレの暦を何となくながめていて気付いた。父と共に思い出すのが阪神淡路大震災と父の戦友だった新井正明氏の事だ。更に、現役時代に電池管理用の集積回路開発で、淡路島の洲本市にある電池事業部門を訪問した事も思い出した。

2013年1月17日の天気(AMEDAS)

TAVE= 2.8
TMAX= 8 最高気温(℃) 8.4 12:05
TMIN= -0.7 最低気温(℃) -1.1 02:48
DIFF= 8.7
WMAX= 6.1 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 10.7(北北西) 14:27
SUNS= 8
RAIN= 0

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技術 回顧と展望(会社生活断面記):理想の高密度リチウムイオン電池と安全技術

「新井正明。http://ja.wikipedia.org/wiki/新井正明。WIKIPEDIA新井正明の項(最終更新 2012年6月9日 (土) 07:19 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「新井正明(あらい まさあき、1912年(大正元年)12月1日-2003年(平成15年) 11月27日)は、住友生命中興の祖にして社長・会長。松下政経塾理事長、関西師友協会会長を歴任した。」とある。

WIKIPEDIAで新井正明を調べると、簡単な経歴と短い記事が掲載されていた。阪神淡路大震災の時の記憶が下記の記事になていた。

「かみつけ女流歌人 雅:絆(きづな)。
http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2011/03/post-5171.html。(2011年3月19日 (土)
)」

「ざっそう句:天地人。http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2012/01/post-ac6f.html。()(2012年1月18日 (水))」

「阪神・淡路大震災。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%AA%E7%A5%9E%E3%83%BB%E6%B7%A1%E8%B7%AF%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD。(最終更新 2013年1月17日 (木) 09:20 )」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「阪神・淡路大震災(はんしん・あわじだいしんさい)は、1995年(平成7年)1月17日(火)に発生した兵庫県南部地震による大規模地震災害である。」とある。

大災害でも、時が経るに従い、その呼び方により災害のイメージ・連想作用が変わってしまう。上記WIKIPEDIA記事でも呼称の問題が述べられている。東日本大震災という呼称に関しても同じ問題を感じる。大災害の教訓は世代を越えて継承される必要があるだろう。

NHKは、「B787トラブル その原因は。http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0117.html。(2013年(平成25年)1月18日[金曜日]1月17日 22時20分))」というタイトルで、「16日、全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は17日から本格的な調査を開始しました。 トラブルの原因はどこまで判明したのか。社会部の喜多祐介記者が解説します。バッテリー中心に調査このトラブルは、16日、山口宇部発羽田行きの全日空のボーイング787型機が、飛行中、操縦室のディスプレーにバッテリーの不具合や煙を感知したことを示す表示が出て高松空港に緊急着陸し、乗客が緊急脱出したものです。17日は午前8時すぎ、国の運輸安全委員会の事故調査官5人が高松空港を訪れ、本格的な調査を開始しました。」と報じた。

「ボーイング787。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0787。(最終更新 2013年1月17日 (木) 11:52)」『ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に、「ボーイング787ドリームライナー(Boeing 787 Dreamliner)は、ボーイング社が開発・製造する次世代中型ジェット旅客機。ボーイング757、ボーイング767およびボーイング777の一部の後継となる。中型機としては航続距離が長く、今までは大型機でないと飛行できなかった距離もボーイング787シリーズを使うことにより直行が可能になる。これにより、需要があまり多くなく大型機では採算ベースに乗りにくい長距離航空路線の開設も可能となった。」とある。

電池は、電気の歴史と共に進歩してきた。大まかには、使い捨てする電池と充電して再利用する充電池に分類される。コストとメンテナンスと大電力を考えると充電池が重要になる。車には鉛電池が使われる。コストと性能で長い実績がある。車の電池が故障すれば、エンジンもかからず車の機能に致命的な影響を与える。電池の開発目標は、小型、高密度、高性能、大電力と用途が拡大する事に高度なものになってきたと思う。リチウムイオン電池も、パソコンの起動を陰で支えている。ちいさなリチウムイオン電池コイン電池が消耗するとパソコンの起動ができなくなる。リチウムイオン電池も最初は補助電池的な用途であったが、その後機器の主電源に採用されるようになった。それと共に、パソコンでの事故やリコールが目立ってきたのも事実である。

リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、不適切な使い方、故障等々で事故や損害の発生に繋がる。そのため、リチウムイオン電池の状態を監視し、安全に制御する回路が不可欠になった。リチウムイオン電池の市場が拡大するにつれて、リチウムイオン電池用の集積回路の需要も増大が予想された。そこで、リチウムイオン電池用集積回路開発の市場調査をかねて、淡路島の洲本市にあるある電池事業部門を訪問した。仕様を聞くと、消費電力が低い、高精度である等々当時としては厳しい要求があった。

昨晩のNHKニュースで全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸したトラブルについて報道され、リチウムイオン電池が航空機の設計コンセプトを変えるような時代になったのかと感慨を新たにした。ボーイング787型は、燃費の良さがそのセールスポイントとの事。それを実現するために、従来技術を電気系で実現したようだが、結果として電池や電源系統への負担が増大し、それがトラブルの原因になっているのではないかと指摘されているようだ。当然事故の真相は、専門家により解明されるべきではあるが、安全については総合的な判断が重要だと認識させた事故でもあるようだ。一例として、電池容器から発煙して、煙が充満して操縦士が計器を見ることが出来なくなれば重大な事故につながるのは素人でも分かる。ただ、事故が起こってからでは遅すぎる。一方、発煙や液漏れを無くすためには、容器を強化すれば良いだろうが、重量が重くなる。これは、原子炉の格納容器にも関係し、技術上必然的に生じるトレードオフの問題にも通じるだろう。もうひとつ、技術上フェールセーフという基本的な考え方がある(配電盤や機器に取り付けるフューズもその例だろう)。万一、機器や部品が破壊したときシステムが安全側となる状態で停止するような設計である。今回の事故で、フェールセーフが働いたのかはっきりしないが興味ある事だ。

2013年1月 7日 (月)

技術 回顧と展望:携帯の先に何があるのか 見えない初夢

2013年1月7日月曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) -5.5 05:23。最高気温(℃) 10.8 11:41。ざっそう句:水道も 吐く息すらも 氷る朝。朝7時頃、台所の水道が凍結。宅内3℃台、屋外軒下で-7.7℃の寒さ。日本工業規格(JIS)では「冷蔵庫とは10℃以下、冷凍庫とは-12℃以下」との事だ。冷蔵庫の中程度の寒さだ。昨日の続きで竹切り。ミカン樹を日陰から救出。刃先をみるとボロボロと欠けていた。竹切り鋸の方が楽なのか。疲れて太い竹にもたれかかって休憩したら、竹がゆっくり揺れ動いていた。風があり少し寒い。鼻水をすすり、少しばかり汗をかきながらの作業。

2013年1月6日の天気(AMEDAS)

TAVE= 3.2
TMAX= 10 最高気温(℃) 10.8 11:41 
TMIN= -5.4 最低気温(℃) -5.5 05:23 
DIFF= 15.4
WMAX= 5.8 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 12.5(北北西) 13:10 
SUNS= 8.6
RAIN= 0

Q
Q

技術 回顧と展望:携帯の先に何があるのか 見えない初夢

先日のNHK-TVでLTEで音声通話とかいう短いニュースが流れた。つい最近まで電話と言えば有線がほとんどだった。学生時代、先輩がNTTの通信研究所にいた縁で、クラスで通研を見学した。当時、メカ式の交換機が現役であったが、電子交換機の研究現場を見学して先端技術に感動した。その後の、各種サービスも電子交換というインフラの上で展開されたと思う。更に、NTTが民営化されて、NTTの事業分野への参入が活発になった。NTTは通信回線の光ファイバー化を進めたが、ADSLという技術がライバル企業で導入され、インターネットが身近になった。ADSLという技術により、情報通信と電話が電話線の上で共存できた。現在、スマホ全盛の時代になったが、老人の特権で、デジタルデバイドの崖っぷちにいる。スマホどころか、携帯も邪魔になりつつある。LTEを調べたら、以下の記事にであった。日本語がすでにLTEなのか。しかし、LTEがLong Term Evolutionの略記だと知るだけでも前進かもしれない。

「LTE(Long Term Evolution。http://ja.wikipedia.org/wiki/Long_Term_Evolution#.E5.91.A8.E6.B3.A2.E6.95.B0.E5.B8.AF。(最終更新 2012年12月20日 (木) 06:59 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「Long Term Evolution(LTE、ロング・ターム・エボリューション)は、新たな携帯電話の通信規格である。仕様は標準化団体である3GPPにて3GPP Release.8内で2009年3月に凍結された[1]。現在普及しているW-CDMAやCDMA2000といった第3世代携帯電話 (3G) と将来登場する第4世代携帯電話 (4G) との間の技術であるため、第3.9世代携帯電話 (3.9G) とも呼ばれる。しかし、2010年12月6日に国際電気通信連合はLTEを4Gと呼称することを認可したためマーケットでは呼称にばらつきが見られる[2]。」とある。WIKIPEDIA英語版=http://en.wikipedia.org/wiki/3GPP_long_term_evolution

追記:上記記事の「「Long Term Evolution」の名称通り、3Gを「長期的進化・発展」させることで、スムーズに4Gに移行出来るようにする、いわば橋渡し(中継ぎ)的な役割を期待されている。」という解説でLTEの意味が理解できた。適用規模が大きい技術ほど社会へ与える影響も大きいので、長期的な展望を持った技術開発は、重要である。米国で開発された、カラーテレビのNTSC方式の素晴らしさと合理性を思い出す。NTSC方式は白黒テレビのインフラを引き継ぎながらカラーテレビを実現した。音声、画像、色という信号を多重化して送受する多重化技術もLTEに生きている。日本が技術立国を進めるには、世界の技術標準を先導できる技術力が必要になる。

現役時代に使った、最初の移動通信はポケベルだった。会社で、緊急呼び出しで持たされたことがあった。自宅でも、同じ目的でしばらく使った。その後は、PHSを使用した。
「PHSのカエルコール(http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2009/12/phs-607c.html)(2009/12/3)」に当時の事を書いた。

「無線呼び出し(ポケベル)。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E7%B7%9A%E5%91%BC%E3%81%B3%E5%87%BA%E3%81%97。(最終更新 2012年12月2日 (日) 05:29 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「無線呼び出し(むせんよびだし)とは、特定の手順によって、電波で小型受信機(通信機器)に合図を送るシステムである。主に連絡を取りたい相手が持っている通信機器に情報を知らせるために用いる。日本ではポケットベル、または略してポケベルとも呼ばれる。英語ではpager(ページャー)またはbeeper(ビーパー)という。ちなみに台湾ではBBCALLという。」

庶民が、目新しいIT技術として、ブームが起こり、携帯への架け橋となったのはポケベルだったと思う。使い勝手は悪いが、料金の安さと遊びに使えるという要素が、女子学生にも多いに受けた。やはり、いつでもどこでもという無線のメリット無しでは実現できないサービスだった。

「PDC。http://ja.wikipedia.org/wiki/PDC。(最終更新 2012年7月26日 (木) 00:19 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「PDC (Personal Digital Cellular) は、かつて存在したFDD-TDMAの第二世代携帯電話の通信方式の一つである。日本で開発され、日本国内で利用されていた。後述のmovaが終了したことに伴い2012年3月31日をもって使用停止となった。」

現役時代は、携帯用の半導体の売り込みや市場調査で、携帯メーカーを訪問した事がある。メーカー各社が扱う携帯の方式が幾つかあるので、最初にその情報をセールス担当から仕入れた。すでに、ガラパゴス化が始まっていたようだ。当時、携帯が嫌いな部長さんがいて、本人が出張時に連絡がとれないと嘆いていた業務係の女性がいた。平社員も携帯を持つようになる頃はついに持たされたようだ。自分が携帯を買ったのは、自社製品拡販キャンペーンで、仕方なく自分の実績を稼ぐためだった。G2方式で、値段は0円だった。その後、携帯会社の名前が変わったが、契約は続行。G2方式が終焉するまで、同じ携帯で頑張った。現在は無料で支給されたG3方式を使っている。

老人モードで外出し、電車の中の学生を見るとスマホを見たり音楽を聞いたりと個人の世界に浸っているように見える。現在の学生達の老後の姿を想像すると寒々さを感じてしまう。携帯ゲームも流行しているようだが、バーチャルな世界である事には変わりがない。お互い、顔を見ながら馬鹿話ができるのが最高の幸せではないか。イグノーベル賞クラスの携帯の出現を望みたい。

「イグノーベル賞。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E。(最終更新 2012年12月8日 (土) 12:33 )」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。の記事に「イグノーベル賞 (イグノーベルしょう、英: Ig Nobel Prize) とは、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。 イグノーベル賞1991年に創設された。「イグノーベル(Ig Nobel)」とは、ノーベル賞の創設者ノーベル (Nobel [noubel] ) の名前に否定を表す接頭辞的にIgを加え、英語の形容詞 ignoble [ignoubl]「恥ずべき、不名誉な、不誠実な」にかけたもので、もじりあるいは駄洒落のたぐいである。Ig Nobel の正式な発音は[ignoubel] で、e にアクセントがある。 これまでの受賞者、受賞内容の詳細は下記2項を参照のこと。」

2012年12月14日 (金)

技術 回顧と展望:防災訓練で見たハイテクとローテク

2012年12月14日金曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) 0.0 04:00 。ざっそう句:朴散れば 銀の蕾が 躍り出る。古いパソコンソフトの整理。ついでにいくつかインストール。DOSソフトはFD全盛の時期に対応。ソフトのパッケージも大きい。FDも数枚入っている。そのFDをDVDに移してダイエット。メディアが一昔前なので原因不明で、色々なモードのエラーが多発。FDの磁力劣化か、ヘッドの汚れか、2Mフォーマットが原因かわからない。メディアがCD-ROMになって、パッケージの小型化・省力化・コストダウンが急速に進んだと実感した。元々は音楽用のCDをパソコンのROMに転用した訳だが、DOSではCDROMドライバー(MSCDEX.EXE))を使っていた。CDROMをソフトのインストールデバイスとして推進したマイクロソフトが最大の恩恵を受けたのではないか。ソフトの値段を見ると捨てるのが勿体ない。物理スペースの節約は出来た。PC DOS VER4頃のIBM純正パソコンのケース内を見たら、ワイヤを空中配線した部分があってびっくりした事がある。IBMパソコンの熱気を感じた。

2012年12月13日の天気(AMEDAS)

TAVE= 4.6
TMAX= 10.2 最高気温(℃) 10.2 13:01
TMIN= 0.1 最低気温(℃) 0.0 04:00
DIFF= 10.1
WMAX= 5.6 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 12.5(北北西) 14:18
SUNS= 9.2
RAIN= 0

Q
Q

技術 回顧と展望:防災訓練で見たハイテクとローテク

先日、地域の防災訓練があり参加した。防災の基本は先ず人。ハイテクで頼りになりそうだったのが高層ビル対応の梯子車と名前は分からないが風船式に空気圧で展開する避難所。一方、ローテクの代表が、カマドとマキを使った飯の炊き出し。ハイテク組はガソリンなり電気なりのエネルギーが必要。東北地方太平洋沖地震、福島原発事故の初期対応でガソリンと電気が問題になったのは記憶に新しい。当然ハシゴ車用のガソリンは十分確保されているだろうし、避難所を立ち上げるためのポンプやその電源も確保されていると思うが、その辺は聞き忘れた。カマドとマキを使った飯の炊き出しはローテクなのでいつでもどこでも出来そうだが、やはり燃料確保の問題がある。改めてエネルギー問題に出会うことになった。
Hasigosyahinanjyotakidashi_3pix
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2012年10月21日 (日)

技術 回顧と展望(老人の寝言):デジカメの汎用電池採用のありがたさ

2012年10月21日日曜日
昨日は終日晴れ。最低気温(℃) 6.5 06:13。ついに最低気温が10℃を切った。ざっそう句:ぐっすりと 二万歩の夢 綿布団。昨日は朝から用事外出。最近は老人モードの外出が多い。自転車でデジカメ撮影をしながら駅に向かう。伊勢崎駅前は再開発で整備中であった。駐輪場の近くから、同聚院の大カヤ(市指定天然記念物)を撮影(参考:伊勢崎市HP。http://www.city.isesaki.lg.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=F58C3F2DA3D8A52C2F93E4500C1B0EED?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=8024)。)その後、電池切れで、デジカメが動かなくなった。駅の売店でアルカリ単三電池2本を購入。

2012年10月21日の天気(AMEDAS)

TAVE= 14.5
TMAX= 20.4 最高気温(℃) 20.8 14:29 
TMIN= 7.2 最低気温(℃) 6.5 06:13 
DIFF= 13.2
WMAX= 2.7 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 5.3(南東) 13:13 
SUNS= 10.2
RAIN= 0

Q
Q

技術 回顧と展望(老人の寝言):デジカメの汎用電池採用のありがたさ

同聚院の大カヤは伊勢崎駅のプラットホームからも良く見えるので、これを撮影しようと早速充電池とアルカリ電池を交換。その時、電池を落としてご婦人の足下に転がってしまった。失礼。老人に免じてご容赦を。そして、あの大カヤを写そうとしたがカメラが動かない。P社製で320円もするが動かない!これにはショック。目的地に着いて最初に探したのがコンビニ。ここではF社製の4本入りが300円弱。この電池だと何とか動いたので安堵した。節電のため液晶画面をOFFにして撮影。シャッターを押す回数も減らした。これで、何とかお出かけの記録が残った。念のため、最後にP社製に入れ替えたら、動いた!キツネにつままれた感じだ。

なぜ、こんな事が起こったか。デジカメは、電池が完全にへたる前に、電池消耗の表示や、レンズやシャッターの本体収納の作業を行う。電池が完全にへたるまで動作させると、電池の持ち時間は伸びるが、不確定動作が発生し、トラブルが多くなる。結局安全に余裕を持って設計すると電池の持ち時間は短くなるだろう。また、一般的に電池能力は低温で低下する。電池電圧を検出する基準電圧も温度変化がある。昨日のトラブルは、最低気温が朝に発生しており、電池やカメラの電源系が低温動作に耐えられなくなったっのが原因だと推定した。いつもは、充電した予備電池も携帯しているが、ポケットに入っていたのは放電後のものだった。こちらは準備不足が原因。ともかく、10年位前のデジカメで、出費が重なったが、汎用電池が使えるカメラは有り難い。それにしても、百均店で4本105円のアルカリ電池と駅の2本320円の価格差もショックだった。
Doujyuinn_ookayanoki_y121020
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2012年10月18日 (木)

文化と文明雑感(技術 回顧と展望):「Dynamic Obsolescence」は積極的陳腐化か?

2012年10月18日木曜日
昨日は晴れから曇り雨へと目まぐるしく天気が変わった。最低気温(℃) 10.7 04:44 。ざっそう句:柿熟し イラガは殻に はや籠もる。種子採種用を除いてモロヘイヤの株を全て抜いた。ヤブガラシの根を堀上げ。葉が見える時がそのチャンス。山東菜を間引き、間引き株を移植。途中で雨になり中断。キンモクセイの香りが漂い始めた。その木の下を通ると気付くがすぐ忘れてしまう。嗅覚はそれとなく意識せずに働いているのだろう。畑の柿をもいで食べる。柿の枝の股の部分にイラガの殻を何個も発見。畑の隅に植えた極早稲ミカン「日南の姫」が色づいていた。二三個試食。酸味は抜けたがまだ甘みは少ない。2007年頃の閉業前に、桝井農場から取り寄せた苗だ(桝井農場の果樹苗
http://af06.kazelog.jp/itoshikimono/2008/09/post-355e.html)。最初に結実したのが2010年だった。サービスとして一年物の苗の代わりに二年物の苗を送ってもらった記憶に残るミカン樹だ。逆算すると接ぎ木後5年で結実した事になる。
追記(2012/10/19):「日南の姫」のDSCを以下に追加。
Hionanohime_121017
hionanohime_121017.jpg

2012年10月17日の天気(AMEDAS)

TAVE= 15.3
TMAX= 20.9 最高気温(℃) 22.2 12:30 
TMIN= 10.9 最低気温(℃) 10.7 04:44 
DIFF= 10
WMAX= 3.3 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 6.6(西北西) 17:18 
SUNS= 5.4
RAIN= 9.5

Q
Q

文化と文明雑感(技術 回顧と展望):「Dynamic Obsolescence」は積極的陳腐化か?

平強氏のブログ(http://tsuyoshitaira.com/)が更新され、今回のタイトルは「Dynamic Obsolescence」であった。このブログの基本的な姿勢は「挑戦せよ!」であり、現役を離れても、興味をひかれる話題が多い。今回のタイトルも、日本の産業界や政界の閉塞感が背景にあるように感じた。要するに、生産能力や技術が向上すれば、コストも下がり、信頼性も向上するので、市場の現用品は増える一方で、新製品もすぐに飽和してしまう。従って、市場をリードするには、現用品を陳腐化して、新製品を押し込むマーケット戦略が必要だという内容に理解した。

アップルやインテルが、「Dynamic Obsolescence」という戦略をとったのに対して、平氏は、日本の企業のとった対応を以下のように述べている。「しかし企業としては自ら自分の新製品を置き換えてくような開発をしていかなければ企業の生き残りはできなくなります。 ですから自分で作りだした市場を自分でうちこわしていくことです。 ソニーはオークマン を早めに殺していくべきだったのです。 シャープはザウルスを早めに殺していけばもしかするとiPad に行きつぃたのではないでしょうか。ここらに日本のEngineer の開発に対する取り組みを改めて行かないといけないのでは, 新製品を自分でObsolete いくことです。 日本ではちょうとした成功に必要以上に長くぶら下がってしまいます。或いは現状を変えることをいやがっています。世界の競争相手から殺される前に自分で新しい物を作り自分の商品をObsoleteしていくことです。」と。

結果論としては、アップルやインテルは「Dynamic Obsolescence」で成功したが、ソニーやシャープは「Dynamic Obsolescence」が欠如して失敗したとも読める。現実の市場は、その市場が有望であれば、多くのライバルが生まれて、市場の争奪戦が始まる。「Dynamic Obsolescence」という戦略を仕掛けるにも、知力(技術力)、体力(資金力)等々が不可欠だ。有力な現行商品を陳腐化させた時、次々投入できる有力新商品を開発するのは非常に大きなリスクを伴う。リスクに立ち向かえる経営体制も「Dynamic Obsolescence」を成功させる要件のように見える。

EE Times Japan の「iPhone 5を分解、新型プロセッサ「A6」の謎に迫る(http://eetimes.jp/ee/articles/1209/23/news005.html)」という記事によれば、アップルは依然、スマートフォン市場で、特許紛争を続けているサムソンのファウンドリで生産したチップを使っているらしい。スマートフォンの市場では、「Dynamic Obsolescence」以上の激烈な競争が現実のようだ。

尚、平氏のページには、日本語でかかれたBLOGをGoogle翻訳で英語に翻訳された例が掲載されている。Google翻訳の性能はかなりの出来具合らしい。陳腐化の技術も結構だが、陳腐化しない技術の方が環境には良いだろう。文部科学省によれば、「平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gaikokugo/index.htm)」との事。我々戦後世代が学校でアルファベットを習ったのは、小学校4年だった。WEB情報を調べると現在も変わっていないようだ。戦前は英語は敵国語で英語の使用が排斥され代用語が作られた。戦後は漢字改革で漢字の使用制限が進んだ。ローマ字、ひらがな表記運動もあった。一層のこと国語を英語にしてしまえという極論もあった。パソコンの普及で日本語の扱いも少し楽になった。しかし、日本語の場合かな漢字変換という作業が不可欠で思考の連続性が損なわれている。

思うに、日本人がカタカナ書きの外来語を好んで使うのは、一種の逃げの姿勢ではないか。外来語を使うのに、その国の辞書で語源を調べて使う人は極少ないだろう。外来語の一つの意味だけをつまみ食いして、使い捨てにしているのが現状ではないか。そんなようでは、その外来語を母語とする民族の精神や歴史は到底理解できないし、その民族の尊厳すら損なわないか。かつてはの日本人は文字を持たない民族だった。漢字から仮名文字、カタカナ文字を作り表記の合理化を進めてきた。義務教育で英語だけを必修とするのは何となく日本人の貧困な精神を表しているように思う。大義名分が何もない。実利だけ。隣国の中国語、韓国語、国連公用語等から選択させたらどうか。中国や韓国で日本語学習が盛んなようだが、日本では中国や韓国への関心はどうか。選択どころか、これからの言語教育は、多言語教育が必須ではないか。我が電子辞書にすら主要国の会話が入っている。児童に電子辞書を一台持たせるだけで可能ではないか。パソコンもソフト一つで言語学習機に変身する時代だ。

Google翻訳は、並列コンピュータで翻訳性能を上げているのか。携帯の性能が上がると音声通訳で外国人と会話が出来る時代も間近かもしれない。こういう技術は絶対に陳腐化しないだろう。外国語コンプレックスの日本人向きな技術をアップルに先行して開発できないか。陳腐化しない技術で特許をとれば最強の特許になり、その製品の市場支配も確実になるのではないか。

ガジェット通信(東京産業新聞社)は、「2011年度の国内携帯電話出荷台数のメーカー別シェアで富士通がトップに、スマートフォンではAppleがトップに(MM総研調査)
http://getnews.jp/archives/208385。(2012.05.11 00:30:43))」というタイトルで、「携帯電話出荷台数のメーカー別シェアは、富士通がシャープを抜いてトップに。出荷台数は766万台でシェアは17.9%になる。2位はApple、3位はシャープ、4位はパナソニック、5位はソニー、6位は京セラ、7位はNECカシオ。」と報じた。

以下は特許電子図書館による携帯メーカー各社の特許・実新の件数(2012/10/18)。

「携帯電話 富士通」に関する技術が 1019件 見つかりました。
● 特許  ・・・  1018件
● 実用新案  ・・・  1件

「携帯電話 アップル」に関する技術が 40件 見つかりました。
● 特許  ・・・  40件
● 実用新案  ・・・  0件

「携帯電話 シャープ」に関する技術が 1470件 見つかりました。
● 特許  ・・・  1462件
● 実用新案  ・・・  8件

「携帯電話 松下電器産業」に関する技術が 2222件 見つかりました。
● 特許  ・・・  2219件
● 実用新案  ・・・  3件
「携帯電話 パナソニック」に関する技術が 337件 見つかりました。
● 特許  ・・・  337件
● 実用新案  ・・・  0件

「携帯電話 ソニー」に関する技術が 1819件 見つかりました。
● 特許  ・・・  1816件
● 実用新案  ・・・  3件

「携帯電話 三星」に関する技術が 98件 見つかりました。
● 特許  ・・・  98件
● 実用新案  ・・・  0件
「携帯電話 サムスン」に関する技術が 20件 見つかりました。
● 特許  ・・・  20件
● 実用新案  ・・・  0件

2012年10月17日 (水)

技術 回顧と展望:日本のロボットのルーツはからくり人形?

2012年10月17日水曜日
昨日は晴れ。最低気温(℃) 11.9 23:36。好天であったが宅内で資料整理等。ざっそう句:人恋し つれづれ時に 用事人。ジャンク箱の整理中、電池切れの万歩計が出てきた。取り付け具がやや不調だが、電池を交換すると動作した。体重管理で使っていたモノ。一日装着してみたが、トホホの歩数。書類を分類してファイリング。ついつい読み始めてしまい思うように進まない。懐かしいラジオ付きのボールペンも出てきた。

昨日のGoogleDoodleは「田中久重 生誕 213 周年」であった。田中久重の「からくり人形」は日本のロボットのルーツの一つのように感じる。そのロボットが福島原発事故により損壊した原子炉を廃炉にする作業の切り札になるとは、田中久重も夢にも思わなかったに違いない。日本の少年達はロボットに親しみを感じている。老境に入りつつある昔の少年も鉄腕アトム等には親しんだ。現代の子供達にも田中久重の事を知って貰いたい気がする。

2012年10月16日の天気(AMEDAS)

TAVE= 16.9
TMAX= 22.7 最高気温(℃) 23.2 14:19 
TMIN= 12.2 最低気温(℃) 11.9 23:36 
DIFF= 10.5
WMAX= 4.1 最大瞬間風速(m/s)(風向(16方位)) 7.3(西北西) 02:21 
SUNS= 10.3
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技術 回顧と展望:日本のロボットのルーツはからくり人形?

2012年10月16日火曜日のGoogleDoodleは「田中久重 生誕 213 周年」であった。田中久重は、現在の東芝の創業者。お茶くみをするからくり人形を作成したことで有名だ(と思っていたが、実は勘違いだった。注追記参照)。このDoodleはIE8では動かないが、FireFox15では動いた!ところが、自動的にFireFox16にverupしたという表示が出た。ドイツ版Google(http://www.google.de/)では、通常の表示なので、今回のDoodleは日本向けのローカル色があるようだ。田中久重の時代では、「からくり人形」を作り、人の真似をさせることによる、技術の訴求効果は抜群だったろう。その流れは、ロボットとして今日まで続いているのだろう。今回のDoodleは人形が筆をとり、文字をパネルに書き、書き終わるとパネルを回転させGの文字を表示させ、Googleという語の全体が完成するまでの動作をさせている。歯車も回転していおり、「からくり人形」の雰囲気は出ていた。GoogleがそのDoodleを動かして田中久重よろしく「からくり人形」に人の動作の真似をさせたのは現代のパロディのようで面白い。福島原発の廃炉には、ロボットの活用が不可欠になる。以下の関連記事があった。

産経新聞は、「「東芝10年半、日立30年」廃炉計画なぜこんなに違う?。http://www.sankeibiz.jp/business/news/110415/bsc1104152014021-n1.htm。(2011.4.15 20:12))」というタイトルで、「福島第1原発1~4号機の原子炉を製造した2大電機メーカーが東京電力や経済産業省に提案した廃炉計画が話題となっている。東芝が解体して更地にするまで「10年半」という期間を提示したのに対し、日立製作所について報じられた数字は「30年」。なんでこんなに違うのか。話を聞いてみると…。(夕刊フジ) 福島第1原発の主契約メーカーは1号機が米GE、2号機がGEと東芝、3号機が東芝、4号機は日立が手がけた。 このうち東芝が提出した廃炉計画では、事故から半年後に原子炉が冷却状態になることを前提に、圧力容器内の燃料棒や貯蔵プール内の使用済み核燃料をそれぞれ取り出して別の容器に密閉する作業に約5年、そしてすべての機器や設備を撤去し、土壌を改良して更地にするのが約5年、しめて約10年半というシナリオだ。~ 東芝の計画では燃料の取り出しが5年間短縮されているのだが、東芝広報室はその理由について「年数は目安にすぎないが、ロボットを使った遠隔操作による作業やヘリコプターによる運搬など技術の進歩で作業効率が上がっている。スリーマイルなどの経験も積み重なっている」と説明する。」と報じた。

放射能強度が極度に高い原子炉を解体するので、ロボットを使った遠隔操作が、不可欠なのは分かるが、現場の放射能強度に耐えるロボットの開発も大変だろう。東芝の技術陣等の脳裏に田中久重の姿があったのだろうか。ともかく、福島原発の廃炉が完了するまでには、「田中久重 生誕 220 周年」が巡って来るのは確実そうだ。更に、ロボット開発に関しては、以下の最新ニュースがある。

NHK NEWS WEBは、「廃炉作業へ新ロボット公開。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121016/k10015785871000.html。(10月16日 17時43分)」というタイトルで、「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた作業で使われる新たなロボットを千葉工業大学が開発し16日、報道関係者に公開されました。 福島第一原発では現在、千葉工業大学などが開発した「Quince」というロボットが使われていますが、狭い階段を通ることができず、原子炉建屋の地下に降りることができないなどの難点がありました。 今回、新たに開発された「Sakura」というロボットは、全長50センチと、従来の3分の2程度のサイズで、建屋の地下の撮影や放射線量の計測などが期待されています。」と報じた。

現在、福島原発事故処理で必要なのは、原子炉の建屋内部を詳細に調査する探査ロボットの類だろう。強力な放射能を帯びた瓦礫を処理するためには知能+行動力だけでなく腕力が必要になる。廃炉の進展は、ロボット開発の進展無くしては実現しないのかもしれない。

注追記:WIKIPEDIA(田中久重の項:最終更新 2012年10月16日 (火) 00:03 )(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E4%B9%85%E9%87%8D)を見ると、「からくり人形:「弓射り童子」は1990年代に東野進と九代玉屋庄兵衛によって修復・復元された。一方、幕末に海外に流出していた「寿」「松」「竹」「梅」の4文字が書ける「文字書き人形」も、平成5年(1993年)に東野進がアメリカで発見し、12年間の交渉の末、平成16年(2004年)に日本に持ち帰られ、修復が施された上で、翌年の愛・地球博で展示された[2]。」とある。「からくり人形」はお茶くみ程度と思っていたが、田中久重の「からくり人形」は文字まで書いたとは知らなかった。GoogleのDoodleはそれを模していたわけだろう。
Radioball_pen_3pix_2
radioball_pen_3pix_2.jpg(ラジオ付きボールペン:上のT字部分がアンテナコイル)

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    細胞はどんな部品からできているのか。そんな疑問に答えてくれる一冊。何事も形を見るのが第一歩。μからÅオーダーの世界で、細胞をメスで解剖するように、電子顕微鏡というメスで解剖して見せてくれるので興味が尽きない。
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    著者の専門は分子生物学、細胞生物学。普段生物を考えても細胞レベルで止まってしまう。その細胞の中で色々な分子が働いている。細胞こそ生命の基礎だが、その細胞の中の動きを知るのに最適な一冊。疑問の発端はなぜ発根剤が効くのかということ。薬剤が細胞膜を通過して細胞内で分子と分子が作用するイメージができた。本書でできた細胞のイメージは小さな無数の穴が空いた水分が充満したヨーヨーのようなもの。そのヨーヨーの中に分子部品が詰まっている。細胞自体もタライの中のヨーヨーのように浮かんでいる。細胞図面の空白部は真空でなく水分だ。細胞の内外に水がないと細胞は生きられない。水が生命のゆりかごだ!
  • 野口悠紀雄: 10_ホームページにオフィスを作る(2001年 光文社)
    ITが輝いた時代の作品。HPの活用法は参考になる。参考:url=http://www.noguchi.co.jp/(野口悠紀雄 ONLINE)
  • 小池洋男 編著: 09_果樹の接ぎ木・さし木・とり木(農文協:2007/3/31第1刷)
    やや専門的であるが、実務専門化が分担執筆しており、その場で役に立つ一冊。
  • ノーバート・ウィーナー(鎮目恭夫訳): 08_サイバネティックスはいかにして生まれたか(みすず書房1956)
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